食材の陰陽 1
食材の陰陽分類
皆さんは、日々なんとなく陰、陽という言葉を使ってると思います
陰気な人、陽気な人、などなど
なんだか、陰性は悪くて陽性はイイみたいに思ってませんか?
それは正解でもあり、間違いでもあります
陰性の体に陰のものはより陰に作用しますし
陽性の体には陽のものはより陽に作用します
どちらがイイ、悪いというわけではありませんね
また、陰や陽は比べる相手によって変わります
たとえば、こんな質問です
バリ島は南にありますか?北にありますか?
たしかに日本から見れば南にありますが、オーストラリアからは北にありますね
陰、陽も北、南も対立した概念ですけど
比べるものによって変わりますよね。何と比べて陰なのか、陽なのか
こんな風に、食べ物、病気、物事、精神状態などなど
ありとあらゆるものを、陰、陽に分けて、比較して
自分が陰性なら陽を、陽性なら陰を取り込み、中庸(真ん中の状態)に近づくように
陰陽の法則を使って、自分自身の状態を、季節や環境に適応させてください
それでは、食財の陰陽についてですから
食べ物の陰陽について、表を使って説明します
色や味、形など、様々な物で分けてありますので、参考にしてください
形、色、地域などによる分類
← 陰性 | 陽性 → |
植物 冷たいもの 水分が多い 暑い、温暖気候の作物 大きい、柔らかい 早く育つ 土から上のもの 細長い 動きが遅いもの カリウムが多い 生に近い物 青い、紫 えぐい、辛い、酸っぱい |
動物 暖かいもの 水分が少ない 寒い、寒冷気候の作物 小さい、硬い ゆっくり育つ 土の中のもの 丸い 動きが早いもの ナトリウムが多い 調理してあるもの 橙、赤い 塩からい、苦い、渋い |
まさに正反対!でも
これでは何の事かわかりにくいですね
それでは具体的に食物を陰陽にわけてみます
分かりやすいのは、植物です
土から上が陰性、
土から離れるほど、陰性が強まります
果物などがそうですね
反対に、土の中は陽性
深くもぐるほど、陽性が強くなります
根野菜などが思い浮かびますね
動物は植物に比べたら陽性です、これも何となくわかりますね。穀物は中庸(真ん中)に多いです、食事の根本です
おかずばかりで、米をあまり食べない人は、陰陽の幅が極端に広がります。最近多いタイプですよ
食べ物の陰陽表 (↓に避ける食べ物の表もあります)
極陰性 | ← | 陰性 | ← | 中庸 | → | 陽性 | → | 極陽性 |
紫外線 | 紫 | 藍 | 青 | 緑 | 黄 | 橙 | 赤 | 赤外線 |
えぐい | 辛い | 酸っぱい | 甘い(でんぷん) | 塩からい | 苦い | 渋い | ||
* | なす トマト 生シイタケ ジャガイモ バナナ パイナップル ブドウ メロン ナシ ←わさび ←こしょう ←唐辛子 豆乳 ←はちみつ コーヒー ウイスキー マーガリン 黒砂糖 醸造酢→ |
さといも ニンニク さつまいも ながいも こんにゃく たけのこ 豆腐 すいか 柿 ←きなこ ←ナッツ類 しょうが 大豆 日本酒 ビール オリーブ油 米あめ みりん |
とうもろこし 天然酵母パン そうめん 白米 ほうれん草 いちご みかん ねぎ 納豆 白ごま 紅茶 煎茶 椿油 菜種油 水 |
小麦粉 玄米 キャベツ スパゲッティ 小松菜 白菜 大根 昆布 のり わかめ ひじき ところてん りんご 油揚げ 小豆 黒ごま ほうじ茶 がんもどき |
かぼちゃ ひえ あわ 玄米もち たまねぎ もずく くず(本くず) れんこん 人乳 コイ ウナギ イカ タコ ヤンノー → 三年番茶 |
ニンジン ふき カニ ヒラメ たんぽぽ コーヒー たくあん チーズ |
たんぽぽ の根 じねんじょ タイ サケ イワシ 梅干 天然味噌 天然醤油 自然塩 梅醤番茶 |
* |
これは結構、有名な表ですから、ご存知の方も多いとおもいます
この様に分類すると日々の料理は
左側(陰性)と右側(陽性)の組み合わせが多い
のにお気づきでしょうか?
右側の魚に醤油と左側のわさび(陰陽調和)
真ん中の米と 右側のたくあん(やや陽性)
味噌汁の具は左側に多いですね((陰陽調和)
陰性は体を冷やす作用があり、陽性は体を温める作用があります
一食だけの陰陽に限らず、一日分、一週間分、季節ごとなど、それぞれの陰陽を長い目で見ることも重要ですよ
組み合わせは自由自在ですね
これが、食事に陰陽を取り込む時の基本です。自分でも色々な物の陰陽分類をして、実際に使ってみてください。そして変化を実感してくださいね
あれ?
おなじみのものがありませんね
そう、これらはできれば食べるのを避ける食品です
出来れば避ける陰性の食べ物 | 出来れば避ける陽性の食べ物 |
コーラなどの砂糖入り飲料水 イーストパン(砂糖入り) 菓子パン 純米以外の日本酒 白砂糖 化学調味料 砂糖菓子 アイスクリーム 牛乳 |
豚、鳥、羊、牛などの肉 卵 ハム、ベーコン、ソーセージ マグロ、サバ、ブリ キャビア |
でも、なんで避けなければならないのでしょうか?
陰性と陽性のバランスが取れていたら、大丈夫だと思いませんでしたか?
まあ、なんとなく体に悪そうな感じはしますが、、、、
今日はここまでです
ではまた次回に!
ぬあんやとおおおお!
さっさと教えんかーーーい!
すみませんです、ちょっと時間がかかるもので、、、
もうちょっと待っててくださいね
調理法の陰陽 3
生食
さてさて今回で調理法の陰陽は最終回です
いろんな食材と調理法がありますから
季節や体調に合ったものをチョイスしてくださいね
ナマで食べるものの代表といえば、お刺身でしょうね
まあ、切ってるんでやや陽化してますが、、、
生食は素材そのものの陰陽を取り込めます
暖める調理方法に比べれば、陰性の方法ですね
ただ、生食は絶対に陰性とはいえません
極陰性食品を暖めて食べるよりも(陽性の食べ方)、極陽性食品を生で食べるほう(陰性の食べ方)が陽性の場合もあります
陰陽はあくまでも相対的なものなんです
素材は調理方法で陰陽どちらにも変化しますが
調理方法では超えられない素材の陰陽、季節との兼ね合い、体質との兼ね合いなどがあります
玄米などの主食は、陰陽の傾きがないほうがイイですから、やっぱり炊くのがイイでしょう
それも土鍋で炊くのが陰陽の影響を受けにくいです
冬の寒い時、根野菜の陽性をさらに強める調理法はなんでしょうか?
夏の暑さをしのぐ陰性食品はどうやってつくるんでしょうか?
他にも、様々な調理方法がありますね
時間も陽性の要素が加わります
結局、調理に手数をかけるほど陽性になり、そのままの状態ほど陰性になります
素材や季節や体調の陰陽に応じて、自由自在にできますね
これが調理方法に陰陽の考え方を生かす、ということです
たとえば鍋料理、素材を重ねる順番はどうしたらイイでしょう?
炒め物をする時の順番はどうしたら陰陽の法則にかなうのでしょう?
ヒントは中庸に近づけるという事です
それは鍋なら底から陰と陽を順に重ねる、炒めるなら陰と陽を交互に入れていくなどです
あまり全てに及んでは書いていませんが、参考にしてください
陰陽は収縮、拡散する事という性質を理解していただいたなら、
イロイロな事に応用が効きます。自分でも考えてみてくださいね
なんじゃい!自分で考えろってか!最後はやっぱり偉そうで気に入らんな!
いやそのー、、、、皆さんどうか陰陽を考えて調理して欲しいなあー、、、なんて思ってます
調理法の陰陽 2
さてさて調理法の陰陽の二回目です
切る、砕く、粉にする調理法
切る、砕く、粉にする調理法は陰陽どちらの影響を与えるんでしょうか。
細かくするから陰性なんでしょうか?
これは少しややこしいのです
形のあるものは全て、内側が陽性、外側が陰性なんです
そもそも陰性の拡散力がなければ、陽性の収縮力で点になってしまいますね
形がある、ということは、中心の陽性の支えと、ある程度まで広がる陰性のチカラのバランスがとれなければ成り立たないんです
収縮力と拡散力のバランスが様々なカタチを生み出しているんですね
切る、砕く、粉にするなどの調理方法は、その内側の陽性部分をたくさん作り出すことになります
陽性がふえますから、これらは食品を陽性化させる調理方法なんです
この法則を使うとすりつぶす調理方法はどうなりますか?
かなり陽性になりますね
自然薯をすったものは、もともと陽性の素材をさらに陽性にする調理法です
かなりの陽性ですから、陰性のワサビと合わせて食べるのも納得できますね
葉物などの陰性の多いものを陽性化したい時は、細かく切って、炒めるなどの方法があります
冬の食べ方です
あっさりと陰性に仕上げたければ、そのまま生でサラダなどにして食べるのがイイですね
夏の食べ方です
とろろソバはどっちじゃ?ワシ好きなんやけど!
はい、陽性になります
調理法の陰陽 1
食品の陰陽は,季節の旬のものはそのまま陰陽の法則に当てはまります
これらの食品の陰陽はナマの状態の陰陽です
それでは調理方法で陰陽はどう変わるのでしょうか。
3回に分けて言ってみますね
暖める調理法
ちょっと表を見てください
極陰性 | 陰性 | ← | ← | 中庸 | → | → | 陽性 | 極陽性 |
電子レンジ | 電気調理 | 蒸す | ゆでる | 煮る、炊く | 焼く | 炒める | 揚げる | 燻製、黒焼き |
面白いですね、暖める調理方法でも陰陽が変わるんです。
ちょっと細かい分類ですが、もう少し詳しく見てみましょう
まずは
① 電気を使用したもの
これらは電磁波の影響で分子が細かく分かれていきます、拡散の陰性が作用してますね。電子レンジは強力な陰性を食品に与えます。電気を調理に使うのは、陰性作用が強いのであまりオススメできませんよ
IHとかもちょっと心配です
とくにガンがある人や小さい子供などは、陰性の影響が強くでますから、心配です
② 水を利用したもの
陰性から中庸にかけて穏やかに分布してますね
湯引きやしゃぶしゃぶなども同じですね
冬の代表食のナベ、これも陰陽バランスが穏やかな中庸の調理方法ですね
突然ですが、ちょっと卵の料理の質問です
ゆで卵と目玉焼き、陰陽はどうなりますか?
この表からいけば、目玉焼きが陽性、ゆで卵が陰性になりますね
ところが、ゆで卵は丸い卵をそのまま収縮(陽性)させていきますね
一方、目玉焼きは丸い卵を広げて(陰性)いますね
答えは
ゆで卵が目玉焼きよりも陽性になるんです
なんだか屁理屈をこねているようですね
このように、調理方法に限らず陰陽は様々な要素がからんできますから、何と何を比べるかだけでなく、どの要素が一番影響を与えているのかも考える必要があるんです
③ 焼く方法
火に近くなるものや、直接火に触れるものはどんどん陽性になってきます
炉端焼き、炭火焼きなんかは、陽性の食べ方ですね。
電気、水、火の順で陽性化していきますね
④ その他
日干しなども水分が飛ばされて(陰性除去)食品は収縮(陽性付加)しますから陽性の作用を受けます。
干物なんかそうですね
ボクはグジの干物が好物です
圧力鍋などを使う方法はどうでしょう
圧力は収縮力ですね。だから食品に陽性のチカラを与えます。
玄米を圧力鍋で炊くと、やや陽性化します。発芽玄米の陰性を解消するのにもいいでしょうね
この調理方法による分け方は、食品に含まれる水分量の違いや、食品の成分が拡散してるか、収縮してるかによる分類です。
読んでて肩こってきましたか?
パソコンの前にばかり居ないで、時々立って歩いてくださいね
次回は切る、砕くなどの調理法についてです
こりゃ完璧に屁理屈やね!
そ、そーですか?
玄米について 4
やっぱり玄米
ここまで読んでくださって、ありがとうございます
いまからさっそく、安藤庵が玄米を選ぶ分けを書いていきますね
栄養面から玄米は白米よりも優れていましたね
フィチン酸塩問題で玄米はそれほどスゴイとは言えなくなりましたね
発芽玄米が最も優れた米だとなっていました。
でも、玄米はすごいんです。
ここでは白米に対して優れていることは省きますね
それよりも、発芽玄米に対して玄米がどこまでせまれるか!について書いてみたいと思います。
玄米の栄養素はフィチン酸塩の状態に固定されて、水には溶けないですね
このままでは体に吸収できません。
ところが水を吸うとフィターゼが働いてフィチン酸塩がバラバラになるんでしたね
ここがポイントなんです。
玄米を炊くには一晩水に漬けるのがいいのですが、この吸水段階でフィターゼが出始めます
全ての玄米に等しくフィターゼがでるのでは無いのですが、それが重要なんです
あるものはほぼ発芽直前、フィターゼの働きで栄養素はバラバラになって水溶性になっています
体に吸収されますね。
また、あるものはまだ眠ったまま、フィチン酸塩の状態で栄養素が固定されていますから体に吸収されません。でもこれは食物繊維として腸の掃除に役立ちます。
また玄米の中のフィチン酸塩は、6つのリン酸全てが栄養素と結合しているわけではありませんから、食物中の有害物質はその余ったリン酸に結合する余裕があるんです
これが玄米の浄化作用でしたね
もちろんミネラルとも結合しますから、必要な栄養素のなかには体の外に排出されるものもあります
ちょっともったいないですか?
でも少しぐらいいいじゃないですか。全部吸収したいのはわかりますが。
バラバラになった栄養素が体に吸収される状態の玄米やまだフィチン酸塩のままで栄養素は吸収できないけれど、ミネラル、有害物質は吸着して排出する状態の玄米。
一晩水に漬けた玄米は、フィターゼの作用を強く受けたものから弱くしか受けていないものまで、様々な段階で入り混じって存在しています。
この混合状態がいいんです、
何かに似てませんか?
それは自然です。
玄米を一晩たっぷりの水につけて、自然の力を目覚めさせるんです
寝起きのいい悪いは人も同じですもんね。
自然は様々な性質のものが入り混じり、1つのサイクルとして機能してますね
玄米食も同じで、自然なんです
発芽準備中の玄米はフィターゼの作用で栄養素がバラバラになり、これから成長する用意ができたものです、上昇、拡散、これは陰性の性質ですね。
フィチン酸塩がたっぷり含まれたままの玄米は、有害物質やミネラルを吸着します、収縮のチカラですね、これは陽性の性質ですね。
このように混合状態というのは偏りの無い状態、陰陽が調和した状態なんです
昔ながらの方法で炊いた玄米は、本当にすごいチカラをもっているんですね
玄米のもつパワーをもらうには、水に一晩漬ける、これが基本ですね。
さて発芽玄米ですが、
ほぼ全ての玄米がフィターゼの作用でフィチン酸塩の状態から栄養素が解き放たれています
発芽の前の状態は上昇、拡散のチカラ、陰性の性質が強まっていましたね
このままでも陰性が強い状態なのですが、さらにちょっとだけ芽がでてますね
芽が出てるということは、陰性がさらに強まっているという事です
全てを発芽させる事で、全ての玄米に陰性化が均等におこっているんです
だから、発芽玄米は陰性食品なんです。
ちなみに白米は陽性分が削られていますから陰性です。
陰性が増えて陰性に傾いた発芽玄米
陽性が減って陰性に傾いた白米
このように、陰陽どちらかに偏りがあるものは、季節や体調の調整役としてのおかずには良いのですが、中庸であるべき毎日の主食にはオススメできない!」というのが安藤庵の思いです
発芽玄米を作り出した思考の方向性に、薬効のある自然物から単体で有効成分を抽出した西洋薬やサプリメント摂取などの考え方に似た物を感じるのは、安藤庵の思い込みすぎなのでしょうか?
細かく分析しすぎて、本来の自然、陰陽 を見失っているように思えるのですが、、、、
栄養素の分析や必要な栄養の計測は確かに役に立ちます。でも栄養学的には合格していても、陰陽を無視した食品を摂りつづけていて本当に体にいいのでしょうか?
発芽玄米を主食にしている人は、その事を是非考えていただきたいとおもいます。
こぼれ話
発芽玄米の陰性を弱める方法として、圧力鍋で調理する方法があります。
これで、栄養満点の発芽玄米を中庸に近づけて食べられますね
白米の足りない所はおかずで補うのですが、一食分で全て補おうとはしないで、1週間ぐらいでトータルしたらOKという具合のほうが、量も少なくて済みますし、手間も少ないですね
また、昔ながらのぬか漬けからは、白米が失った部分をしっかりと摂れるので、必ず合わせて食べましょう。これで白米の美味しさと栄養面を両立できます。
最近の研究によると、炒った玄米のフィチン酸は、化学物質や重金属などとは結合しても、ミネラルとは結合しないそうです。これはいいですね。玄米クリームなどは、まさに理にかなった食品ですよ
このように、発芽玄米、白米もやり方によってはちゃんとした主食になるんです、その方法が陰陽にかなっている限り大丈夫です。
だから、あまりガチガチにならない方が、イイですね
最後に安藤庵から一言、二言。
白米も玄米も発芽玄米も、主食としてそれぞれに良い悪いがありますね
だから、毎日の主食は様々なバリエーションをもたせて変えていくのがいいと思います
毎日、玄米でもOKの人もいれば、毎日は絶対イヤという人もいます
毎日の白米に不安を感じている人もいれば、気にしない人もいます
うどん、ソバの日があるのも幸せです
主食に限らず食事は本来、美味しい!と体が本当に思うモノが、結局は体にいいものなんです
毎日同じものばかりでは飽きますね。それは人に本来備わった食事の偏りを無くすチカラ、体を一定の状態に維持するチカラの表れなんです。すばらしい本能ですね
また、季節に応じたものを食べている限り、同じ物ばかりは続きませんね
結局は自然のままがいい、となっていくんですね。
以上で安藤庵が玄米をオススメする話を終えたいと思います。
まとめ
玄米のチカラを最大に発揮するには、水に一晩漬けるのがいいです。
炊き方は冬は圧力鍋で陽性化して、夏は土鍋で中庸にして炊くのがいいでしょうね。
基本はよく噛むことです、一口に30~50回は噛みましょう。
白米は陰性食品です、必ずヌカ漬けを合わせて食べましょう。
発芽玄米は陰性食品です、圧力鍋で陽性化して食べましょう。
主食は様々なもので摂りましょうね、そのほうが楽しいですからね。
お!お、分かった分かった
ガチガチにしなくてもイイんやな!それならまあ良しとするか!
ワシも熱くなってすまんかったのう
分かってくれてありがとう
玄米について 3
発芽玄米
フィチン酸塩。この強力なキレート化のせいでミネラル不足になるんでしたね。
玄米のままでは、玄米に含まれる豊かなの栄養素もフィチン酸塩の形で保存されている為に吸収されませんし、おかず等に含まれる栄養素もフィチン酸塩になって排出されてしまいます
困りましたね、
フィチン酸塩が全ての問題の根源ですね。これをなんとかしなくてはいけません。
それがなんとかるんです。
このフィチン酸塩のキレート化を分解する酵素があるんです
それはフィターゼです。フィターゼはフィチン酸塩の全ての結合を解きます
フィチン塩酸にフィターゼが作用したら、イノシトール、6つのリン酸、結合していた各種ミネラルなどが、それぞれ単独のバラバラな状態になります。こうなれば水に溶けますから、体内に吸収され、利用できる状態になります。
このフィターゼは人の小腸にもありますが、残念ながら量が少なく、フィチン酸塩を全てバラバラにはできません。この問題を解決したのが発芽玄米です。
玄米に含まれる栄養素はフィチン酸塩のかたちで保存されていましたね、でもこのままでは玄米自体も発芽に必要な栄養素が利用できません。
いったいどうやってフィターゼをつくり、フィチン酸塩をバラバラにするんでしょうか
それが水なんです
植物の種は吸水するまでは眠っている状態にあります、フィチン酸塩の状態で保存されている栄養素が利用できないからです
ところが水を吸うと種はフィターゼを作り出します。フィターゼの作用でバラバラになった栄養素は、水に溶けて発芽に利用されるんです
しかし完全に発芽しきってしまうと、もう種には栄養素がほんの少ししか残りません。 あとは光合成で作るから必要ないんですね
だから玄米を発芽させきってしまうと栄養があまり無いものになってしまいます
発芽玄米は、フィターゼが作用して栄養素が水溶性になり、人が吸収できる状態になっただけでなく、0.5ミリから1ミリぐらいの発芽状態で止めることで、栄養素をたっぷりと残したとても理想的な状態の玄米なのです。
これを見てください
イノシトール | 脂肪肝・肝硬変を予防する |
フェルラ酸 | 活性酸素を除去する |
トコトリエノール | 活性酸素を除去する/コレステロールの増加を抑える |
カルシウム | 骨粗しょう症を予防する |
マグネシウム | 心臓病を予防する |
ガンマ・オリザノル | 自律神経失調症・更年期障害の緩和 |
食物繊維 | 便秘・大腸がん・高コレステロール血症の予防 |
これらがたっぷり詰まっているんですよ。
最近注目のギャバ(ガンマアミノ酪酸)は玄米の3~5倍、白米の10倍含まれていますよ。
血圧を下げる効果や、神経を鎮める働きが注目されていますね。
また発芽の過程で、アミノ酸は旨み成分へ、デンプンは甘み成分に変わります
フィチン酸塩問題も完璧に解決しましたしね、発芽玄米のすごさをわかっていただけましたか?
ではみなさん、今日から白米や玄米に代わり、発芽玄米を食べましょう。
とは、なりませんよ。
安藤庵がはじめに書きましたね。安藤庵は玄米の味方です。
次に安藤庵が最終的に玄米を選ぶ理由を説明します。
要は玄米がイイってことなんじゃろがーーー!最後まで引っ張って
とは、なりませんよ。 だとーーーー!
簡単に言えっつーの!
面目ないっす、次で最後っす
玄米について 2
玄米の欠点
これほど完璧な玄米ですが、最近いろいろな欠点が言われてきました
他のホームページなどにも結構書かれていますよ
味が悪い、消化が悪い、調理に手間がかかる、、、、これくらいならイイのですが
玄米ならではの良いところが、じつは悪いところだというんです
どういう事なんでしょうか?
残留農薬の問題は有機玄米を使うことで解決できますね、味や消化に悪いなどの問題は調理方法である程度解決できます
玄米のもつ浄化作用はすばらしく、重金属、添加物など、かなりやっかいな物質までも浄化してくれます
その浄化力の元となるのが フィチン酸という物質です、そしてこのフィチン酸が玄米の利点でもあり、欠点でもあります
フィチン酸は、別名 IP6といいます
I はイノシトール P はリン酸 6はそのリン酸が6つあるという意味です
イノシトールは人間の体内でもつくられています、肝臓に良いとの報告がありますよ
リンは植物の成長に欠かせない物です、肥料などで使いますね
フィチン酸(IP6)の構造は中心のイノシトールに6つの手が生えて、その手の先にリン酸がエステル結合(結合方法の種類です)したもので、ビタミンBの一種です
イノシトールのまわりに6つのリン酸がくっついているんですね
このリン酸は重金属や添加物などと強く結合してくれます
6つのリン酸全てにつく場合や1つだけつく場合など、いろいろありますが、食べ物のなかの有害なものと結合して、フィチン酸塩というものになります
この結合をキレート化といいます
キレート化されたフィチン酸塩は水に溶けません。だから有害物質は腸から吸収されずにフィチン酸塩となって体の外に排出されます
体内の有害物質もキレート化されてフィチン酸塩の形で排出されます、これが玄米の浄化作用です、これと同じ理屈で、体に必要なミネラルもリン酸にキレート化されてしまい、腸から吸収される前にフィチン酸塩となって体外に排出されてしまいます
体内のミネラルも同じようにキレート化されて排出されます。これは具合が悪いですね。
また玄米にもともと含まれている各種ミネラルも、キレート化された状態で存在しています、稲も種の保存のために、栄養分を水に溶けないフィチン酸塩の形で保存しています
これでは玄米を食べても、肝心の栄養分が吸収できませんね
さらに、玄米は腹持ちがいい(消化に悪い)ために、ミネラル補給のおかずも少ないのが普通です
このまま玄米を食べ続けると、ミネラル不足になってしまう!
玄米を食べ続けている人に、カルシウム不足からくる虫歯が多いというデータもあります
ミネラル不足のために顔色が黒くなるというも報告あります
健康のために玄米を食べて、かえって不健康になる!
玄米は体に悪い!
なにか方法はないのでしょうか?
そんな玄米の救世主として登場したのが発芽玄米です。
玄米について 1
玄米について
一回目は玄米の話です
おおざっぱに言えば白米食の反省から玄米食が生まれて
玄米食の欠点から発芽玄米食が生まれました
最先端は発芽玄米です
玄米食の流れは、だいたいこのような感じだと思います
それでは、これから玄米食について集めてまとめた物を紹介します
陰陽が最後のキメテになりますから、じっくりと読んでくださいね
世界的な広がりをみせるマクロビオティックや正食
その他の食養生などでは玄米は大変重要な基本的主食として、なくてはならない物です。
一方、玄米を無理やり食べさせられた人々、味や食感がキライな人たちにとっては見たくも無いものかもしれませんね。
また玄米の欠点を研究して作り出された発芽玄米を選んでいる人々には、玄米は体に悪いものとして認識されていますね
どうも、玄米の評判は良くないようですが、安藤庵は玄米の味方ですよ
今から玄米をオススメする理由を4つに分けてお話いたしますね
1 白米と玄米
ご存知の方も多いと思いますが、米に白いと書いて粕(カス)と読みます
だから、白米はカスなんだ!玄米がいいんだ!と知ってる人はだいたいそう言いますね
確かに、白米は胚芽に含まれる様々な栄養素は無くなっていますし、水につけても芽が出ないので、生きている食べ物ではない、といわれても納得できます
でも、白米は消化に良い、残留農薬が少ない、味が良い、などなど、良い面もたくさんありますね
玄米を精白するのですから、栄養素が玄米よりも少なくて当然です
食品名 | 玄米 | 白米 |
---|---|---|
エネルギー | 350kcal | 356kcal |
たんぱく質 | 6.8g | 6.1g |
脂質 | 2.7g | 0.9g |
炭水化物 | 73.8g | 77.1g |
ナトリウム | 1mg | 1mg |
カリウム | 230mg | 88mg |
カルシウム | 9mg | 5mg |
マグネシウム | 110mg | 23mg |
リン | 290mg | 94mg |
鉄 | 2.1mg | 0.8mg |
亜鉛 | 1.8mg | 1.4mg |
銅 | 0.27mg | 0.22mg |
マンガン | 2.05mg | 0.80mg |
β-カロテン当量 | 1mcg | 0 |
ビタミンD | (0) | (0) |
ビタミンE | 1.4mg | 0.1mg |
ビタミンK | (0) | 0 |
ビタミンB1 | 0.41mg | 0.08mg |
ビタミンB2 | 0.04mg | 0.02mg |
ナイアシン | 6.3mg | 1.2mg |
ビタミンB12 | (0) | (0) |
葉酸 | 27mcg | 12mcg |
パントテン酸 | 1.36mg | 0.66mg |
ビタミンC | (0) | (0) |
食物繊維 | 3.0g | 0.5g |
しかし、それを補うおかずは豊富にありますね、また削りとった部分はヌカ漬けなどにして利用していました
これで白米を食べながらでも、米の全体が食べられますね
米の外側に多い農薬は、削り取られていますから、残留農薬は少ないですし安心です,硬い皮の部分が無いので味が良いのもイイところです
たしかに白米ばかりではいけないとは思いますが、白米を完全に否定してしまうのはどうかなあ? と安藤庵は思います
白米の欠点は、もう散々言われてきてますから、ここでは玄米の話の中で少しずつ出るものだけで十分と思います
では、これから玄米の良いところを紹介します、白米の欠点も出てきますが、安藤庵は白米も好きですよ
玄米は生き物です
折りたたんだティッシュペーパーなどに水を含ませてその上に撒いておくと、かわいい芽がでてきます
たった一粒の米から、約4000粒の米ができるんですから、ものすごいエネルギーを含んでいますね(もちろん光合成によって成長するんですが)、そのエネルギーの元の多くは胚芽にあります
白米(胚乳)には無いビタミン類やミネラル類などです
明らかに栄養素の量が違いますね、米を丸ごと食べるのと削って食べるのでは、摂取できる栄養が違います、玄米は元気になりそうですね、それに比べて白米は栄養価が低い食べ物といえます
玄米に含まれる食物繊維は白米の6倍です、食事のたびに腸の掃除をしてくれます,体に必要な微量元素も白米の何倍も含まれています
この微量元素は体の調整には欠かせないものですから、玄米を食べると病気になりにくい体質になります
脚気(かっけ)という病気を知っていますか?
昔は白米食が中心の富裕層に多く発症し、江戸時代には江戸の庶民にも多くの罹患者が出て江戸患いといわれたビタミンB1欠乏症の事です
原因は白米食です
玄米食にあわせる副食のまま、白米を主食にしたのですから、栄養不足になるのは当然ですね
当然、玄米を食べていた人は発症しませんでした
玄米食はおかずが少なくて済みますが、白米食はおかずを多く必要とします。玄米は比較的、陰陽の調和がとれていますが、白米で陰陽を調和させるためには多くの種類のおかずが必要です、消化器系への負担が増えますし、お金もかかります
美食の道ですね
脚気の原因が研究、解明された明治、大正、昭和の時代に玄米は大変注目されました
今、ジャンクフードを多く食べる人の間で、脚気がまた増えているそうですよ
公害が増えた高度成長期にも、玄米は注目されました
玄米の成分には、体内の有毒な重金属などを排出するものがありますから、玄米食の人は公害病になりにくかったのです
また玄米は良く噛まないと消化に悪いです、逆に言うと、玄米食は良く噛むといえますね、顎を動かすと気分を落ち着かせたり頭の働きを良くしたりします.
メジャーリーガーにガムを噛んでいるひとが多いのもうなずけますね
白米は消化が良いために、歯型だけつけて飲み込んでしまうような食べ方になってしまいがちです、もちろん、ちゃんと噛めばいいだけの事なんですが
玄米食は炊き方にコツがいったり味にクセがあったりして、現代人には敬遠される要素が多いのですが、自然そのものを体に取り入れることで病気を治すチカラがついたり、病気になりにくい体をつくるものとして欧米をはじめ、世界各地に広がってきていますよ。
滋養があり、デトックス(解毒)効果があり、小食で済む すばらしい玄米食(節約にもなる)
安藤庵は玄米食をオススメします
ちょっと玄米がキツイなら、胚芽米などもありますしはじめは5分突き米、7分突き米などからでもイイとおもいますよ。白米と玄米のハーフ&ハーフも入り口としては良いと思います
ちなみに、米を主食にしているアジア地域では、昔から精米して白米に近づけた米を食べる地域が多いです、しかし、削りとられた部分もしっかりと食材として使う所は、現在の日本の食生活には無いところですね。
あーややこしい!
ホントややこしいです、次回はもっとややこしくなりますんで先に謝っておきます、すみません