・どうしたら結婚できますか

・私結婚できますか

 

このふたつの質問は多分今の仕事をしてから一番受けてきたものであり、そしてもっとも明快な答えを出すのが難しい質問になるのです。あ、Twitterで天秤座の続きやりますから待っててくださいね。

 

前にも言ったことがあるかも知れないのですが、僕はたとえば直接人と会っているときも、メールを読んでいるときも、字面とか文字でその質問を理解することができないで、そこから伝わってくる音声とか表情とか匂いの方が重視すべきポイントとしています。

 

たとえばある人がすごい苦しい表情で「幸せになるためには他人の悪口は言ってはいけないと思っています」って言ったとしたら「いや、他人の悪口言った方が良いですよ」と言う場合もあります。

 

そしたら

 

・どうしたら結婚できますか

・私結婚できますか

・どうやったらモテますか

 

などの質問をしてくる人に共通していたのが、その質問をするときには表情がほとんど“無表情”だったのです。これは実際にクライアントさんに会ってきて70%以上がそうでした。逆に、ちょっと照れながら、「こんなこと聞くのあれなんですけど、どうしよう恥ずかしいな。私結婚できますかね」って聞いた人のほとんどが何年後(多くはその1年以内)に素敵な人と出会って結婚していることがほとんどでした。

 

これすごいことだなって思ってですね、上の3つの質問って言い変えると

 

・自分が好かれるためにはどうしたら良いのか

 

なんですよ。そしたらですね、この質問自体に「自己否定」が入っているでしょう?

 

「今のままの私って結局誰からも特別愛されないんです。どうやったら私は他人に受け入れられますか」

 

を聴く姿勢って真面目ですごいと思うのですけど、どうしてもそこに「自己否定」が入っちゃうんですね。自己否定を喋っているときの人はかなり無表情になっているのです。無表情って、言い換えると表情が仮死状態になっているときですよね。

 

でもそんな自己否定って簡単にして良いのか? って話になるんですけど、そんな「よくわかんない、自分を将来愛してくれるかどうかわからん他人」のために、たとえば日常の些細な一コマかも知れないけど誰かのためにコーヒーをいれてあげたやさしいあなたや、もう過去の話になるかも知れないけど、ある大会に優勝するために頑張った日々とか、もしくはドラゴンクエストのレベルを上げるために友達との用事を仮病を使ってドタキャンした努力(※ 私です)を否定して良いのですかねって話になるのです。

 

いつ、どんなときでも

 

「他人から好かれるためにどう頑張れば良いか」の努力って不毛に終わります。だって、他人なんていつ振り向いてくれるかなんてわかんないんだから。なんかこう、居酒屋でみんなのために何気なくからあげにレモンを絞ったら「キュン」とされたとか、そんなことで恋路って始まるかも知れないいい加減なものなのです。

 

※ からあげレモン問題は嫌いな人もいるから注意

 

だから、「どうやったら他人に好かれるか」なんて受動的で疲れる問題設定よりも

 

・今よりもどうやったら自分が人を好きになるか

 

を追求した方が断然良いです。そのためにいっぱい間違って欲しいのです。他人を好きになることに正解なんてないわけだからいっぱい失敗してください。クラスで先生が「何か質問ある? 」って聞いてきて、そこで正解を探して黙り続けてしまうような生徒にはならないでください。

 

話を戻して最近Twitterに書いたのですが、けっこう良いこと書いたと自分でも思っていて、 #自画自賛 #ひとり情熱大陸

 

誰かを好きになったら「もっと振り向いて」と相手に求めることよりも「自分がその人を好きでい続けるために変わっていくこと」が大事になるような気がします。

「あ、今日は会わないけどもうちょっと綺麗好きでいよう」

とか。相手と向き合う時間以外の時間が良くなったらそれはすごく良い関係。

 

そして、「誰かと向き合って自分が変わっていくこと」ってものすごくしんどいこともあるからたまに休むこと。

変わることや成長することってすごく体力を使うし、何回挫折しても「変わった」部分が失われることはないんだから「自分なりに頑張ってきた」はどうか自分でねぎらってあげてください。

 

誰かを好きになろうとして、そして自分を好きになろうとして頑張った結果って、必ず返ってくるから、目先の他人からの評価だけに惑わされないでください。

 

そしてときにはドラクエのレベルを上げるために仮病を使ってドタキャンするような「頑張り」も認めてあげてください。「えへっ」て言えば大丈夫だから。多分。

 

それで皆さま素敵な週末を。私は原稿書いて髪を切ってきます。皆さまにご報告があるのですが、いつも行っている美容院のカキモトアームズ自由が丘店のみんなと今度バーベキューをすることになりました。行くたびに「バーベキューやろうよ!僕たちはもう家族じゃないか!」と店長の隈部さん3年間言い続けてきた結果が出ました。ありがとうございます。