大学合格実績の見方
先週からサンデー毎日や週刊朝日で、
大学別高校合格実績の特集が組まれています。
この時期の風物詩です。
さて、この大学合格実績ですが、一点注意が必要です。
ここに表記されている数は「延べ人数」になります。
どういう事かというと、
Aさんが、B大学の法学部、経済学部、社会学部に受かったとしましょう。
この時の合格者数は3になります。
さらに、最近では入試方式が沢山ありますから、場合によっては、実際受かったのは1人でも、合格者数がもっと増えることもあります。
これは、各高校の出す情報でも同じことです。
大学合格実績が延べ人数なのか、それとも進学者の人数なのか。
これによって、データは大きく異なります。
ちなみに、大学に進学した実際の人数。進学者数を知る方法もあるのですが、これについては、機会があれば書きたいと思います。
それにしても、今年の大学入試も私立大学文系を中心に昨年以上に厳しい状況です。
これは、文部科学省が、昨年から大学に定員をきちんと守るように通達があったこと。
加えて、企業の採用状況が好調で、特に文系職の採用が増えたことで、文系学部の数が多い私立大学が人気になった事が挙げられると思います。
しかし、特に後者ですが、果たして今後、企業の採用はこのままでしょうか。
景気が悪くなれば、企業の採用は絞られます。
だからこそ、時流や噂に流されず、目的意識を持った学校選びをして欲しいと思います。