妊活から初めての妊娠
楽しみにしていた矢先の胎児異常宣告
からの人工死産に至る記録、気持ちを
振り返りながら書いています。
※この先残酷な表現があるので
見られる方は覚悟して読んでください
前回の続きです。
分娩室に旦那さんと取り残されて
しばらくすると
ひとりの看護師さんが来て
神妙な面持ちで私に話しかけてきました。
そう、
生まれたゆうとの状態を
伝えにきたのです。
看護師さんによると
エコーですでに診断されていた
頭のこぶ、腹壁ヘルニア
耳の位置が下、口唇口蓋裂
の他にも
まぶたがないので目が開きっぱなし
鼻もあまり形成されてない
左足の足首から先がない
というさらなる奇形の実態を
話してくれました。
(手形・足形を希望していましたが
左足は取れませんでした)
その上で
"それでも見ますか？"
と聞かれました。
エンジェルプランにあった
赤ちゃんと面会するかどうか、です。
正直なところ
聞いていた以上の奇形があって
想像ばかりが膨らんで
さっきまでの談笑が嘘みたいに
すごく怖くなっていました。
でも、
母としては見るべきなのか、、
選択に迷って旦那さんをちら見すると
"見ます！"
と即答。
看護師さんからは
"見るかどうかは個人の自由だから
私は私、旦那さんは旦那さんの
それぞれで決めていいし、
見たい人は見るでいいんだよ"
と言ってもらったけど
彼の即答で勇気をもらえた私は
私も見ます！
と笑顔で答えました
だって、自分の子だもんね！
でも
お腹の内臓でてるのはさすがに怖くて
首から下は
お包みで隠してもらうことにしましたが。
そして、運命のご対面、、
例えが悪いけどサイズ的には
靴買った時についてくるくらいの
大きさの白い箱に入って
お包みで可愛く包まれた
小さな小さなゆうとがやってきました。
ゆうちゃん！！！！
めっちゃ可愛いやないのー
確かにまぶたないけど
その分おめめぱっちりやん
目は父ちゃん似かなー
くち？
確かに普通じゃないけど
あんま気にならん！
きっと元気に生まれてたら
むちゃくちゃイケメンだったと思う！
きっとそう笑
笑ゆうちゃんに会うまでは
怖くて仕方なくて
可愛いって思えないかも
という思いの方が正直勝ってて、
だけど
見た瞬間に可愛いって思えた
愛おしくて仕方がなかった
本当に不思議。
旦那さんも看護師さんも
みんなが可愛いって言ってくれて
嬉しかったです
可愛いけど
さすがに直に抱っこは出来なくて
代わりに箱ごと
抱っこさせてもらいました
"頭触ってみる？
生まれたばかりだから気持ちいいよ
"
"って看護師さんに言われたけど
またしてもびびる私、、
すると
旦那さんが先に触ったので
それでまた勇気でて触れました
ぷにってしてた！
"へその緒も取れたよー！
しかもこんなに太くて立派なの！
触ってみるー？"
初めて見るへその緒は
まさに
イカそうめんみたいでした笑
旦那さんこれはびびってたから
私が先に触ってみたけど
ぷるぷるのゼリーみたい！
おもしろかった！
同室で一緒に寝るのも
昨日までは怖かったけど、
実際はそんなことなくて
同室にしてもらうことに
まあ部屋に戻ったら
1人で箱の蓋をあける勇気はないのだけど
一緒にいるってのが大事だよね
生まれ出たゆうとは
普通の人から見たら
直視できない子なのかもしれません。
でも、
私たちにとっては
かけがえのない子で
とても愛しい子だと再確認できました
私を母にしてくれてありがとう