日蓮宗の総本山 身延山「久遠寺」へ、日帰りで行って来た。
京都、四条大宮を朝七時に出て、ひたすら高速道路を飛ばし、
片道六時間、往復で十二時間の超ロングなバスツアーである。
ガイドさんに、添乗員に、運転手が二人。万全の体制だが‥
清水PAで一時間の食事をした以外は、2度のトイレ休憩のみ。
乗合の為シートが倒せず、麦酒も無しで、ジッと我慢の子。
膝に痛みも感じるが、ご年配の方も多く、弱音などはけない。
まぁ、代りに、ゆっくり本が読め、ボーっと考え事もできたし、
天気に恵まれて、富士も臨めた。それを持って、良しとしよう。
何よりも最近まで、京都から日帰りなど考えられず、新名神や
新東名などの高速ができたお陰なんだから。と、感謝し、合掌。
身延山は“山はあっても、山なし県”にある、標高1,153mの山だ。
今回の旅は、久遠寺の参拝と共に、紅葉で燃える、眺望絶景の
山をロープウェイから眺めるのが、大きな目的のひとつである。
新東名高速を新清水で下りて、国道52号線に入り、北へ向うと、
しばらくして、静岡と山梨の県境を越える。その後、富士川と
並行するように山間部を抜け、約40分ほどで身延山に到着する。
山道の上り下りの途中、山の切れ間に富士がくっきりと浮かぶ。
その雄大さと、美しさに、不思議なほど、心が洗われる。
バスを降りると既に、時計は午後一時を回っていた。
久遠寺境内を見学し、ロープウェイで身延山を上り、奥の院へ。
そして四時までに戻って出発。えらく、タイトな時間割である。
ふっと、思い。紅葉で燃える山を見上げると、あちや~。
山は緑豊かに広がり、紅葉と云うより錆色の渋い景色である。
まぁ、別に、山は見る人間の都合で、色を変えてる訳じゃなし、
紅葉は京都でもたっぷり見れるのだから、何回も富士が拝めて、
念願の「久遠寺」にも無事これた。それを持って、良しとしよう。
と、気を直し、斜行エレベータの入口へ。歩みを急ぐのであった。
■紅葉の身延山「久遠寺」②に、つづく