4月の絵本棚


春がきました。


子どもの頃、地面にへばりついたタンポポが、やがて太陽みたいな花を咲かせ、ふわふわの雲みたいな綿毛をつけることが不思議でした。


ふーっと息を吹きかけると、綿毛は空へ飛びたちます。


わたしのかけた魔法がタンポポに生命をあたえたみたいで


嬉しくて嬉しくて 


急に大人になったみたいな気持ちになって


何度も吹いては「がんばれ」と唱えていました。



ふーっ 

  ふーっ

    ふーっ




(左上から)

『ジャスミン』(ロジャー・デュボアザン 作、絵/さがの弥生 訳/童話館出版)、『はじまるはじまり』(まつむらまいこ 作、絵/私家版)、『金曜日の砂糖ちゃん』(酒井駒子/偕成社)、『パパはたいちょうさん わたしはガイドさん』(ゴンサロ・モウレ 作/マリア・ヒロン 絵/星野由美 訳/PHP研究所)、『あおくんときいろちゃん』(レオ・レオーニ 作/藤田圭雄 訳/至光社)


『たんぽぽのふね』(まるやまあやこ 作/世界文化社)、『マウス一家のふしぎなさんぽ』(カーラ・カスキン 作/星川菜津子 訳/童話館出版)、『ぼんさいじいさま』(木葉井悦子 文、絵/ビリケン出版)※現在瑞雲舎より復刻版、『おばけのバーバパパ』(アネット・チゾンとタラス・テイラー 作/山下明生 訳/偕成社)、『あまがえるのたんじょう』(たてのひろし 作/かわしまはるこ 絵/世界文化社)


『たまごってふしぎ』(アリス&マーティン・プロベンセン 作/こみやゆう 訳/講談社)、『しろいうさぎくろいうさぎ』(ガース・ウィリアムズ 文、絵/まつおかきょうこ 訳/福音館書店)、『ちょうちょ』(江國香織 文/松田奈那子 絵/白泉社)、『ねえ、どれがいい?』(ジョン・バーニンガム 作/まつかわまゆみ 訳/評論社)、『きんのたまごのほん』(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/レナード・ワイスガード 絵/わたなべしげお 訳/童話館出版)






🍀🐞 絵本コーディネーター東條知美