キモノヰロハ。〜雨ふって、地ゆるゆる〜 -2ページ目

キモノヰロハ。〜雨ふって、地ゆるゆる〜

朱欒(ザボン)です。
着物についての独り言、戯言をこれでもかと書き綴る為の備忘録的な。

京都伏見の伏見稲荷大社から徒歩15分
美容室 HairstudioAcha 2F
着付、きものレンタル朱欒《zabonn》

前回のつづきになりますが、

経緯はこちらから⬇︎




ということで迎えた当日。










◆ヘアセット(N)、着付



お着物は、絞りの訪問着に。


小物で季節感を出し、
僅かですが衣紋も抜き氣味にすることで
暖色による圧迫感、
絞りの質感からくる膨張感を引き締めるつもりで。
胸、裾、太鼓、全てタイトに。
とにかくタイトにタイトに、、という意識です。
少しでも開きや緩みがあると
暑苦しい印象になってしまいます。





帯揚げの色目が爽やかさのキーポイントになるので
やや見せ氣味にしています。



絞りの方が華やかであったのと
色無地は三月に召されたそうで、
なるべく出番をそれぞれに持たせたかったこと、
寒色系の帯揚げ帯〆をいくつか合わせた結果
一番親和性が高かったのが
この組み合わせだったので、絞りに決めました。




袷であっても、
季節感を出そうと工夫してある。

そう感じてもらえることが
今回の最善策であると考えました。


全て暖色の状態では
見る側が、暑苦しい!と感じてしまい
せっかくのお着物姿が台無しになりかねません。

草履が幸いシルバーであったので
小物とのシンクロ感もバッチリでした。
(バッチリてw)



ここまで季節感にこだわるのは
わたしのポリシーでもありますが、

同席されるご友人が
絽の訪問着で行かれるということだったので
尚更に無視出来なかったわけです。


着物を着ている人を見て
単衣だな、絽だな、袷だな、
ということがわかる人は少ないので
氣にする必要はないとも言えるかもしれませんが、


でも、
涼しそう、暑そう、
という印象は持たれてしまう恐れはあるわけです。

何よりご本人も暑いw


見る側のことも配慮して召すのが着物です。


今あるもので最善を尽くし、
最高ではなくとも最適には仕上げる。

箪笥の着物さんたちに日の目を見せる…
これがわたしの一番の目的です。



孔雀の豪華な柄行きが美しい帯で、
胴の部分に孔雀の顔の面を見せるのが
メインになるかと思いますが、
色目が暑すぎるので
羽の面を見せて色合いを抑えました。



肌着、補正、なども
少しでも涼しくなるよう工夫しています。



いくつかのアイテムを貸出致しましたが、
どうにか許せる形に仕上がりホッと致しました。




学ぶ経験を頂きありがたく思います。



※ 追記

どうやら二年前にも
夏着物の記事を書いていた模様…⬇︎
                                  夏の着物を愉しむには…