前回の記事、OSHO禅タロットで、
『人格』は社会が管理しやすくするために押し付けられたもの
と書きました。
社会、とくに会社のような組織では、それが顕著になる。
会社は会社にとって都合のよい統制をとるために、従業員の『個』を切り捨てる傾向にある。
(そうでない会社も稀にあるかもだけど)
『個』であることを生かしながら、会社という組織でどう生きるか。
これは大きなテーマ
いずれ世の中は、パラダイムシフトが起きて、がらっと変わると思っている。
今は、全く想像もできない形の世の中へ。
(現在ような他社と競争することで生き残る営利組織はなくなり、今とは全く違う形の組織としては存在する)
でもそれはまだまだ先の話
当分続くであろう今の社会システムを考えたとき、
会社という組織で働く人たちは、どのようにして『個』として在ることができるのか?
私は今、会社員という肩書もあり、
なんと転職ゼロで、同じ会社で約20年働いてます。
何故働き続けてきたのか?
そして今も働き続けているのか?
その答えは、大学は文学部を卒業し、特に仕事でやりたいこと、夢も、目標も何もなかった私が、就職のときに今の会社を選んだ理由にあります。
当時は就職氷河期真っ只中
文学部&女子という肩書きは最も価値が低い(と見られていた)ため、
200社以上資料請求を送り、説明会の案内が戻ってきたのは60社位。
そこから20社くらいを選んで説明会に行ったものの、
そもそもやりたいことが何も無い・・
なので受けたい業界もなければ、職種もない・・
さらに、当時は私自身が、30歳までに結婚して子供生むのが当たり前、と根拠もなく信じて疑わなかったこともあり(それが親の価値観と世間の集合意識という他人軸の考えであり、本当の私が望んでいることは全く違うと気づいたのは、30後半になってから)、
会社は遠くないうちにやめる前提で考えていたため、総合職よりも一般職をメインに考えていました。
夢も目標も、さらには自信もなかった私は、
就職活動の会社説明会に行って、周りがとても賢そうだったり、ハキハキしてやる気に満ちているのをみて、次の面接に進む勇気がくじかれ、いつも落ち込んでとぼとぼと帰宅
そんな中、なんとか面接まで行けたのが、3社。
そのうちの2社は落とされました。
最後に残ったのが、今の会社。
この会社の説明会にいったとき、居心地の良さを感じ、
説明していた人の話を聴いて、
『ああ、この会社は、人を本当に大事にしてくれるところなんだ』 と思い、
絶対にここに入りたい
ここを落ちたら、他に行きたいところはもう絶対みつからない
と強く思ったのでした。
(ちなみによい会社といいつつですが、当時流行りの圧迫面接で、かなり厳しく、私の前の順番だった人が泣いて、控室に戻ってきたのを覚えてます)
念願かなって、合格。
200社資料請求して、唯一受かった会社。
就職活動するまでは会社名すら知らなくて(日経就職ガイドをみてたまたま目にとまったのがきっかけでした)
ましてや、創業者が、『個』を大事にする理念をもっており、それが根付いていると知ったのは、入社してからでした。
その後20年が経ち。
辞めたいと思ったことが無いかといえば、思ったこともある。
でも辞めなかった。
なぜなら、この会社が、好きだから。
20年の間、納得がいかなかったり、苦しかったりしたことは沢山ある。
それでも、会社が好きという気持ちが根底にあり続けているのは、創業者の『個』を大事にする理念があるからでした。
20年前。就職活動のときに感じた、”この会社が好き”という感覚は
今も、変わらず
そんな一方、
超理系で、男性優位、という側面があるわが社。
それゆえ、会社に対して強い憤りを感じたことも沢山。
文系かつ女性という、マイノリティ。
理不尽な対応に怒りで震え、上司や人事と闘ったことも。
(FACEBOOK CEO シェリル・サンドバーグが、本に書いているとおり、女性がぶちあたる、『ガラスの壁』を体験しました)
悔しくて泣いたことも。
顧客目線より、自分の立場を護ろうとする態度が強い関連部署のマネージャー(超高給取り)がおり、
お客さんのために変えていくことを話し合うミーティングなのに、ことごとく鉄壁のような拒否態度で話を聞くこと自体拒否された時には、
、
『あなたの給料は、どこから出てるんですか?
お客さんですよね?!!』
と怒りに震えながら、食ってかかったことも
(この人は相当なツワモノなため、周りの人たちは皆、闘うだけ無駄だ、”あの人はそういう人だから仕方ない”と諦めて接していたのですが、私は、どうしても我慢できず
ちなみにそのミーティングにいた他のメンバーから、『怒りでワナワナ震えました・・・ウナさんがはっきり言ってくれてよかった!心の中で拍手でした!』 と後から言われ。
当時は、『だったらその時にあなたも言ってよ~(笑)』 と思ってましたが、後から、自らその役目を引受けていたのだということに、だいぶだってから気づきました。(私が過去生で戦いの歴史を沢山もっているため)
でもこれらも、私自身が変化したおかげで、2年前くらいからほとんど起こらなくなりました。
今は、
”なんて優しい会社なんだ”
”まわりは優しい人たちばかり”
と感じてます
(例の鉄壁拒否の他部署マネージャは、パーティションを挟んで隣の席だけど、分からない時に助けてくれたり、笑顔で会話する仲)
また、以前は、仕事の量とプレッシャーに潰されそうになることが沢山あったけれど、
(自分の出来なさにオエオエしながら必死でやってた)
『人生=修行』
『仕事は、ある程度しんどくても当たり前』
などの当たり前に持っていた思い込みを解放してから、がらっと変わり、楽しく、かつ楽ちんになりました
この、人生=修行って、結構持ってる人、多いんじゃないかと思います。
仕事は大変なもの、しんどいもの、っていうのも同じく。
だから、どんなに苦しくても、頑張れてしまう。
その能力は素晴らしい
今までそのおかげで、頑張れてこれた。
でも、若いときはいいけど、これを持ち続けると、年齢重ねるとすこし体力的精神的にしんどくなることもあるかもしれない。
手離して、人生と、仕事に対する定義(思い込み)を、自分にとってもっとも都合よい形に新しく書き換えてしまうのも、アリ
(ちなみに会社では、人間関係でのテーマはたまに勃発するので、”宝物のネタ”として、日々クリアリング☆)
自分が変わることで、環境ががらっと変わることが、起きる
自分の現実は、自分が創り出している
ちなみに、今、会社という組織をでて、起業だったり、新たな道を進む人が、ものすごく増えてきています。
(世の中的にも私の周りにも沢山)
それもいい流れだな~と思います。
会社員をやめて、違うステージにいくのもあり★
会社員でありながら、その中で望ましい現実を創り出していくのも、あり★
どんな状態でも、選択できて、
自分が最高に心地よい状態でいることができる
ちょっと取り留めの無い話になってしまいましたが、
会社員という立場で組織で働く人たちが愛しい、と思う気持ちがあり書いてみました
シェリル・サンドバーグのこの本は、組織で働く人、そして男性女性関係無く、全ての人に色々なヒントをくれる本。未読の方はぜひ