こんばんは!
本当なら、今晩の宙組バウホール公演 夢千鳥の配信は観られない予定だったのですが、
珍しく夫が週末のお出かけ(キャンプ)予定の詳細を詰めていなくて、また、沖縄は梅雨入りして雨になりそうだったので、テントで寝るのは微妙かなということになり、急遽見れることになりました~~!!
やった~~!!!
和希そらさんの主演作品。
ポスターを見た時点で、もう、バウホールまで観に行きたかったのですが、こんなご時世ですし、諦めていたわけですよ。
そのうちスカイステージで放送されるのを待とうと思っていたのですが、思いがけず、早くに観られることとなり、そりゃ、公演中止になったことはとてもつらいのですが、初のディレイ配信という試みをしてくれたことに感謝です。
しかし、真風さん主演のホテルスヴィッツラハウスの時も思ったのですが、空の客席、拍手なしってのは、見ててしんどいものですね。
普段は、私は配信でしか見れないとしても、会場で拍手する方々がいて、その拍手に自分の想いを勝手に乗せている気持ちになれるという安心感があるのですが…
さてさて、そんな夢千鳥ですが。
お噂はかねがね伺っておりましたが…
素晴らしかったですね。
まず、開演アナウンスの声が素敵でした。
ちょっと鼻にかかったような、神経質そうな、女に甘ったれてそうな(浮気DV男って根本的に甘ったれですよね?)、芸術家っぽい感じの話し方で、夢千鳥の世界にいざなってくれるそらぴ。
え、そらぴってこんな声だったっけ?って思ったけど、夢千鳥の世界観にぴったりでした。さすが!!
そらぴは、可愛い元気な実力派の下級生ってイメージだったのに、いつの間にか円熟期って感じになっていて、本当に素晴らしいスターさんだと思います。演出家の先生も、そらぴの魅力を余すところなく盛り込みたいという強い気持ちをもって、この作品を書いたんだろうなと感じました。
だって奥さん、あの色気…
どうしよう…
おちょこでお酒を飲んでいるだけであふれ出る色気。
お座敷でお腹が痛くなっちゃった(ふりをしたあざとすぎる)菊子さんと、2人きりになって、なぜか座布団に横たわってくつろぐ時の色気。
そんな時、さみしそうにフッと微笑むだけで漂うはかない色気。。。
たまきさん(みねりちゃん)だけには、ツンケンしていて、暴力的で根本的に甘ったれまくっていて、もう、見ててヤキモキしちゃうんだけど、和服でタンゴを踊りながらなぜか途中でキスしちゃったりして、あれはああいうプレイなんですかね??
っかーーーー
危険すぎる。
そして、彦乃に見せる優しい笑顔。
悔しい…
心から悔しい。
もうさ、私、彦乃みたいな女、だいっきらい!!
若くてピュアで身体が弱くて、でも未熟ながらも溢れる才能があって、情熱もあって、積極性もあり、
大体、いちいちおちょぼ口でまばたきしすぎなんじゃ!!ぶりっこめ~~~(おちついて)
ピュアなふりして、誰よりもしたたかであざとくて、でもそれらが全部作り物ではなく、結局ピュアで。。。
悔しい。
私もあんな女に生まれたかった。
山吹ひばりちゃんね、覚えましたよ。
(ちょっと早乙女わかばちゃんっぽさもある気がする。)
あ、もちろん、ひばりちゃんは嫌いじゃないよ。
むしろ、お芝居の声も、歌も素敵な声で可愛くて、めっちゃ気になる娘役さんとなりました。
そして、お葉(水音志保ちゃん、めっちゃ可愛かったです!!)にすがるそらぴ。かわいそう。私が拾ってあげたい。
彦乃みたいな女にひっかかるから、こんなことになるんだよ。しかし、彦乃の身体が弱くなかったらと思うと、末恐ろしいわ。
(ま、身体が弱かったからこそ、あんな女に育ったんだと思うんだけども)
しかし、なんだかんだ、夢二の女という視点でのヒロインは彦乃になるのかなと思うんですけど、宝塚歌劇の作品としてのヒロインは、天彩みねりちゃんなんですよね。
そう思っているからかなんなのか、私はたまきさんにめっちゃ肩入れして観てしまいました。
切ない…
最後、夢二ではなく、白澤(そらぴ)として、赤羽(みねりちゃん)を選ぶという展開になって、ホッとしました。
まぁ、まとめると、夢二は典型的な引っかかったらダメな男で、でも魅力的なんですよね。
その夢二を利用して、
暴力的なのにそれが色気(というかプレイ?)につながるなそらぴ
虚無のほほえみを浮かべるため、ほっておけないそらぴ
お座敷で座布団に横たわる色気駄々漏れそらぴ
思いがけず触れたピュアに優しく微笑むそらぴ(悔しい)
好きな女のためにお父さんに土下座するそらぴ(悔しい)
口紅を塗ってあげるそらぴ(私のもよろしく)→そしてそのまま覆いかぶさるぅぅぅ~~~(暗転)
自分が上だと思ってたのに、出ていかれてすがるそらぴ
など、さまざまな素敵なそらぴを演出したかったいう意図がひしひしと伝わってきました。
また、そらぴと言えば、岡山出身だと思うのですが(地方出身ジェンヌ好き)、竹久夢二も岡山なんですね?
さては演出の栗田先生、そらぴに惚れこんでるな…わたしもです!!!
そしてそして、和希そらと言えば、やはりダンスと歌。ということで、フィナーレも驚きの充実のラインナップでございました!
下手したら、大劇場公演のフィナーレより充実していたのでは??
だって、2番手のルイマキセ氏による娘役引き連れソングから始まり、デュエットダンスは2回あったし、ロケットもあったし、そらぴハーレムダンスもあったし、みねりちゃん逆ハーレムもあったし。
ああやって、娘役さんが羽根をもった男役に迎えられて一人で登場して、羽根作ってもらうなんて、とっても素敵すぎて、泣けました。
そらぴもみねりちゃんも実力十分だから、ついつい欲張っちゃいますよね、わかります!!
2回目にデュエットダンスでは、みねりちゃんのドレスのすそが青くて、「青い鳥の卵を大切に温めて孵化させたのね~~」と、思わず感動してしまいました。
そうそう、お芝居の中で、深いセリフがたくさんありましたよね。
「愛とは配慮と責任である」
責任ってのはイメージしやすかったけど、配慮ってのが、なるほど!って感じでした。
「青い鳥は探し求めても青い鳥としてわかりやすく現れるものではない。すでに青い鳥(の卵)にはたくさん出会っていても、自分が気が付いていないだけで、青い鳥の卵だと思って大切に温めていれば青い鳥として孵化するんだ」
みたいなことを、りっつ(若翔りつ氏)が説いてくれるので、大変勉強になりました(りんきらが言ってたっけ?うろ覚えだわ。だってりんきら先生は大事なことを説いてくれそうじゃない?)。
そして、もう変なテンションなので言っちゃうと、前も書いたのの続きなんだけど、私と夫もお互いを青い鳥の卵だと思って(そう私が洗脳して)、夫婦関係を育ててきたんだなってじーんとしちゃいました。はい、すんません。
最近、宝塚の作品の中で愛についてのテーマで納得することがあると、すぐに自分たち夫婦でそれが実現できているかを検証してしまう癖がついてしまいました。ははは…
いやそれにしても、宙組を追いかけて結構な年月が経ち、別箱とは言え、いつの間にか若手だと思っていたメンバーが渋いお芝居をしていたり、新しいスターが台頭してきていたりと、感慨深いものがありますね。
そして、美風舞良さんの、宙組生としては最後の舞台。
「これからも宝塚歌劇を、宙組をよろしくお願いします!」とご挨拶されたときに私の涙腺は崩壊しました。
私個人としては、花組でも熱烈大歓迎する予定ですし、これからも宙組も応援し続ける予定ですので、美風さんにはお世話になりっぱなしでございます。
そらぴのご挨拶も、そらぴとは思えないほど立派で(失礼か)、本当に今の状況というのは、宝塚ファンとしてはなかなか辛いものもありますが、ますます愛が深まったなと実感した次第でございます。
これからも責任と配慮をもって(←気に入った)、宝塚歌劇団を応援していこうと心に誓いました!!
いつの日か、夢千鳥、舞台で生観劇できますように!!