キョーコちゃんは俺の初恋の女の子。

  子供時代の楽しい思い出は彼女との数日間

  だけ。

      ま、アッチ系の楽しみも覚え、だんだん

   彼女のことは忘れてしまっていたが。

    だが…。

     日本にきてすぐの時は彼女に会いたくて

  京都にいこうとした。

     会って話がしたかった。

     しかし、俺は犯罪者だ。

   クオンを捨てて敦賀蓮になったのだ。

   彼女は見知らぬ子だ。

      我慢に我慢を重ね、俺は完全に敦賀

   蓮になった。

       そんなときに現れた茶髪の礼儀知らず

   な今どきの女の子。

      気に入らないが、なぜか気になった。

   珍しくいじめた。

      闇時代のクオンの感情がポロリと

   でてしまった。

     あるとき、彼女がキョーコちゃんと

   知ってしまった。

     寝ても覚めても彼女のことばかり

   考えてしまうこの感情は何なんだろう。

      自問自答している俺に親友の鶏くん

  が『恋の予兆』と教えてくれた。

     まずい、クオンと同じく敦賀蓮も

  最上キョーコに恋してしまった!!


     「敦賀さん、怖い顔してどうしたんです

     か?」

     キョーコがキューティスマイルで

    俺を覗きこんでいた。

      可愛い!可愛すぎる!!
 
     「いや、次のシーンきちんとできるか

   心配で。」

    「不肖最上キョーコ、キスシーンは

  初めてですが、全力を尽くして頑張り

  ますのでご心配なく!」

     「いや…そうじゃなくて。」

    怖いのは自分自身。キスで止まるのか

いささか心配。


                                                      

    

2017.5.13蓮の呟き(思い出)→思い出に改題