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ローマでお散歩

ときどきローマ在住で、気まぐれ生活を送る私の、ガイドブックには載っていない、素敵なイタリア〈ローマ〉や
日本での生活、イタリア料理などをご紹介します。

昨年の12月の記事、、、
なんだかんだと忙しく
今頃書いてます!
新鮮味が無くなっちゃって
ごめんなさいね。😜



ローマ3日目の続き

午後からは
楽しみにしていた
アメブロローマの会のみんなと
久しぶりの再会。

ご縁って不思議なものでさ、

ローマにいた6年間
友達が1人もいなかった私が

アメブロを通じて
ローマのブロガーさん達と
初めて集まった年

私は
失恋しちゃったんだよね。
これから、、、って時に、、、

でもね、
この縁があったおかげで、

私は またこうして
ローマ帰って来れたとも
思ってる。

彼女達が居なかったら
ローマに戻ることは
一生なかったかもしれない。

だから、
今日は
そんなみんなに会えるのを
すごく楽しみにしてたんだ。


コテっこての
イタリア料理が食べたいと
言う私のリクエストに

ローマの達人たちが
選んでくれた店はここ↓
vecchia roma


最近は
SNSの拡散で
人気上昇しちゃったおかげか、
なかなか予約が
簡単に取れない
人気店になっちゃったらしいよ。

素敵なローマのレストランって感じでしょ?

そして、久しぶりに集まった
アメブロローマの会のみんな!

この日は、
現在ローマに在住の
全員が集まってくれた。

(メンバーのうち数人は現在海外に移住中)


ズッキーニの花の中に
アンチョビとチーズが入ったフライ↓


私が一番好きな
冬のイタリア野菜。
アーティチョークのローマ風


こちらは、
同じくアーティチョークのユダヤ風
素揚げ めっちゃ美味しい。

 
アンティパストが揃ったところで
乾杯🍷

乾杯に
辿り着くまでに
話す、話す、話す、、、、で

入店から乾杯するまでに
30分くらい
既に時間は経過。


ローマの代表的なパスタ
アマトリチャーナ


めちゃくちゃ濃厚な、、、
トリュフだっけ??
のニョッキ。
すごく美味しいかった。


確か鴨肉のパスタ、、、


魚介類のパスタ


ローマと言えば外せない品
カルボナーラ


どれもこれも
とっても美味しくて、
ああ、
ローマに帰ってきた!
と実感する。

食事の後は
ジェラート屋さんに移動した。

ジェラートで出来た
ケーキとか、、、
とっても美味しそうでしょ?


ここでは
お土産に持ってきた
日本食のじゃんけん大会争奪戦↓

日本食をおっ広げて
盛り上がる
不思議なアジア人を
物珍しげに
イタリア人は見ていたけれど、、、笑


そんな事は気にせず
盛り上がる 盛り上がる。
まだまだ
話したいことは
山ほど残っていたけれど

なんせ、
今回は
弾丸旅行なので
この後の
予定時間が迫ってきたので
タクシーを呼んでもらった。

Aちゃんの息子 
アモーレちゃん↓

私が失恋したちょうどその頃
Aちゃんが妊娠したことを知った。

アイスクリームを
ねだる彼を見ると

あれから、
あっという間に 
月日が流れ
こんなにも長い時間が
経過していたと
気づかされた瞬間だった。


ホテルで着替えを済ませ

慌てて やって来たのは
ローマ オペラ座

この日は、
初日公演のオペラと言う事で
たくさんの有名人や
パパラッチが来ていた。


本場のオペラを一度でいいから
観てみたいって言う
まーちゃんの為に

ローマのお友達に
予約してもらった
バルコニー席 真ん中の最前列


シャンデリアも素敵でしょ?


わー!
なんかワクワクするアップ
オペラ座の雰囲気に
ハイテンションになる
まーちゃん。


あれほど来たいといった割には
この後、
グースカ ピーピー寝てたけどさっ!


会場がサウナのように暑くて
汗ダグダグ

休憩時間の
トイレはたった2つのトイレに
行列だし、、、

ミネラルウォーター買うにも
行列だけど、、、

華やかなムードで気分はup

写真には映せてないけど
ドレス着た人も沢山いたよ。

わぁー素敵 素敵!と

オペラの最中に
寝ていたまーちゃんが
ドレス姿の婦人達をみて
目が輝いていた。

確かに、今回のオペラは
地味で暗めだったから、
しょうがないね、、、

どうりで、
オペラ好きなローマの親分が
ついて来てくれなかった訳だ。

ローマの親分とは
先ほどまで
一緒に食事していた
ローマの会の
ピアニストのMさんの事よ。


2回目の休憩タイム
あまりの暑さと
疲れと 眠気で
クライマックス見ずに
ホテルに帰ることにした。
なんせ、オペラ長いのよ。

休憩いれたら
5時間以上の演目だったみたい。


3分でタクシーが来ますと
タクシーを予約してもらったけど、

5分しても
10分しても

タクシーはやってこない。

先程の暑さから
外の寒さに凍えそうになる
まーちゃん

ねー!
3分っていったよねー?

予約係に聞いてきて。
おかしいじゃん、、、と
苛立ちモード。

ここはイタリア。
日本のように物事は
スムーズに
運ばないのは知っている。

ってか、
来るはずのタクシーが
こないなんてことも
ある国だからさ、、

もうちょっと待ってみようよ。
と、なだめること
15分、、、、

私達のタクシーが
やって来てくれた。

きてくれて
ありがとぅー!! 

苛立ちから
感謝の気持ちに変わった。笑

本当にさ
たった数日の滞在でも

やっぱり、
日本とは文化?
の違いを感じるのよ。
この国は。

そして
イタリアに来ると
待つことに
忍耐強くなる自分に気づいたわ。

イタリア生活で、
イタリア語も
イタリアの歴史も
学べなかった私が

忍耐だけは学ばしてもらった。

これ、
ある意味、
今後の人生において
一番役に立つ学習だったかもね。


日本にいると
便利とか
早いとか
時間厳守とか
規則だとか、、、

当たり前じゃん。

でも、
その当たり前のために
日本人は
イライラしたり
ストレスかかえたり。

無理していることに
気づいてないのかも?
なんて
思ってみたりして。

時間と心の余裕を
楽しめる人生のためには
忍耐力って必要かもね。


タクシーが 
ホテルに到着すると
まーちゃんは
疲れて 寝てしまった。

ローマでの時間は
あと1日半しか残っていない。

時計の針は11時を指している。
微妙な時間。

テルミニ駅までは
徒歩10分ほどだけど、、、

治安的に
一人歩きはどうだろう??


そう思いつつ
1人で真夜中のテルミニ駅に来てしまった。

この地下に、
遅くまでやっている
スーパーがあると聞いて

やって来た。

ローマに来て以来
ずーとまーちゃんと一緒だったし
日本語で会話していたから

気づかなかったけど

スーパーに入った途端

タイムスリップした様に
ローマの生活を
思い出してしまった。

イタリアの
スーパーの独特な香り
コロコロ転がす
緑色のカゴのようなカート

流れる音楽
買い物客の会話

棚に並べらた
食べ慣れた
ヨーグルトやチーズ

明日飲む
ポンペルモ(グレープフルーツジュース)
残ってたか?

毎日一緒に
スーパーに通っていた
元同居人の声が
聞こえてくるような気がした。

チョコレートの棚を見ながら
ワクワクする自分と

ローマで過ごしていた
生活が恋しくなって
涙がこみ上げてくる自分と

昨夜
フランチェスカ姉さんに
会えただけでも
ローマに来た
甲斐があったから
これでよかったと思う自分と

いろんな思いが
複雑に混ざり合い

スーパーを出た途端
涙が次から次へと
流れ出してしまった。

薄暗いビルの谷間を
オレンジ色の街灯が照らす。

通り過ぎる
パトカーのサイレンも

街のざわめきもまでもが

私の気持ちを
あの頃の自分に
ひきづり込もうとする。

そんな所へ
一通のメッセージがlineに届く。

よりによっても
元同居人からだった。

昨日、
姉さんにあったんだってな?
クリスマスプレゼントありがとう。
俺は
仕事が忙しくて
今回は会えないけれど、
クリスマスプレゼント買ってやるから
待ってろよ。

また涙が出た。

会わないほうがいい。
と思う自分と

20分もバイクを走らせれば
着く距離にいるんだから、、、

せめて
お茶でもしたいと思う自分と

きっと
会いたくないんだろうから
これでよかったんだと思う自分と、、、


ホテルに戻り

泣きながら帰ってきた私を
心配そうに私を見るまーちゃん

私の気持ちを察して
何も言わなかった。


空っぽの
バスタブに駆け込み
泣きながら
返信をうった。

いま、スーパーに行ったら
あの頃を思い出した事

涙が止まらなくなってしまった事

こんなに近くに居るのに
会えなくて残念な事

貴方のおかげで
こんな素敵な街に
暮らせることができた事への感謝

など、正直な気持ちを返信した。

すると
覚えてるかい?
この曲を? 

2人でクリスマスになると
口ずさんでいた曲を転送してきた。

さらに泣けた。

泣いている私に、
悲しがらなくても

来年のクリスマスは
うちに泊まって
ローマの友達に
会えばいいじゃないか、、、

俺たちは家族だろ。



家族と言われても、、、、



来年のクリスマスに
ローマに来る予定はない。

でも、

きっと彼もクリスマス前で
感情的になったのだろう。


一瞬だけの
タイムトラベル
だったかもしれないけれど

いろんな意味で
良いタイミングに
ローマに来れたのかなと思った。


お互い、
違うパートナーが出来ていたら
こんなタイムスリップは
出来なかっただろうから、、、


心を落ち着かせて、
明日のショッピングを楽しもうと
気持ちを切り替えた。


スーパーで買った
懐かしの
ポンペルモジュースを飲みながら

今、私はローマに居る!
と心から実感した。


いつの日か
このホテルのバスタブで
泣いたことも、

私の人生のよい思い出になるだろう。