大学附属病院内科で働いていた20代前半、高齢社会が進むほど「漢方医学」がますます重要になると思った。

 

その後、順天堂大学医学部の酒井シヅ教授の門下生になった!当時教授は60代!順天堂大学医学部の唯一の女性教授として宝石のように輝いていた。

 

 

教授の熱心な指導下で学びの楽しさを一層実感した。宮古島を含む日本の各地や韓国、中国へ行って現地調査をしたり、糖尿病と漢方医学について講演したり、北里大学東洋医学研究所を我が家みたいに出入りしたり、キビキビ動く日本の弁護士さんたちとも協力研究したり、新潟大学の学会(懇親会)では日本酒の美味しさを覚えたり… …

 

コロナ禍がいくらか緩和され、先日は、酒井教授の88歳祝いと近況報告を兼ねて、元中国留学生らが4年ぶりに集まった。

 

 

 

わたしから教授へのお祝い品は本一冊!日中韓米など各国の学者14人が協力して書いた本ー『東アジア理解講座』(明石書店出版)である。わたしの担当部分は「第10章:高齢化社会で注目される伝統医学」。ようやく20代の思いが活字として形になって、恩師への最高のプレゼントになった。

 

 

帰り道に、酒井教授のように生涯現役で働き続けたいと思った。