この作品はス○ビと似て非なる物語。

 コーンの石を落とさなかった、坊と遭遇し

ていない設定で愛が生まれるか研究したいと

思います。

    スタートと最後だけ同じいわば

『DARKMOON』の演技テスト(蓮、百瀬)

みたいな展開が目標?!です。

    あれ?蓮が恋心に気づかなかったら降板で

すよね?
   
     スキビの謎フアンの方以外はお読みにな

らない方がいい?!かもしれません。

   いやいや、読んでくださいっ!

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  私、最上キョーコはLME所属の女優の

卵です。まったくオファーがないので

永遠に卵かも知れません。

 「最上さん、仕事入ったよ!DARKMOON

  という大作!」

  私の所属するタレント部の椹主任が飛び込

んできた。

 「えっ、それ、敦賀さんが出られる作品で

 すよね。私などとても…。まだ、養成所で勉

 強中ですし。あの、お断りできません

  か?」

  「なにいってるんだ、最上さん。これ逃し

 たら下着のCMしか来てないよ。」

  「いいです。CMやります!」

  「!!!」



  「う~ん、足りない。」

    さきほどから下着メーカーの担当者(女

 性)が唸っていた。

  「何か不都合ありますでしょうか?」

   キョーコはブラとショーツという姿で

 おずおずと訊ねる。

  「実は、美森ちゃんはCMは好評だけど

同性に人気なくて商品が売れないのよね。

その点、キュララの健康的なイメージの

京子さん、いいと思ったんだけど、足りない

のよね。」

  「ですから、何が?」

  「ボリュームというか…あまりに平すぎて

     …。」

   「///。」


       結局、担当者と相談の上、CMを降板

   することにした。



    「あれ?キョーコちゃん。どうしたの?」

     隣のスタジオから出てきたのは敦賀蓮の

   マネージャー社だった。

   「社さん…。あ、敦賀さんCM撮りです

    か?」

    「うん。車のCM。見れるよ。見てい

     く?」

    (…高級外車のシリーズものだわ。)

    「い…いえ。すぐ事務所に戻りますか

      ら。」

     「そう、残念だなあ。気をつけて

      帰ってね。」


     キョーコは社と別れると自身の現実に

   引き戻った。

       手にしているのは、身に付けると胸が

    アップして見えるというブラ。

    「ごめんなさいね。お詫びにうち一押しの

     ブラ差し上げるわ。」

      貧弱なのは判っていたが、女優なのに

 あまりに滑稽だ。

     控室に戻り、しばらく正座していたが

   立ち上がり、ジーっと鏡を見つめる

 キョーコ。

    意を決してブラを身に付けてみた。

    (…うわっ、二回り大きく見える!!)

    キョーコはメーカーご自慢のブラに

  目を見張った。

     (…皆、付けなくてもこれくらいあるのよ

   ね。)

     急に蓮の顔が浮かび、うち消した。

    (…やだ///何で敦賀さんの顔が浮かぶか

  な。)