イタリア

イタリアが政変で左翼政権となり、人身売買業者と連携するNGOが先週イタリアへの寄港を許可されました

 

不法移民82人を乗せたまま待機していたOcean Viking(Doctors Without BordersとSOS Mediterraneeが運営)がイタリア政府によってランペドゥーサ島へ誘導されました。

不法移民は当初84人いましたが、出産予定の女とその夫は先にマルタで下船していました。

この船が連れてきた不法移民82人の7割は軍人適合年齢の男たちです。

 

ギリシャ

9月12日にはギリシャで427人の不法移民がギリシャの東エーゲ海の島々に上陸しました。

427人とは、Rhodes, Lesbos, Samos(ロードス島、レスボス島、サモス島)の3島に24時間の間に上陸した不法移民の数です。(写真はこちらから)

 

難民キャンプは既に超過状態で、Moriaキャンプの責任者は辞任し、2~3週間前には1500人がMoriaからThessaloniki に移されました。

 

8月の下旬にはレスボス島に不法移民600人が上陸する日があり、EUとトルコの協定以来、1日の上陸数としては最大規模となりました。

2019年だけで、トルコからギリシャに不法上陸した移民は34,000人と見られています。

 

大量のシリア難民を抱えるトルコのエルドアン大統領は、今月、シリア領内に安全地帯を早急に作らなければトルコ領内にいるシリア人たちを欧州へ向かわせる「水門を開放する」と欧州を脅しました。

 

これよりも数週間前には、トルコのSüleyman Soylu内務大臣「私たちは歴史上最大の移民の波に直面している。もし我々が水門を開けば、6か月以上生きながらえる欧州の国は無いだろう。欧州が我々の忍耐を試すことの無いよう忠告する。」と述べています。

 

アメリカとトルコの間ではシリア内に安全地帯を作る件で緊張が高まっています。

現在EUとの協定によってトルコにはシリア難民400万人が滞在していて、350億ドルのコストがかかっているとしています。

エルドアン大統領は、トルコの目標を少なくとも100万人のシリアの兄弟を安全地帯に戻すことだとしていて、トルコの首相は国境から20マイル地点のシリア北部に住宅建設ができるよう欧州にロジスティックの支援を求めました。

 

このトルコの脅しに対して、ギリシャのKyriakos Mitsotakis首相は次のように反発しています。

「トルコはシリア北部に難民を帰還させる計画の支持を得ようとしてギリシャや欧州を脅すべきではない。」

「難民問題への対処のためより多くの資源の保証を企てようとしてギリシャや欧州を脅迫することは出来ないのだということをエルドアン氏は理解しなければならない。」

 

イギリス

9月10日にはイギリスで86人がイギリス海峡を6隻のボートで横断して上陸、拘束されました。1日で86人は記録更新です。

East Sussexでイラン人、イラク人、トルコ人、Dover近くの数カ所でアフガニスタン人、パキスタン人、フィリピン人、ベトナム人、エチオピア人らが拘束されました。

海を不法に渡ってきたのは今年になって1256人になります。

 

スペイン

8月30日にセウタ(スペイン領)に155人の不法移民がフェンスを乗り越えてなだれ込んだことを既に紹介しました。このやり方は何年も続いていてフェンスもどんどん増強されているのですが止まりません。(写真はこちらから)

 

これでもスペインに流入する不法移民の数は今年45%減ったそうです。なぜならスペイン政府とEUがモロッコに財政支援をしたからです。

 

今年2月スペインとモロッコの間に2国間協定が結ばれました。この協定は移民の流れをせき止めるための資金としてEUから1億4000万ユーロ、スペインから数千万ユーロをモロッコ政府が受け取るというものです。

しかし減ったとはいえ、今年になってこれまでにボートでスペインに来た不法移民は15,600人います。

 

イタリアの前副首相兼内務大臣のサルヴィーニ氏が2018年に不法移民のイタリア領内での下船を拒否したことと、2016年EU-トルコ協定でギリシャが難民をトルコへ送り返し始めたことから、スペインが不法移民の入り口として主要な国となっていました。

そこでスペイン政府がこの夏モロッコ政府に対してパトロール船と追加的に車も含めて5800万ユーロの支援策を認めたのです。

 

スペイン治安警察のJose Encinas氏は、今モロッコ政府はスペイン行のボートを止めているが、お金が欲しくなれば移民の蛇口を開け、お金を受け取れば移民の蛇口を閉めると言いました。

 

北アフリカ地政学の専門家Eduard Soler氏は、「モロッコ政府は移民カードが非常に効果的な圧力ツールになることに気付きました。」と述べています。

https://voiceofeurope.com/2019/09/morocco-tightens-the-illegal-migration-valve-as-the-eu-and-spain-pay-up/

 

ダイヤグリーン

 

トルコは不法移民(自称難民)の水門を握っています。

モロッコも不法移民(自称難民)の蛇口を握っています。

水門も蛇口も開ければ欧州は洪水です。

しかし、お金を払って開けない間も流入は止まりませんし、国内では既存水位が上昇中です。

 

アフリカ人などは多産で人口は増える一方です。

脅迫に使う「人間の弾」は尽きることがありません。