シャアですが…
まず気になるのは、「どんな食品に遺伝子組み換え作物が使われているのか」ということ。
遺伝子組み換え作物から作られている可能性がある加工品・添加物はこちら。
遺伝子組み換え作物から作られている可能性のある加工品
加工品・添加物 | |
大豆油 | ぶどう糖 |
なたね油 | 果糖ぶどう糖液糖(異性果糖) |
綿実油 | 水あめ |
コーン油 | トレハロース |
サラダ油 | デキストリン |
植物油脂 | 醸造用アルコール |
しょう油 | 醸造酢 |
マヨネーズ | みりん風調味料 |
マーガリン | 乳化剤 |
コーンスターチ | カラメル色素 |
植物たんぱく | ビタミンE |
ショートニング | キシリトール |
たん白加水分解物 | キサンタンガム(増粘剤) |
酵母エキス | でん粉/加工でんぷん |
これだけ多くのものに、遺伝子組み換え作物が使われています。
表示の基準については後述しますが、上記の加工品・添加物には表示の義務がありません。
私たちは気付かないうちに、たくさんの遺伝子組み換え作物を口にしているということです。
表示の基準は抜け穴だらけ
日本で認可されている遺伝子組み換え作物は8種類あり、そのうち下記の4種類が市場に流通しています。
大豆、トウモロコシ、綿実、ナタネ
この4種類の作物は、いずれもほぼ9割が遺伝子組み換え品種のものです。
https://cbijapan.com/document/2443/より引用
多くは食用油の原料や家畜の飼料として使われています。
食用油の原料は、マーガリン、ドレッシング、マヨネーズなど、私たちにとって身近な食品になります。
このように、加工食品の多くは遺伝子組み換え作物が使われていますが、表示義務はありません。
その理由は、
「原材料の上位3品目、かつ原材料の重量にしめる割合が5%以上であるものしか表示しなくていい」
というルールがあるから。
原材料のすべてが遺伝子組み換え作物でも、大豆油・なたね油・トウモロコシ油・醤油には表示義務がありません。
これは「組み込まれた遺伝子やたんぱく質が検出されない」という理由から表示を免れています。
表示義務のある食品は豆腐、納豆、味噌程度で、これらには優先的に「非遺伝子組み換え作物」が使われるため、
私たちは「遺伝子組み換えではない」や「分別性流通管理済み」の表示をよく見かけます。
EUでは、遺伝子組み換え作物を使用したすべての食品、さらに飼料にも表示義務があります。
意図しない混入は、日本は5%までは許容範囲(分別性流通管理済み)。
一方、EUでは0.9%、オーストラリアは1%、韓国と台湾は3%まで。
そもそも遺伝子組み換えとは?
遺伝子組み換え作物とは、ある特定の除草剤だけに耐性のある性質、作物のなかに殺虫成分を生み出す性質などを、遺伝子に組み入れた作物のこと。
除草剤耐性とは
除草剤成分に耐性をもつ微生物の遺伝子が組み込まれていて、除草剤を浴びても枯れない性質をもっています。
これにより、作物に除草剤がジャバジャバかかっても、雑草だけが枯れていき、除草の手間がかからなくなります。
除草剤の大量散布により、残留農薬が増加しました。そこでアメリカは大豆の残留農薬許容値(グリホサート)を20ppmに設定。すると日本は、米国産の大豆を受け入れるため、今まで6ppmまでだった許容値を20ppmまで引き上げました。
殺虫毒素とは
殺虫毒素をもつ微生物の遺伝子が組み込まれた作物は、すべての細胞に殺虫毒素が作られ、これらを食べた虫は死んでしまいます。
殺虫成分そのものを、私たちも食べることになります。
遺伝子組み換え食品を食べ続けると
表示義務のない食品が溢れるなか、遺伝子組み換え作物を避けるには、
国産原料を100%使用しているものを選ぶこと。
日本では、承認された遺伝子組み換え作物の「輸入」はしていますが、国内での「栽培」は許可されていません。
そのため、国産100%の原料であれば遺伝子組み換えの心配はありません。
また、口にするものは安全なものを選びたいという方には「オーガニックの食材宅配」がおすすめです。
できるだけ国産が安心です。
知らないと知ってるでは大違いですね。