富士登山競走に満を持して参戦しました。
学生時代はテスト期間と被り、卒業後は海外遠征と被り、なかなか出場することはできませんでした。
歴史のある大会ですし、宮原さんのコースレコードに挑める大会でもあるので、ずっと出場してみたかった大会です。

今回の作戦は後半勝負。
4週連続レースの最後でもあり、前のレースから中4日ということもあり、ロードでハイペースを維持するのは難しい。しかし登山道に入るまでで3分差くらい(残りバーティカル二本分)までなら逆転できるという考えでいました。

しかし大会当日、会場について5合目打ち切りのアナウンスが。

山のレースは何があるかわからない。

受け入れるしかない。

登山道に入るまでに1分くらいならなんとかなるかもしれない。

午前7時、富士吉田市役所をスタート。
最初の1kmは山田くん、ごろちゃんとの先頭集団にいたものの、ずるずると落ちていく。スイスのマティス選手が上がってきて先頭集団へ。
先頭から落ちたあとは東さんと一緒に並走。
お互い会話はない。
聞こえるのは荒い息づかい。


林道に入る前に東さんを振り切り、単独で前を追う。
馬返し、すぐ前にマティス選手が見える。
通過直後にマティス選手をパスし、しばらくするとごろちゃんが見え、ごろちゃんもパス。3合目付近。
途中の観戦者から前との差を聞くと約1分とのこと。

まじか~…

しかし、一段上あたりで歓声のような音が聞こえる。
意外と近いんじゃないか?
最後まで気を緩めることなく追いかけるも、山田くんを捕らえることはできず。

トップと1分14秒差、1時間18分40秒の2位でフィニッシュ。
馬返しからは35秒縮めたが、レース前の1分くらいだったらという想定でも敵わなかった。



いかなる理由があろうと、国内の山岳レースで上田瑠偉は負けてはならない。

常にこの気持ちでレースに臨んでいますが、今回は過去一番この気持ちを強く思い走りました。
それだけに今回負けたことは凄く悔しかったですし、大会新記録でリベンジしてやろうと思いました。
そのためにはまず5000m14分台に戻さないと。
いくら登りが得意とはいえ、相手は宮原さんのタイム。
登りは同じくらいで走れたとしても、大会記録の時は5合目までを76分台で通過してる。
さすがに5合目以降で宮原さんのタイムを2分も上回れる自信はない…

次に出場するときは大会記録を出す準備をして挑みます。