余命の真実 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

いや〜、しかし今日はマイッタ。アセアセ

先日、主人の血圧が高かったので紹介してもらったUCLAヘルスのカバレロ先生。

今日はただのフォローアップの日、だったのに…。

先生、やってくれました。ガーン

同じUCLAなので、脳神経腫瘍科のカルテも共有しているのは、前回お話した通り。

それで前回は私のことを心配して、理由をつけて診療室の外に呼び出し、主人から暴力を受けていないことを確認してくれたのですが…。
下矢印
「何ソレ?」な人は『新年早々ひと転び』を見てね。ラブラブ

今にして思えば、このドクターは人一倍率直な性格なんでしょうね。

先日処方してくれた血圧のお薬が合ったようで主人は体調も良く、言いつけられていた1日3回の血圧測定でも血圧値はずっと落ち着いていたので、今日はノープロブレム…のハズ。

ところが。

どこからそんな話になったのか、グリオブラストーマの話になりまして、

「これはガンの中でもひときわ厄介なガンで、テッド・ケネディもオバマ政権の副大統領ジョー・バイデンの息子もこれで死んだんです」

この頃から、いや〜〜な予感はしたんですけどね。

カバレロ先生は30代後半だそうですが、私のようなオバハンから見たら、若さがピチピチして弾けそう。
男性ですけど、ピチピチ。爆笑

活力がみなぎっていて、お話していても打てば響くように返事が返ってくるのです。

おっとりしたオザー先生とは対照的。

主人「ヨッシャ、もう来んでエエで、と言われる時は来るんですかね」

先生「このガン細胞は非常に進行が速いので、腫瘍の成長を抗ガン剤で抑えているだけですから。MRIを見ると、すでに腫瘍が成長しているようですし

ガーンガーンガーン

前回もカバレロ先生が言及した、でも脳神経腫瘍科のライ先生は「これは心配ないです」とおっしゃったあの影のことです。

それは腫瘍ちゃいますねん。ライ先生にお墨付きもうてますねん。

と口を挟みたいけれど、ドクターの知識にイチャモンつけるようで、言いたけど言われへん。そこで主人に向かって、

「そういう話はライ先生とするモンやん。カバレロ先生に対してフェアちゃうで」

と先生を庇う形で妨害してみましたが、すでに決壊したダムを止めることはできず…。ガーン

主人「ラスベガスで執刀してくれた脳外科医は、99.8%の腫瘍を摘出したって言わはったんですが」

先生「でもこのガン細胞は進行が極めて速くて、数週間で再発することもあるんです。それを抗ガン剤で抑えているだけです」

ガーンガーンガーン

先生、もうエエてー。やめよーよアセアセ

主人「抗ガン剤飲めへんかったら、どうなるんですか」

先生「今頃は昏睡状態でしょうね

ガーンガーンガーン

カバレロ先生、すでに暴走列車状態。滝汗

先生「このガンは数週間で再発するので、通常余命は6カ月。今の時点ですでに余命を超えているんです」

ガーンガーンガーン

先生、めちゃくちゃやがな。今は余命もっと長いで。
2年くらいはあるし…。あせる

もう椅子から転げ落ちそうになりました。きっと私の顎はその辺の床に転がっていたはず。

でもそこで、

「先生ちゃいますよ。ライ先生は通常2年て言わはりました」

とは、口が裂けても言えないし。あせる

でもこれでまだ終わらない主人とカバレロ号。

主人「ほんなら5年生存の可能性てどのくらいあるんですか」


(((( ;°Д°))))


なんちゅーこと聞くねん。


絶体絶命。ドクロドクロドクロ



先生「う〜〜〜〜ん」

あの雄弁な暴走列車カバレロ号が言葉に詰まり…。
すると主人は即座に察して、

主人「エッ? そうなんや…」ガーン

先生、それ以上言わんでエエで。主人は「う〜〜ん」に込められた行間を読み取ってんから、皆まで言うことないねんで。世間には、「言わぬが花」いうこともあるねん。

沈黙は金。
男は黙ってサッポロビール。
ここが話題の替えどきやがな。

予想外の展開に氷の彫刻と化したヨメは、ガッチンコッチンに固まったまま、「言わぬが花光線」を目からビシビシ放ちました。秘密秘密秘密

が、そこは無敵のカバレロ号。

先生「5年生存は厳しいですね

言うてもーたー!叫び叫び叫び

もう私、まっつぁお。吐き気すら覚えました。ゲロー

3日前に「ボク、あと20年は生きられるかな」と聞かれて「生きられるよ!」と元気付けたばっかりやのに…。あせる

その道の専門家であるライ先生にもオザー先生にも聞かずに来たのに、そんな大事なことをなんで今さら一般内科のドクターに聞くねん⁈

ずっと知りたない、告知していらん言うてたんちゃうん?ガーン

ようやく悪夢のような診察が終わり、私が受付で次の予約を入れている間に、主人はさっさとビルの外へ。

ヤバイ…。めちゃショック受けてはる。タラー

慌ててビルを出ると、主人はボーッと宙を見つめていました。

実は先日、心に引っかかることがあると書きましたが、それって余命のことだったんです。

主人が最近2度に渡って何気に、自分の余命は長くない、というようなことを口にして…。
私は不意を突かれて、ギョッと固まってしまったのでした。ゲッソリ

ちょうど絶不調で、てんかんの兆候は出るわ、言語障害は出るわ、だった頃のこと。

本人の中でも不安虫が頭を持ち上げていたのでしょう。

でもステロイド剤おかげで、今はウンと元気になったし、言語障害もなくなったし。

そんな上がり調子の最中に聞いた余命の話ですから、主人のショックたるものいくばくか。えーん

私は急いで言いました。

「さっきの先生の話やけど、ライ先生が影が見えるけどこれは心配ないって言いはったん、覚えてる?あのこと言うてはんねん。これはライ先生の専門分野やから、ライ先生の言うことが正しいねんで」

すると主人は、

「僕はカバレロ先生の話を鵜呑みにしてないよ。ただいろいろな人の意見を聞きたいだけやねん」

それを聞いていくらか肩の荷が降りましたが、ヨメはすかさずダメ押しを忘れません。

「それを聞くねんやったら、同じ専門分野の人に聞かな意味ないで。だって1回日本に行ったことあるゆーだけの人と私やったら、どっちに日本のこと聞く? それと同じやん」

そうかぁ?ちょっとちゃうような気もするけど…。爆笑

なんとかさりげなく元気付けようと必死。あせる

どこまでショックを受けたのか。
それとも薄々勘付いていたから、私が危惧するではなかったのか。
そこのところは不明ですが、その時の主人はいつもと変わらず。

それで私は余計に主人が不憫で可哀想で。えーん

とりあえず、その後ランチに行きました。

続く…。

では、お元気で。

Have a nice day!

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