食の安全に関心のある方なら、添加物の危険性から、コンビニ弁当やカップ麺、ジャンクフードをできる限り避けて行きたいと思っていらっしゃるでしょう。
でも、そうは言ってもどのくらい人間に影響があるんだろう?
って思うのも当然です。
それを証明するような話があります。
以下、その方のお話です。
場所は長野県上田市真田町。
以前は子供の非行・犯罪が絶えなかったというこの小さな町は、いまや全国でも抜きんでた学力を誇る一地域へと変貌を遂げた。
この変革の立役者が、上田市元教育委員長の大塚貢氏である。
大塚氏はいかに子供たちの心を掴み、健康を取り戻していったのか。
その一部始終についての話です。
荒み切った学校に赴任して
大塚氏が中学校の校長になったのは、平成4年。
生徒数1200名の大規模校でしたが、その荒れ方は酷く、強盗、窃盗。
学校の廊下をバイクで走ったり、窓ガラスは次々に割られ、不登校も常に60~70人。
無気力で、自分の感情が抑えられない。
いわゆる「突然にキレる」故、
「非行を起こすな、いじめるな、勉強を本気でやれ」と訴えても、PTAの会合で「バランスのよい食事」と言っても、若いお母さん方にはまったく聞き入れてもらえません。
赴任した4月、PTA総会の前に1時間ほど校舎まわりのタバコの吸殻を拾って、いっぱいになったスーパーの大きなビニール袋を総会で見せた。
ところが、保護者たちからは「大塚校長が来てから風紀が乱れたんじゃないのか」と言われる。
朝礼では貧血で倒れたり、遅刻はもちろん、登校しても保健室。
食と関係があるのではないか思い、全校生徒の食の調査実施。
問題の根源は食にあった!?
①朝食を食べてこない子ども38%
非行やいじめなど無気力な生徒が多い。
②朝食を食べたしても、ほとんどがパンとハムやウインナ、それと合成保存料や着色料、合成甘味料の入った飲料。
③夜はカレーや焼肉。
カルシウムやミネラル、亜鉛やマグネシウムといった血管を柔らかくしたり、血をきれいにする栄養素はない。
血液がドロドロで、自己コントロールができなくなっているのは明白でした。
給食をコメ主体に切り替えた
そうして赴任した翌年の平成5年からは、週6日のうち5日間を米飯給食に切り替えました。
米飯もただの白米ではなく、血液をきれいにし、血管を柔らかくしてくれるGABAが含まれる発芽玄米を10%以上加えたのです。
授業の改善
同時に行ったのが、先生同士が互いに切磋琢磨し、教材研究や指導方法の研究。
学級崩壊や子どもが本気で勉強しないといいますが、99%は授業がつまらないのを子どものせいにしているだけ。先生同士が互いに切磋琢磨し、教材研究や指導方法の研究。
しばらく続けると、徐々に成績も上がり、机に伏していた子が、姿勢を正して授業に臨むようになる。
食で子どもの心と体が変わる!
米飯給食を始めてから7か月後には、吸殻が1本もなくなり、1年半から2年がたつ頃には、非行・犯罪はゼロになり、同時に子どもたちの学習意欲も高まっていきました。
誰もいない荒れていた図書館は、昼休みは図書館の120席がすぐに満席、座れない子は床で、さらには廊下にまであふれ出てくるような状態になりました。
もちろん、図書館司書が本に関するクイズを出したり、先生の読書感想文を校内放送で流したりと、様々な工夫をしましたが、やはり食によって子どもの心と体が変わってきたことが大きいと思います。
参照:致知出版
その話が漫画形式の本になっています。
下記案内、「奇跡の食育」にて詳細どうぞ
中学生といえば食べ盛り
体が作られている真っ最中に
添加物たっぷりのジャンクフードやカレーや焼肉などミネラル分の少ない食事ばかり。
このような食事を摂り続けた結果が
素行不良となって表れたのではないでしょうか。
やはり食べたものでしか体は作られない。
体の影響が精神へも届く。
健全な心は健全な体に宿る。
「食の安全」は老若男女問わず
皆が知らねばなりませんね。