老人ホーム向けに商品・サービスを提供している経営者から相談を受けました。なんでも、「ドクターフィッシュ」なるものを普及させたいとのこと。ドクターフィッシュとは、昔テレビでよく見た足の角質などを食べてくれるあの魚です。

 

具体的な相談内容は、こうでした。
「営業範囲に1,000を超える施設があります。営業手段は、訪問営業がいいのか、チラシがいいのか、DMがいいのか、FAXDMがいいのかで悩んでいます。また、ホームページが2ヶ月後に完成するため、完成を待ってから営業したほうがいいのかも悩んでいます」。

 

私はこの質問に対してこう答えました。
「まず、ホームページの件ですが、別段、完成を待つ必要はありません。それより、ドクターフィッシュの動画をYouTubeにアップしてください。ホームページを作って言葉で説明するよりも価値が伝わります。どの道、映像を見せなくては始まらない商品ですから。営業は、1,000件以上のアプローチを目標にするより、まずは1〜3施設への導入を目標にしてください。導入したら、テレビ局にプレスリリースを送付してください。ドクターフィッシュは映像として画になります。しかも、高齢者向けのネタは取り上げられやすいです。もしテレビに取り上げられれば、その後の営業はラクになると思いますよ。逆に、営業しなくても向こうから電話がかかってくるかもしれません」。

 

相談者は「なるほど、確かにそうですね。YouTubeもマスコミも全く頭にありませんでした。そういえば、過去何度かテレビの取材を受けたこともあるので、記者とは連絡がとれます。実績(取材先)が出来次第アプローチしてみますね」と、考えるヒントになったようです。

今回の例のように、映像で商品価値を伝えたほうがいい商品は、YouTubeを最大限活用してください。また、テレビが好む人や場所に商品を絡ませて画になるようにすれば、取り上げてもらえるかもしれません。YouTubeを販促手段として活用するときは、テレビ対策も同時に考えておくといいでしょう。