TPP(環太平洋パートナーシップ協定)がアメリカ抜きの11カ国で大筋合意と報道されている。
 茂木敏充経済再生担当相は一つの仕事をまとめたといえる。
ベトナムやカナダの担当大臣を夕食会でも個別に引き出し、接渉したというのだからなかなかのものである。
 安倍総理の妥協しても妥結をするようにとの強い意向を受け止めての交渉が実を結んだもので、茂木大臣の果たした役割は大きい。仕事師内閣を示した判りやすい事例といってよいだろう。
 TPP11で、世界に占める率はGDP(国内総生産)で約13%、人口は約7%、貿易額は約15%である。
新しい自由な貿易を通じて経済成長を図ろうとする日本である。出来るだけ関税をなくすことが柱となる協定なので、プラス・マイナスはあるが、規制緩和で企業進出がしやすくなり、関税撤廃で自動車などの輸出が進む。
 日本のもっている応用技術世界一の英知を活かし、安全で安心な、なによりも質の高い日本製品であることに自信を持って取り組んでほしいものである。
 それぞれ内閣が出来た時「我が内閣の重要課題は」と記者会見で述べられるが、その課題を担う閣僚はまさに花形である。
 そして結果を残すことによって政治家としての将来が拓けるのである。茂木大臣は間違いなく一歩を記したといって良いだろう。
 選挙後の国際社会における初仕事を成し遂げた茂木大臣の労をねぎらいたい。