片づけしたら、売り上げも上がった!? 嘘みたいなホントの話 | 幸せの隠し味♡~エッセイスト・整理収納アドバイザーのおうちと暮らし~

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大好きなインテリアのこと、DIYや収納のこと
時々、文筆のお仕事のことも
気ままに綴っていきます♪

こんにちは~。

めっきり朝晩が寒くなってきましたが、

みなさんお風邪はひかれていないでしょうか?

私は週末の取材仕事の際、お相手が男性だったためか、

寒さに強い北陸の方だったためか(あるいはその両方か・・・)、

お部屋が寒くて、ブルブルブル・・・・、

うっかり風邪がぶり返しそうでした!

「早めの葛根湯!」で、どうにか風邪は回避できました♪

みなさんもどうぞお気をつけくださいませ!

 

さて、前に予告していた、お片付けと売り上げのお話です。

売り上げだけではありません。「運気」に関わること。

私の体験談なので、ちょっと(だいぶ・・・)長いので、

ご興味のある方はお付き合いくださいね!

 

以前、私はドイツで働いていました。

↑突然転勤を言い渡されたのは、この美しい川沿いの街、ハイデルベルク。
仕事で、そして一人の人間として大切なことを、この街でたくさん学びました。

 

私が勤めていたのは日本人がオーナーの、ドイツ法人の会社です。

その会社が、赤字が続いていたイギリス人オーナーの物販店を買収し、

私が再建担当者としてこの街に転勤し、現場に入ることになりました。

(社長秘書としてドイツに赴任して、たったの1か月後のことでした)

 

スタッフは、日本人の副社長を始め、数名の日本人と、ドイツ人。

慣れないドイツ語で、まだ23歳だった私が無謀にも買収側の責任者として

乗り込んできたのだから、既存スタッフはたまりません。

何しろ、私は日本では1年間しか働いたことがなく、

それも航空事業の企画部という、まったく違う畑の未熟な経験しかなかったのですから。

 

新しい体制になじめず、私への反感もあって、多くの日本人は辞めていきました。

既存スタッフが大量に辞めてしまったので、近所にある大学に通う

ドイツ人やアメリカ人、モンゴル人のアルバイトさんにも来てもらいました。

ドイツ人と暮らしている日本人の奥様にも、パートに来てもらいました。

ドイツの女子高生二人組は、「こうしたほうがいい」「ああした方が良い」と

いつも忌憚のない意見をぶつけてくれました。

そんな、彼らたちのおかげで、どうにかお店は回っていました。

(そして私のドイツ語も上達しました(笑))

 

オーナーが日本にいるとき(つまりは私の近くにいない時(笑))、

私が一番気合をいれてしたことが「大掃除」、今でいう「断捨離」でした。

ドイツでは地下に倉庫がある建物が多いのですが、

この店舗の建物も地下倉庫がありました。

しかも、軽く200年は建っているであろう歴史的建造物。

左の建物が、当時勤務していた店舗です。
真ん中は、ホテルとして使われている有名な建造物「zum Ritter」
日本語では、「騎士の館」。
牢屋の様なおどろおどろしい雰囲気が、地下室にはありました。

くらーい地下室に入ると、通路があり、両側には鉄の柵状の扉がついています。

ギギギィーと音を立てて中に入ると・・・。

キャー!!!! おばけじゃなくて(笑)、

出るわ、出るわ・・・、不用品の山が!

 

そこには、いつの時代の、誰のものかわからない荷物や在庫品がどっさり・・・。

空かないトランク、壊れた大きな鏡、カビの生えた人形…。

ザ・ドイツ!な不用品たち。

 

連日、店に残す社員とお掃除部隊とわけて、

地下からほこりまみれのモノを運び出す日々。

もちろん在庫管理や、仕入れの見直し、社員教育など、

お店の再建にも力を抜きませんでした。

会社をどう立て直したかは、ここでは関係ないので割愛しますが、

私が担当してから半年で単独黒字になり、

2年も待たずに累積赤字は解消されました。

驚いたのは、社員だけではありません。

地元の銀行や、取引先(ドイツのブランド品を中心に扱っていました)が、

びっくりして視察に来るほど…。

 

↑もともとドイツの老舗皮革ブランドの管理職で、BVLGARIに引き抜かれて
ドイツ・スイスエリアの統括マネージャになった女性管理職(金髪青目のドイツ美人!)が、
「あなたがいる会社なら大丈夫」と、ドイツの食器ローゼンタール社とのコラボ商品「Rosenthal BVLGARI」での新規取引をしてくれました。
私は彼女の大ファンで、彼女も「可愛い日本の妹」と可愛がってくれました。

しまいには、ドイツの経済紙「フランクフルター アルゲマイネ」から

「不況でもお客が来る店」ということで、取材が来ました。

(地方版の小さな記事でしたが)

当時、お客様が持っていたお買い物籠。

下ではなくみんな頭の上に掲げていたのです。

人が混雑しすぎて・・・。

お店の中は、どいた、どいたー!の大騒ぎでした。

 

バブルはとっくにはじけていて、ツアーでの海外旅行も下火になっていたので、

何よりドイツの人たちがお店の混雑様に驚いたのでした。

 

多くの日本人の既存スタッフは辞めていった中、

未熟者で、ちっぽけなアジア人の女の子(私のことです(笑))に、

一緒についてきてくれたスタッフたちに、

ただただ、感謝しかありませんでした。

 

↑そのときの唯一の証拠? 当時の記者の名刺が出てきました!!
名刺には「Frankfrter Allgemeine」(フランクフルターアルゲマイネ)の名が。
どうして掲載された新聞を取っておかなかったのか!悔やまれます。

 

しかし地下室のモノの量はすさまじく、簡単には片づきません。

お店は社員に任せ、暇さえあれば灰まみれの真っ黒けになって

私一人でお片付けを続けていました。

なぜそれほどまでに、大掃除に使命感を抱いたのか…? 

今でも謎です(笑)。

 

そんなあるとき、日本にいるオーナーから国際電話が。

「あなた、いま地下室で掃除してるって本当?」

えっ? なぜそれを知ってるのかしら? 

この店舗に日本語で電話出来る人はいないはず…。

(店にも出ないで掃除していることで、怒られるのでは、

と内心びくびくしていました)

 

ちょっと信じにくい話ですが、この時オーナーは日本で霊能者といたそうです。

霊能者が、私の行動を透視?していたらしいのです。

ほんとう?って思っちゃいますよね。

 

霊能者はこう言ったそうです。

「いま、地下室で掃除をしている人が、あなたの会社を救う。

長年の悪い気と、悪霊が、この人が掃除をしているおかげで出て行っているんだ。

だけど、気をつけなさいよ。この人がいなくなった後に…。」

不気味な?予言を言い残したそうです。

 

さて、売り上げが上がり、私は会社のスタッフたちに信頼されるようになりました。

先述したように、ありがたいことに、

取引先にも認めてもらっていたようでした。

しかし、20代も後半になろうというとき、

ふと「このままでいいのかな」と考え始めました。

「自分のチカラを試すために、一度日本に帰ろう」

自分の実力ではなくて、いろいろな「ラッキー」が、

私の仕事を創り上げてくれた。

 

そう思っていたので、裸一貫、

コネなしで転職して自分を試そう、今度は祖国で。

・・・・・・・・・・・

時は流れました。

私はその後、日本で2社を渡り歩いて、

小さな会社の取締役になっていました。

 

そして、そのときすでにあの会社は…。

いろいろあって、売却したそうです。

 

私が帰国した後、お店をおろそかにしたわけではないと思います。

みんな、頑張って働いていたはずです。

 

けれども、きっと、「何か」が変わってしまったのでしょう。

 

霊能者の言葉が当たったのか、偶然か…。

は、わかりませんけれど、

お掃除がいかに「良い気を呼ぶか」という点においては

間違いないと思っています。

 

毎日、お店がきれいになっていくと、

お店だけでなくスタッフたちの表情も明らかに変わっていったのを、

誰より私自身が一番感じ取っていました。

 

生き生きとしたスタッフには、地元のなじみ客もついてきて、

街とともに、「店」というひとつの命を育んでいる…、

そんな一体感さえ抱けるようになっていきました。

 

スタッフは店が好きになり、

そんな店を町の人も好きになってくれるようになったのです。

 

「今日は買わないけど、ふらっと来たよ」

 

そんなお客様が増えていくのが、ほんとうにうれしかったのです。

 

それは、ちゃんと売り上げにつながっていて、

あのころの私たちは、不況をもろともせずに

良いものを、良い環境で、素敵なお客様にお届けしよう。

そんな好循環の中で仕事をしていました。

 

先日も、コンサルしたばかりのクライアントさん

(まだ作業は始めていません)から、

「車で事故を起こしてしまったので、

運気を上げるためにも、助けてください~!」

とメールが。

 

お任せください!!

おうちがきれいになったら、絶対に気が良くなります。運気も上がります!

だけど、注意点が一つあります。

 

いやいや、やらないこと。

無理な断捨離などで、悩みや後悔を増やさないこと!

楽しく、前向きに、未来にわくわくしながらすれば、

かならず、良い気とともに、幸運の神様がやってきますよ。

 

もともと年末に行う「大掃除」は、神様をお迎えするための作業。

昔から日本人は、お掃除と神様を結び付けて考えていたのですね。

 

そして、それが万国共通であることを、身をもって体験しました!

 

私は息子にいつも、「どろぼうとか、おばけは、汚いところが大好きなんだよ~。

お片付けしてからねんねしないと、おうちがなくなっちゃうよ~」

と言い聞かせています(笑)。

 

冗談のように言っているようで、経験者の私は、じつは本気(笑)。

 

たかが整理収納。されど、整理収納。

みなさんも、整理収納の不思議なチカラを体験していただきたいと思います!

そして、みなさまのもとにも、素敵な神様が舞い降りますように♪

 

今回はちょっと、嘘のような本当の、不思議なお話でした~

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

今日も素敵な1日を!

 

text by Akiko Sekiguchi

 

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