2024年も1ヶ月を過ぎようとしています。

今月もたくさんの方にご相談いただき、とてもうれしかったです。漢方相談は時間をかけてお一人お一人さまの体調からそのまわりの環境をこまめにチェックしているので、何回も会ってお話するうちに「情が出て」、自分が担任のような、親鳥のようなそんな「不思議な気持ち」を抱くようになります。

 

学生時代に看護学教授の「ナイチンゲール」についての発表を聞き、心が奪われたことがありますが、傷ついた人々を労わるのが自分の性格に合っているように思えます。

 

(小林奈々絵さん、長江健次さんとFM世田谷スタジオ内で)

 

さて、2月のFM世田谷の放送要旨です。

2/2 放送テーマ:「乾燥肌に:当帰飲子」

漢方薬名の「飲子」とは、お茶のように随時に飲むことをいいます。この薬もお茶のように煮だしてこまめに飲むのが本当の飲み方かもしれません。出典は南宋時代の「厳氏済生方」ですが、この本は度重なる戦争により散佚したため、この処方は自分が知っている限り現在の中国では普及されていません。むしろ日本にはこの本が保存され、よく使われています。乾燥肌に劇的効果はなく、じわじわと潤う印象なので、日ごろから乾燥肌に悩まれる方におすすめの漢方薬です。

 

2/9 放送テーマ:「月経不順に:温経湯」

ロバの膠からでき、コラーゲンを含む生薬(「阿膠 アキョウ」)が入っています。唇が乾燥しやすい、月経不順、不正出血、冷え症の方によく用います。体を温める呉茱萸 ゴシュユという飲みにくい生薬が入っていますが、体質に合えば非常においしく感じるといわれるのが、この漢方薬の特徴ともいえます。

 

2/16 放送テーマ:「おもしろい漢方シップ薬:糾励根 キュウレイコン」

この漢方シップ薬は、わたしが漢方相談を日本で始めてまもないごろ、いつも5,60代の女性グループに好んで買われて、初めてその効能を知った薬です。漢方の香りがする茶黒の粉末を水(肌が弱ければ、小麦粉を混ぜて)で練って専用シートか、布に塗って腰など痛いところに貼るのです。しばらく経つと局部がひりひり、じりじり「熱く」感じます。病院のシップ薬は一般に炎症のはじめごろは冷たいシップ、炎症が収まってからは温シップを貼るのですが、キュウレイコンはどちらの場合でも使うことができます。神経痛、腰痛、がんこな肩こり、捻挫などにぜひ漢方シップをお試しください。

 

2/23 放送テーマ:「スーパー漢方食品:木鶏丹 モッケイタン」

中国の満州族医学由来漢方薬ー木鶏湯を日本の会社がどなたでも気軽に飲めるように改良した漢方食品です。なかみの食材にカワラタケを使うのですが、形が山鳥(中国名:木鶏)の羽のような見た目から木鶏丹になっています。カワラタケには肝臓を元気にし、肝機能改善によいといわれています。肝機能が気になる方、慢性的に疲れる方、お酒をよく飲む方、慢性蕁麻疹体質の方におすすめです。「夜飲むと朝すっきり起きれた~;翌日の体調がぜんぜんちがう」という体験談も多いです。満州族の間では「春先に木鶏湯を飲めば、一年間健康でいられる」という言い伝えがあります。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆ 毎週金曜日、午後2:20ー2:30 FM世田谷HP https://fmsetagaya.com/

YOUTUBE「エフエム世田谷 のライブストリム」でも~お聞きいただけます。

健康に関する質問を受け付けています。834@fmsetagaya.com

 

雪西洋医学と漢方医学の良さを取り入れる紅梅雪

予約TEL:044-811-8945

渋谷駅から急行で13分♪溝の口駅から歩6分、蒲谷漢方研究所http://www.kabaya-pharmacy.co.jp/kanpo

#漢方相談#FM世田谷