羽生結弦さんが競技生活から引退し、プロアスリートに転向にして来月(7月19日)で1年が経とうとしています

 

フィギュア界は今、明らかに『羽生結弦ロス』に襲われているのではないかなと思います。国際スケート連盟の22年の収支報告書が公開され、22年の収支は前年比で27億円の悪化。その理由の1つに、羽生さんの引退が影響していると思われる意味深な内容でした

 

<最も人気のある日本人フィギュアスケーターが競技から引退したことも、この問題をより一層悪化させている>

 

″最も人気のある日本人フィギュアスケーターが競技から引退”という記述。これは明らかに羽生さんのこと(競技生活から引退)だと思います。現在の羽生さんを見ていると現役時代とは違って輝いて見えますし、笑顔がたくさん見えているなと感じます。現役時代はどこか、表情が曇っていたなと感じていたので

 

この記述も気になりました

 

<世界選手権2連覇の坂本花織選手(23歳)や宇野昌磨選手(25歳)、次世代エースと目されている鍵山優真選手(20歳)も頑張ってはいますが、羽生時代のようなフィギュア人気を生み出すほどのスター選手がいないのが現状なのです>

 

これに尽きると思います。確かに坂本選手や宇野選手、鍵山選手の3人は頑張っているなとは感じますが、羽生さんを越えることは不可能でしょう。それぐらい、羽生さんは偉大なスケーターだということなのでしょう。羽生さんのようなスター性のあるスケーターは二度と(一生)出てこないような気がします。これは、日本スケート連盟の怠慢が生んだ結果でしょう。羽生さんだけではなく、今年の5月にはかなだい(アイスダンス・村元哉中、高橋大輔組)も現役引退を表明したのですから

 

羽生さんの本音とも取れるこの言葉には胸を痛めました。言葉に直接出さなくても、羽生さんはこう思っていたのだなと

 

<『自分って必要とされていないのかな』『羽生結弦、早く引退しろと言われているのかな』と思った時期もあって……つらいこともありました>

 

ISUもこうなる(羽生さんの競技生活からの引退)とは想定外だったのでしょう。今更焦っても仕方がないと思いますし、自業自得ではないかなと。ジャッジのAI採点の導入にしても、羽生さんの引退間近になって導入の検討を始めたISU。時すでに遅しの状況ではないでしょうか。そんな気がします

 

羽生さんの競技生活からの引退がフィギュア界に与えた影響は大きいと思いますし、ISUと日本スケート連盟が″逃した魚”はあまりにも大き過ぎた。両連盟が羽生さんに現役復帰をお願いしたとしても、羽生さんが現役復帰する可能性はゼロに近いと思います。プロアスリートに転向してからの羽生さんは現役時代とは違って本当に輝いていると思いますし、プロアスリートに転向してもなお『挑戦すること』を忘れていないというのは本当にすごいなと

 

羽生さんには今のまま輝いてほしいなと思います