酒菜・和食 下北沢「金兵」(キンペイ) -2ページ目

看板。

今朝豊洲に仕入れに行ったのですが、こんな看板が立っていました。
「新型コロナウイルス 感染拡大防止のため STOP 見学者 飲食店利用者 入場不可」

東京都は先月末の29日から豊洲市場への観光者を入場制限しているようですが、その日は築地に仕入れに行き昨日は日曜日でしたので、今朝突然にこんなものを見てしまったわけであります。
どうやら、最短でも3月15日までこの入場制限は続くみたいです。
で、その後はどうなるのかよく分からない、と。

豊洲市場のビルにも築地の場内にあった飲食店が幾らか移設されておりまして、普段ならそれなりに観光客の方なんかが並んでいたりもするのですが、こういった制限措置はそれらのお店に相当の負担を生むわけです。
まあ感染拡大防止のためということで仕方ないものは仕方ないということなのでしょうが、これは行政的に何か補償とかが発生しているのでしょうか。さすがにそこまで踏み込んだことは聞いていないのですが、いずれにしても今後こういった問題は各地で起きてくるんじゃないかと思います。
あるいはもう起こっているのかも。

全国の公立学校を休校にするという措置については、野党が要求していたように企業による保護者の休業補償を政府が補填することになったようです。また大手企業によるイベントだとかテーマパークの営業自粛の話もありますが、こういったことは公営機関とか体力のある企業には比較的容易であっても、そうでないところには手痛いダメージとなるはずです。
また直接的には業務を停止しないとしても、例えばオフィス街の飲食店だとか観光地のお土産屋さんなど、二次的に打撃を受けるところもあるわけで、現にもうどこだったかの旅館が経営破綻だとか、そういう話も出ているようです。
そこら辺がどのようにケアされるのか、されないのか、政府の対応が問われていくんじゃないかと思います。

今回のコロナ騒動は初動から色々と政府与党の対応に腑に落ちないところがあるわけですが、こうなってしまったからにはまあ出来る限り色んな方面の色んな被害を抑制しケアしていくことに、いわばまさに万全の態勢でしっかりと責任をもって躊躇なく全力で力強く邁進して欲しいと思うのであります。


下北沢・和食・酒菜・キンペイ。



3月の休業日のご案内。春。

お久しぶりです。
今日から3月、ここのところだいぶ暖かい日が続き、もうすっかり春という感じになってきました。

まずは今月の休業日のご案内から。
3月は

3日(火)
8日(日)
12日(木)
16日(月)
21日(土)
22日(日)
29日(日)

の七日お休みさせていただこうと思っております。
よろしくお願いいたします。


食材ではホタルイカ、タケノコ、天然フキノトウなどが出ております。まさに春、という感じがしますね。
富山湾のホタルイカ、酢味噌で食べるのが定番だったりしますが、生のものを醤油漬けにしたり、醤油を塗って焼いたり、あるいは天ぷらにしたりというのも美味しい食べ方であります。

タケノコは京都のものを入荷。あまり大きくないものを選んでおります。身が緻密でサクサクした食感と春の香り。若竹煮、あるいは焼きタケノコで。

それからフキノトウですね。これは実は一月くらい前から築地場外の八百屋さんに千葉・君津の天然ものが入っているのを時々見かけ、仕入れておりました。フキノトウといえば天ぷらですが、茹でて刻んで味噌と合わせて味を整え「フキ味噌」を作ります。
これはそのままオツマミにしてチビチビ舐めながらお酒を飲むというのもいいですが、白身魚に乗せて焼き物にしたりもします。魚は現在はタイを使っておりますが、タチウオやサワラでもいいと思います。

と、まあこういった具合であります。

その他、お刺身は紀州の本マグロ、大分のカワハギ、山口の赤貝など。煮魚ではアイナメやキンメダイ。他色々。


コロナ騒ぎで「不要不急の集まりは避けろ」と自粛を促す政府のお達しがありましたが、人は食事をしなければ生きていかれません。
どこぞの自民党議員のように後援会との新年会やら政治資金パーティーといった不要不急の大宴会をするわけでもあるまいし、自炊するにも人混みの中に買い物に出なければいけないわけですので、それならむしろ雑踏を避けた街の外れで静かにじっくり飲むというのは、それはそれで理にかなうんじゃないでしょうか。


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遅ればせながら。スマガツオ。

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
しばらくブログを更新しないでいる間にブログの管理をするためのログインというのが出来なくなっておりまして、登録したメールアドレスやパスワードを忘れてしまったこともあり、もうずっと放置してしまっていたわけでありますが、ここ数日色々試しているうちにようやく復活することが出来ました。

で、昨日、1月15日ですが、実は当店の開店記念日でありました。
思い返せば当店が開店したのは2009年、まだ麻生太郎が総理大臣をやっていた頃のことでした。早いものでそれから11年、個人的にも色々なことがありましたが、社会的には震災や原発事故があり、都政は石原慎太郎と小池百合子に滅茶苦茶にされ、国政では安倍政権の復活による逆進税制と社会保障削減による格差の拡大と有効需要の低迷、特定秘密保護法や共謀罪法や集団的自衛権なんかの採決強行や閣議決定に加え公文書の隠蔽、改竄、捏造、廃棄や不誠実答弁といった議会制の否定、内閣人事局制度を使った中央集権化と忖度行政。新自由主義と国家資本主義という米中の二大帝国主義が覇権争いを激化させる背景で日本はどこへ向かっていくのか、2020年東京オリンピックばんじゃーーいなどと言ってる場合なのか、憲法は、民主主義は、人権はどうなるのか。そんな恐ろしい時代ではありますが、お店の方は皆様に良くしていただきましてまあ何とかこのようにやって来られたということは、これは本当にありがたいことでありまして、世の行く末を案じながらも日々感謝の気持ちで営業いたしている次第でありますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


で、遅くなりましたが今月の休業日のご案内です。
1月はこの後

19日(日)
23日(木)
28日(火)

をお休みとさせていただきますのでよろしくお願いいたします。


それから食材のご案内ですね。
こちらは長崎のスマガツオ。
スマガツオというのは以前何度かご紹介したこともあるのですが、別名ヤイトガツオといいまして、カツオの仲間であります。
ただ、よくご覧いただくとお分かりになるように通常のカツオとは模様が違いまして、背中の方はサバのような複雑な模様、腹には幾つかの点々模様という風になっております。ちなみに、この点々模様が戦国時代の武将・渡辺某の家紋に似ているというところからワタナベなどと呼ばれたりもしますが、フツーのカツオの場合ですとこれが背は真っ青、腹はシマシマという具合ですのでルックスとしましてはかなり違うといえば違う。
味の方はといいますとこのスマガツオ、フツーのカツオのような強い赤身感といいますか酸味といいますかそういったニュアンスはやや大人しめで丸みのある感じ、言ってみればマグロとカツオの中間みたいな味わいであります。
さて、このスマガツオをどうするか。
もちろん普通にお刺身でも間違いなく美味しく召し上がっていただけるのではありますが、当店は藁焼きカツオを看板メニューとするところであります。ところが、まあ時期的なものもあるわけでして、年明け以来なかなか良いカツオが見付からない。そこへ来て本日のスマガツオというわけでして、個体差はあるのですが本日入荷したものは脂もしっかり乗っている。
そんなわけで、本日はこれを藁焼きでお出ししようと思っております。


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