有酸素運動でミトコンドリアが増えるのは良く知られている。しかし信頼のおける文献が示唆するところによれば、高強度の運動のほうがむしろミトコンドリア増加に貢献するのでは・・と思われる。

以前、別のところでピリオダイゼーションについて考察したとき、サルコプラズム増大期においても極端なハイレップスではなく、多くても12~15レップスで行うことを推奨した。それはやはり強度の高い運動のほうがミトコンドリア増大に役立つと思われるからだ。

で、最近行われた研究では、2週間のローボリュームHIT(高強度インターバルトレーニング)によって、2型糖尿病患者の筋ミトコンドリア容量が増大し、電子伝達系における各複合体やGLUT4も増加したとされる。
http://jap.physiology.org/content/111/6/1554.full

この実験で行われたHITは10セットの「60秒高強度サイクリング&60秒インターバル」。これはかなりキツイ。インターバルをもう少し長くし、セット数を減らしたプロトコルではどうだったろうか。