遅ればせながら、2月24日にプロデュースしたイベント「福岡特撮座談会vol.2~大森一樹監督」を中洲大洋映画劇場・キネマカフェで開催しました。
トークは多分、内容書いちゃうとマズい話ばかりだったので(笑)当たり障りの無い範囲で書かせて頂きます。
2部制のトークの第1部は、私が聞き手を務めさせて頂きました。
30分という短い時間ではありましたが、「ゴジラVSキングギドラ」の川北紘一特技監督率いる特撮班の福岡ロケに同行された話や、大阪芸術大学映像学科の特撮コースの設立についてのお話、寝屋川のキャストさんのイベントの後に居酒屋で川北監督に依頼され、快諾された話、現在の大阪芸大のオープンキャンパスで、特撮コースの公開撮影が大人気というお話等をお聞きしました。
この日の参加者の方から、「ゴジラVSキングギドラ」の福岡ロケの写真をお借りしました。その写真を懐かしそうにご覧になっていました。
第2部は「ゴジラVSビオランテ」と、同作に登場する黒木特佐の大ファンとして知られる、平成ゴジラシリーズのコミカライズを担当された、漫画家の坂井孝行先生に聞き手をお願いしました。
実は、坂井先生に聞き手をお願いした際に「トークテーマは提案させて欲しい!」と並々ならぬお覚悟で、大森監督との座談会に臨まれたようです。
坂井先生の大森監督へのご質問中心は、やはり「ゴジラVSビオランテ」と黒木特佐でしたが、その熱さに、大森監督も記憶を辿られつつも、黒木特佐を、どうかっこ良く見せようと演出されていたかを答えられていました。
一つだけご紹介すると、黒木特佐が初登場する権藤一佐との電話の場面。
窓の向こうに日本国旗と自衛隊旗が映るのは「国と自衛隊を背負っている」事の表現だそうです。
この場面は自衛隊の施設ではなく、東宝の撮影所で撮られたそうで、この場面の為に旗を掲げられた事からも、大森監督の「演出」が伝わってくると思いました。
個人的に特に心に残ったお話は、ゴジラが水中を泳ぐ場面。
「川北特撮に手を入れました(笑)」とお話されたのは、川北監督が持ってこられた映像を更に編集され、先に水中でゴジラの尻尾を見せてから、胴体の部分を見せられたそうです。「それだけの事で、映画って見え方変わるんやね」と言われていたのが印象的で、「大森監督は映画が本当にお好きで、撮る事を楽しまれてるんだな」と思いました。
流石に30年近い昔のお話で、最近日劇ラストショウで「ゴジラVSビオランテ」を観られて「新発見の連続ですよ(笑)」と笑われていましたが、そのおかげ?で他所ではあまりお話されないような事を沢山お聞き出来たと思います。
また、田中友幸プロデューサーやとのやり取りや、当時の思い出話もお聞き出来て、楽しい一日となりました。
ちなみに、他のインタビューでも答えられてますが、大森監督の「ゴジラVSビオランテ」で一番のお気に入りの場面は、超能力の子供達が一斉にゴジラの絵を掲げる場面との事です。
トーク中は撮影禁止とさせて頂いた代わりに、大森監督、坂井先生のフォトセッションのお時間を用意させて頂きました。
サイン会は、色紙だけでなく、皆さんが持参された当時のグッズやムック本、Blu-rayにサインを頂かれていました。
サイン会の写真を撮り忘れたので、私が頂いたサインを代わりに……
この日は坂井先生の同人誌販売とサイン会も設定させて頂き、かなり綺麗な状態で坂井先生のご著作を持ってこられた方がいて、坂井先生もお喜びのようでした。
また、大森監督、坂井先生へのプレゼントと一緒にイラストが描かれた色紙を手渡された方も!
懇親会は会場の近くの居酒屋をお借りしました。
ホテルのチェックインの都合で、後から合流された大森監督は拍手で迎えられ、照れてるご様子でした(笑)
ここでも、とても書けない(笑)貴重なお話の数々をお聞き出来ました。
大森監督とテーブルを囲み、皆さん緊張されてましたが、貴重な体験として記憶に残った事でしょう。
最後に、時間の都合でキネマカフェでは出来なかった、大森監督との2ショット撮影タイムを設けさせて頂きました。
この楽しい宴も、夜9時半頃にお開きとさせて頂きました。
大森監督をお見送りした後、帰られる参加者の方、残ってお茶をご一緒した参加者の方々から「楽しかった!」という声を掛けて頂き、主催者としてとても嬉しく思いました。
私的には、一昨年の「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡(あしあと)」展、去年の「特撮のDNA 怪獣の匠」展、「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト」展で知り合った方々が、この福岡特撮座談会に駆け付けてくださり、胸が熱くなりました。
目標の一つであった、「ゲストとの距離の近いイベント」は実現出来たと思います。その実現には、参加者の皆さんの理解があってこそです。
参加してくださった皆様に、心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
今回、坂井先生に聞き手をお願いした事がその嚆矢なのですが、例えばゲストへの聞き手を参加者の方から募集したり、ポスターや企画を募集させて頂いたり……と、参加者の方と作っていくイベントを目指しています。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
福岡特撮座談会vol.2~大森一樹監督
共同開催・ゆーずー無碍
記録撮影・吉村文庫
会場掲示・さるだな@sakaguchi
撮影協力・アルさん おがっちょ
Special Thanks
広瀬まり
キネマ実験室
橋本拓之
飛翔掘削
Shintaro nkn
tang
馬場卓也
ゆきなみ
キネマカフェ