七星ぐみ「やっと笑ったね」 | SSのブログ

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廊下

みゆちぃ「でさー」

みさこ「何それ」

ちゃんもも◎「だからそれは」

ぐみてゃん「そんな事ないって」

汐りん「はわー

ぐみてゃん「?」



ゆずポン「…」



ぐみてゃん「…」すたすた

みゆちぃ「どこ行くの?」

ぐみてゃん「…」すたすた

ゆずポン「…」

ぐみてゃん「…」すとん

ゆずポン(な、何この子…)

ぐみてゃん「…」

ゆずポン(あっち行かないかな…)

ぐみてゃん「…」ポリポリ

ゆずポン(お菓子ならあっちで食べてよ)

ぐみてゃん「…」すっ

ゆずポン「へっ?」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン「く、くれるの?」

ぐみてゃん「…」こくっ

ゆずポン(何なんだろ…)

ゆずポン「あ、ありがとう」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン(何考えてるのか分からないこの子…)

ゆずポン(私と居たら変に思われるのに何で?)

ゆずポン「な、何で私の隣に来たの?」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン(何か言ってよ…)

ゆずポン(そっか、私が席外せば良いんだ)

ゆずポン(ごめんね、きっと邪魔なんだよね)

ぐみてゃん「一人だったから」

ゆずポン(いつも一人だよ、今更何言ってんのよ)

ぐみてゃん「…」

ゆずポン(だから、何か言ってよ頼むから)

ぐみてゃん「それっ」

ゆずポン「えっ?」

ぐみてゃん「私、猫好きなんだ」

ゆずポン「そ、そうなんだ」

ぐみてゃん「飼ってるんだよ」

ゆずポン「うん」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン(また、黙っちゃった)

ゆずポン(つまんないよね、私なんかと話してもさ)

ゆずポン「私と居たら変に思われるから離れた方が良いよ」

ぐみてゃん「何で?関係ないじゃん」

ゆずポン「駄目だよ、七星さん友達多いのに」

ぐみてゃん「行こう」

ゆずポン「どこに?」

ぐみてゃん「いいから」


みゆちぃ「うん?その子は誰?」

ゆずポン「あ、あの」

ぐみてゃん「私と同じクラスのゆずだよ」

みさこ「そうなんだ、私はみさこだよ」

みゆちぃ「私はみゆ」

ちゃんもも◎「私はもも」

汐りん「はわー汐って言うなの」

ゆずポン「よ、宜しくお願いします」

ゆずポン「じ、じゃあね」

みゆちぃ「えっ?ちょっと…」

みさこ「逃げなくても…」

ちゃんもも◎「嫌われたかな…」

汐りん「きっと、恥ずかしがり屋さんなの」

ぐみてゃん「…」



ゆずポン「不味かったかな」

ゆずポン「せっかく声かけてくれたのに」

ゆずポン「でも、これで良かったんだ」

ゆずポン「私は一人で良いんだ」

ゆずポン「私なんかと居たら七星さんに迷惑かかるもんね」

ゆずポン「戻ろう、あっ…」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン「…」

ゆずポン「私なんかと関わったら駄目だよ」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン「な、何か言ってよ」

ぐみてゃん「ごめん」

ゆずポン「私は一人良いんだから」

ゆずポン「放っておいてよ頼むから」

ぐみてゃん「皆、いい子なんだ」

ゆずポン「私は一人で良いって言ってるのが聞こえないの?」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン「じゃあね」

ぐみてゃん「…」


教室

ゆずポン「言い過ぎたかな」ちらっ

ぐみてゃん「…」

ゆずポン「何気にしてるんだろ私」

ゆずポン「一人で良いんだ一人で…」

ゆずポン「きっと、ただの同情だよ」

女子①「邪魔なんだけど?」

ゆずポン「ここは私の席だもん」

女子②「あんたってさ本当に暗いよね、人生楽しい?」

ゆずポン「うるさいな」

女子①「いつもは半泣きになる癖に今日は強気じゃん」

ゆずポン「…」

女子②「聞いてんの?」ぺしっ

ゆずポン「…」ぐすっ

女子②「あんたには辛気臭い顔が似合ってるよ」

女子①「邪魔だから退いてよ」

女子①「地面に座りなよ」

ゆずポン「…」ガタッ

女子①「本当に座ったよこいつ」

ぐみてゃん「止めなよ」

女子②「何?」

ぐみてゃん「いじめなんてカッコ悪いよ」

女子①「ちっ、わかったよ」

女子②「行こう」

ぐみてゃん「ゆず、大丈夫?」

ゆずポン「…」

ぐみてゃん「怪我ない?」

ゆずポン「…」

ぐみてゃん「ゆず?」

ゆずポン「…」ぷいっ

ぐみてゃん「待って」


ゆずポン「…」

廊下

みゆちぃ「うん?さっきの子とぐみだ」

みさこ「本当だ」

ちゃんもも◎「あの子、泣いてるよ」

汐りん「何かあったまるかな?」




ゆずポン「私の事馬鹿にしてるでしょ?」

ぐみてゃん「馬鹿に何かしてない」

ゆずポン「同情なんか要らないから」

ぐみてゃん「そんなんじゃない」

ゆずポン「もう、本当に構わないで」

ぐみてゃん「やだ」

ゆずポン「…」

ゆずポン「うるさい!もう二度と話しかけないで!」だっ

ぐみてゃん「ゆず!」

ゆずポン「わっ!」どんっ

みゆちぃ「痛ッ」

ゆずポン「あっ…」

みゆちぃ「いたたた」

ゆずポン「ご、ごめんなさい」だっ

みゆちぃ「何なの?何があったの?」

みさこ「喧嘩したの?」

ぐみてゃん「…」

ちゃんもも◎「ぐみ、話して」

ぐみてゃん「実は…」

ちゃんもも◎「そっか…」

みゆちぃ「ぐみがせっかく声かけてくれたのに酷いよ!」

ぐみてゃん「そんな事言わないで」

みさこ「私がビシッと言って来るよ」

汐りん「待つなの」

みゆちぃ「何で止めるのよ!」

汐りん「ぐみはゆずと仲良くなりたいなのか?」

ぐみてゃん「うん」

汐りん「それをちゃんと伝えたまるか?」

ぐみてゃん「伝えてない」

汐りん「じゃあ、ぐみも悪いなの」

汐りん「あの子は心を閉ざしてるなのな」

ぐみてゃん「…」

汐りん「ちゃんと伝えてあげないとゆずは信じてはくれないまるよ」

ちゃんもも◎「でも、ぐみは何でゆずと仲良くなりたいの?」

ぐみてゃん「小さい時、私もぼっちだったんだ」

みゆちぃ「今では考えられないね」

ぐみてゃん「そんな時、私に声かけてくれた子が汐りんだった」

ぐみてゃん「毎日がすっごく楽しくなって」

ぐみてゃん「汐に友達の良さを教えて貰った」

みさこ「ぐみ、もう一度ぶつかってきなよ」

ぐみてゃん「でも…」

みゆちぃ「ぐみの気持ちちゃんと伝わるって」

ぐみてゃん「…」

ちゃんもも◎「私達も付いて行くから」

汐りん「いや、ぐみ1人で行くべきなのな」

ちゃんもも◎「いや、でもさ」

汐りん「ぐみ、行くまるね?」

ぐみてゃん「…」

汐りん「早く行くなの!」

ぐみてゃん「わ、わかった」




ゆずポン「あんな言い方しなくても良かったかな…」

ゆずポン「でも、七星さん人気者だから」

ゆずポン「私なんかと居たら駄目なんだ」

ゆずポン「これで良かったんだよね」

女子①「ぼっち見っけ」

ゆずポン「…」

女子②「七星さん、あんたの事なんか何とも思ってないから」

ゆずポン「わかってるよ、そんな事」

女子①「あんたさ、本当むかつくよね」

女子②「来いよ」

ゆずポン「嫌だよ」

女子①「早く!」ぐぃっ

女子②「あんたが来ないなら七星にしようかな」

ゆずポン「七星さん関係ないでしょ!」

女子①「七星も人気者だからむかつくんだよ」

ゆずポン「や、止めてよ」

女子①「じゃあ、あんたがストレス解消させてくれるんだよね?」

ゆずポン「…」

女子②「嫌なら今から七星の所行こうか?」

女子①「そうだね」

ゆずポン「わ、わかったから止めてお願い」

女子②「行くよ」




ぐみてゃん「ゆず、どこ行ったんだろ」

ぐみてゃん「あ、あれはゆず…」

ゆずポン「…」

ぐみてゃん「ゆず、どうしたの?泥だらけじゃない!」

ゆずポン「転んだんだ」

ぐみてゃん「傷もある、誰にやられたの?」

ゆずポン「七星さん」

ゆずポン「私の事気にしてくれるのは嬉しいけど、駄目だよ」

ぐみてゃん「…」

ゆずポン「お願いだから、ねっ?」

ぐみてゃん「やだ」

ゆずポン「何でわかってくれないのよ…」

ぐみてゃん「今日は泊まる」

ゆずポン「そんな勝手に…」

ぐみてゃん「ゆずを1人にしないよ」

ゆずポン「勝手にしなよ」

ぐみてゃん「勝手にする」

ゆずポン「…」


ゆずポン家

ゆずポン「入りなよ」

ぐみてゃん「家族は?」

ゆずポン「今日は誰も居ないから」

ぐみてゃん「…」


ゆずポンの部屋

ぐみてゃん「楽器だ」

ゆずポン「うん」

ぐみてゃん「前に会ったみゆちぃ居たでしょ?髪の長い背の高い子」

ゆずポン「うん」

ぐみてゃん「あの子ね、ベース弾けるんだよ」

ゆずポン「そうなんだ」

ぐみてゃん「みさこはドラム叩けるんだよ」

ゆずポン「うん」

ぐみてゃん「ももちゃんは色々な音楽聴くし」

ゆずポン「…」

ぐみてゃん「汐はアニメとか大好きなんだ」

ゆずポン「ねぇ、七星さん」

ぐみてゃん「何?」

ゆずポン「何で私なんかに構うの?」

ぐみてゃん「ゆずと仲良くなりたいから」

ゆずポン「可哀想な私に話しかける私は優しいか」

ぐみてゃん「そんな事言ってないでしょ」

ゆずポン「冗談だよ、七星さんそんな子ならクラスで人気者になれないもんね」

ゆずポン「わかってたよ、私の事を心から心配してくれてるんだってね」

ゆずポン「でも、私に構うと七星さんに迷惑かかるんだ」

ゆずポン「だから、明日から話したら駄目だよ」

ぐみてゃん「やだ」