日刊スポーツから(6月11日付)

https://www.nikkansports.com/sports/news/201906110001052.html

 

羽生憧れのウィアー氏引退示唆『現役は終わりに・・・』

フィギュアスケート男子の羽生結弦が憧れる、プロスケーターのジョニー・ウィアー氏(34)が11日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画『氷上の王、ジョン・カリー』公開記念の舞台あいさつに登場した。ウィアー氏は10年バンクーバー五輪で入賞経験がある他、過去には羽生の衣装をデザインするなど衣装デザイナーとしても活躍している

 

この日も、現在行われている『ファンタジー・オン・アイス』の合間を縫って、神戸で買ったという色鮮やかな衣装でイベントに登場。『一番大事なのはこの世界で跡を残すこと。例えば自分ならドレスを着て皆さんを笑わせたり、喜ばせたりしているけど、人を感動させるのは大事なこと』とデザイナーとしての心得を語った

 

スケーター、衣装デザイナー、役者などさまざまな分野で活躍する中、LGBTQ(レズピアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、ジェンダークィア=男性でも女性でもない人々)当事者として、世間に自らの声を発信している。映画の主人公・ジョン・カリーも同性愛と戦ってきた1人。『私がゲイであり、そういうので周りから注目されてきたけど、それが問題だとは全く思わない。生まれつきこういう感じという認識でやってきた。自分を隠さずにフィギュアスケートをやってきたのは、過去に同じ経験をしたジョン・カリーのおかげです』と感謝した

 

イベントの最後には、22年にプロスケーター引退を決めていることを明かした。『私の現役は終わりに向かっている。次は業界を支えるという役割を果たしたいと思っている。フィギュアスケートをやめたくない気持ちは強い。でも自分が去って、次の若い世代がフィギュアスケートを支えていくのを見守っていきたい』と話した