講演会などをしている或る保護者さんが、痛烈に療育批判をされているのは有名で、その方のお話を聞いて療育に悪いイメージを持っている人もいるみたいです。
(実際療育を受けたことは無く家庭で色々取り組まれたとのことだからその誤解は仕方ないのかも、でも受けていないのに批判するのもどうでしょう?)

現在進行形で療育に通われていて、「苦手なことを頑張る」のが療育と思って、子どもさんが辛そうに取り組む姿に胸を痛めつつ通っている保護者さんもいるし、苦手を無くし自閉症を克服しようという考えの方もおられる。


自閉症の特性は十人十色。
その保護者も十人十色、色々な考え方があって当然です、自閉症であろうと無かろうと人の思いも十人十色ですし。


息子が通う療育では苦手なことを何とかしようってことは無く、何の為に通っているのかと問われたら…
言葉にしてみたら、我が家にとっては
「自信をつける場所、時間」…という気がします。


構造化された場所、時間の中で「出来た!」成功体験を積み重ね「出来る」自信を育む。
将来を見据えて目標設定し、支援計画も立てた上で、必要な支援を入れて、他の場所でも、他の人とでも、1人でも出来る様にしていく。


苦手なことを辛そうに取り組むお子さんを見て、それでも頑張らねば…と思っている保護者さんには、今からでも他の場所を…とお薦めしたいです。
(私も一度寄り道をして息子を辛い目に遭わせてしまい…辞めて正解でした)


前から思っているのですが、「自閉症」も「療育」も漢字が与えるイメージで誤解を生んでいる気がします。

自を閉ざす症状、症候群とか(心を開かさねばならない障がい)
治療するとか(治さねばならない病気)
そんな風に誤解してしまいやすいです。

この言葉が生まれた時はそういう時代だったんですよね。
自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障がいを総て「自閉症スペクトラム」としたのが浸透した感が少ないですが、又変わるという噂を聞きました。
今度はどうなるのでしょう?
「療育」という言い方も変えて欲しいな…

療育とは…コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E7%99%82%E8%82%B2-659082