2月12日に熊本市現代美術館の「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト」展の写真撮影スタッフをやらせて頂きました。いわゆる、お預かりしたカメラのシャッターを押す、撮影係/シャッターマンです。
昨年末くらいに設営インターンで、この特撮熊本城のPRで出来ることはないか?という会議があって、そこで出た「カメラのシャッターを押すスタッフがいると良いのでは?」という意見が通って出来た事と聞いています。
前夜のBAR てれすこさんでの夜のワークショップこちらを参照の後、熊本に宿泊しこの12日に熊本で用事も出来たので、やらせて頂こうと。
この「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト」展がどのようにお客様に観られているのか見てみたいと思っていて、実は前から担当学芸員の方にお願いしていたのですが、なかなか都合が合わず、この日ようやく実現しました。
朝10時半くらいに熊本市現代美術館へ行き、受付で学芸員さんを呼んでもらおうとすると、あっさりと撮影スタッフ用のパスを頂き、入場。監視員の方々に歓迎されました(笑)
監視員の方々もこのシャッターを押す係はやってらっしゃるようで、特に来場者が多い日は手が回らないそうです。
私自身も展覧会監視員の経験が何度もありますし、2016年の福岡市美術館の「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡(あしあと)」展では通ううちに、監視員の方とも仲良くなって、言葉を交わすようになった事もあります。
通じて思うのは、「開催中の展覧会と会場の様子を最もよく知るのは、学芸員以上に現場の監視員」という事です。
この日も手慣れた感じで、記念撮影場所に迷うお客様を熊本城と上通の間のエリアに案内されて、立ち位置の助言をされたり、「ライトアップ中は顔が写らないから、しばらくシャッターマンの出番無いですよ(笑)」と教えて頂き、感心したものでした。
一方で、これは「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡(あしあと)」展や昨年の佐賀県立美術館の「特撮のDNA 怪獣の匠」展の監視員の方もそうでしたが、特撮や怪獣に対しての知識は持たれてない方が多いようで、三池さんが描かれた、特撮ヒーローや有名怪獣に似ている「雲」について、元ネタを聞かれたりしました(笑)これは、他のシャッターマンの方にも聞かれているようです。
あと、「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡(あしあと)」展の福岡市美術館の監視員の方は、監視業務だけでシャッターを押す行為は禁止されていたようでしたので、この辺りに美術館の気質の違いを感じました。
さて、撮影係/シャッターマンのお仕事。設営インターンからは、一眼レフを使われている方々だったり、映像のお仕事をされている方がメインで入られています。
映像の仕事をしているわけでも、一眼レフを持っているわけでも無い私ですが、口幅ったい言い方ですが、全国のゴジラ展・特撮展でミニチュアを撮ってきましたし、学生時代は少し映像もやっていましたし、この特撮熊本城展では、三池さんの撮影係(?)でした。
なので大丈夫だろうと思ってましたが、この日はKABのアナウンサーの方の絵本読み聞かせで親子連れの方が多く、写真面では問題はないようでしたが、とにかく数が半端なく多かった上、スマホだけでなく、ガラケーや一眼レフやデジカメと、日頃扱わないカメラを触らせて頂き、緊張しました(笑)
ロビーも人がいっぱい!
絵本読み聞かせの影響っぽいです。
お子様多し!
1月のプレミアムナイトツアーの時にシャッターマンをされていた、設営インターンの撮り方を踏襲させて頂き、バストアップ、引き、その中間、の3パターンで撮影、基本的に上は空ホリゾントと天井の境目のギリギリを狙いました。
写ってる人が、特撮映画風の巨人に見える撮り方で、皆さん喜んで頂き、やって良かったと思いました(笑)
基本は上通りのエリアでしたが、人が少ない時は京町のエリアや宇土櫓側にも周り、設営インターン時の写真をお見せして解説したりもしました。特に家族連れの方々には「雲」が喜ばれているようでした(笑)
撮影自体はほぼ上通りエリアでしたが、熊本城の前や、宇土櫓の側からの撮影もそれなりに。宇土櫓の側からは、照明が逆光になるので上通りエリアで撮り直される方も。
解説させて頂いたお客様の中には、人物切り出しから私を見つけてくださる方や、ニュースを見て(アサデス。かな?)「これは見に行かないと!」と思われて、わざわざ福岡から来られた、年配の男性の方もいらっしゃって、この特撮熊本城展を観に来てくださる方、お客様を実感出来た、素晴らしい経験でした。
余談ながら、この日は雪で九州自動車道が通行止め、バスが動いてなくて私も帰れず、この男性の方と情報交換しました(笑)
ミニチュアだけでなく、設営インターンの作業エリアに興味を示される方も多く、設営インターンの様子や、終了後も正月飾りを作って来られる方の話等もお話させて頂きました。
また、昼過ぎからはKABさんも新CM撮影で会場入りされていました。
午後3時過ぎくらいに三池さんも会場入り。
じっくりと展示をご覧になっていると思ったら、10日の撮影ワークショップに参加された方が作られた人物切り出しを探されていたとか。意外と元の展示に紛れて分からないものです。
ライトアップタイムに撮影するお客様をご覧なっていたり、お客様との記念撮影に応じられたり。
少しお時間があったので、個人的に感じた問題点、上通りエリアの隅、熊本城の展示台隠しの植木のミニチュアが、記念撮影では小さなお子様の顔を隠す話、あとライトアップの30分は少し長いのでは?と。
この会期中の改善は難しいようですが、今後の何らかのお仕事で反映されるかもしれません。
この12日が、Webニュース・くまQさんの取材日でインタビューに応じられていました。既に発表されていますが、とても良い記事でした。
くまQさんからは、この日居合わせた唯一の設営インターン経験者として私も取材を受けました。自分が見聞きした事、経験した事をお話しさせて頂き、それは記事にも反映されていて嬉しかったです。記事はこちら
さて、くまQさんの取材を受けられた三池さん。展示となっている設営インターンエリアから絵の具を取り出されて、この帰省では恐らく最後になったであろう、雲描きをされていました(笑)
先に、マンダやカマキラスにそっくりな雲(笑)を少し修正されて、暴竜アンギラスにそっくりな雲(笑)を描かれていかれました。
5時前に撮影スタッフ/シャッターマンの記念に監視員の方にお願いして、三池さんと記念撮影。
三池さんをお見送りした後、前述のくまQさんの取材を受け、運行再開した福岡までのバスで熊本を後にしました。
9日の上映会には行きませんでしたが、10日の撮影ワークショップ、11日の夜の特撮ワークショップと合わせて、とても良い経験が出来た3日間でした。
展覧会PR活動。
これは、福岡市内で特撮熊本城展のポスターやチラシを見掛けない(後に福岡アジア美術館でポスターを発見しました)事が気になっていました。
学芸員の方にお願いして、身内の店に貼る用にポスターとチラシ(……大量)を分けて頂き、お世話になっているインターネットカフェにチラシを置かせて頂いた事が端緒です。
それらの店の他、天神地下街の喫茶チロル様、私がイベントをやった中洲大洋映画劇場一階の喫茶スペース・キネマカフェ様に会期中、チラシを置かせて頂きました。
2月24日に私が開催した、福岡特撮座談会でPRさせて頂き、身内を合わせて5人リピートしてくれたようです!
2月25日には、大分の別府ブルーバード劇場での学生映画上映会「キネマ実験室」様でもチラシを置かせて頂き、大分市内のカモシカ書店での大森一樹監督のトークイベントでも、チラシを配らせて頂きました。
3月18日の最終日まで、一人でも多くの方に見て頂けますように。
熊本城×特撮美術展・ツイッターアカウント/@tenshu_saigen
熊本市現代美術館・紹介ペー
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