私を本当の自分の人生に
本当の愛と喜びの世界に導いてくれた
ヒッチハイクの旅の出発の話し✧


2人でヒッチハイクで旅をしていた
ワッキーとななちゃんが
我が家に遊びに来てくれたのは8月10日。

私はワクワクして始めた仕事を
それまでは楽しくやっていたのに
8月8日に急に嫌になってしまって
もうこれ以上がんばれないと
感じていたところだった。

ワッキーとななちゃんは山梨にいて
これから岐阜に行こうとしていたのに
私のママにどうしても会いたい、
会わないと前に進めない気がすると感じて
わざわざ千葉の柏に
ママに会いに来てくれた。


みんなで2日間一緒に過ごした。
えまちゃんやりたくないことやってない?と2人に言われた。
私はそこまで自分がやりたくないことをして生きてる
とは思っていなかったのに
かなりドキッとしてしまって自分でも驚いた。

えまちゃんの魂はもっと広いところに
出ていきたがってるね、とも言われた。
そう言われた瞬間
体が一気に温かくなって
胸の辺りがふわっと広がって
体が軽くなる感じがした。

本当にそうしたがってるんだと感じた。

それでもこの時はまだ
仕事を辞めたり生き方を変えようとは
思っていなかった。
でもそう思うと体は強ばり冷たくなり
胸の辺りが閉じて重くなってしまった。


2人が来て3日目の朝
2人は岐阜へ向けて出発、
私は仕事の日だった。
全く気が乗らないけど
仕事に行くために準備をしよう、
そう思って起き上がろうとしたら
体が固まって動かない。
どんなに準備しようとしても
体が激しく抵抗する。
こんなことは今までに一度もなくて
本当に戸惑った。

どうしてもワッキーとななちゃんと話したくてリビングに向かった。
2人と話しているうちに
どうしても今2人と一緒に岐阜に行きたい!!!
という強い衝動がわき上がってきた。
これから仕事ではなく
2人に着いていけると思うと
ワクワクしてしょうがない。

それは体の奥の奥、
腹の底から突き上げてくるような
体が震えるほどの強烈なワクワクだった。


でも頭は全く逆のことを言っていた。
仕事を当日に休めるわけない。
仕事を休んで岐阜に行って
また戻ってきて仕事をする、
そんなことはできないってわかっていた。
ヒッチハイクに行ったら
世界が変わってしまう。
もう元の世界に戻ることはできない。
仕事を辞めることになる。
そんな確信があった。
だからこそ理性は全力で抵抗した。
シフトも決まってしまってるし
辞める1ヶ月前に言わないといけないし
今旅になんて出ちゃったら大変だ!
そもそも何の保証もないのに
辞めてどうするの?
行って何もなかったらどうするの?
そんなもっともらしい意見を
理性は訴え続けてくる。

でも体はもう行くことを決めていて
ワクワクで震えていた。


こんなにも頭と体が一致しなかったのは
生まれて始めてだった。
全く違う2人の人が自分の中にいるみたいだった。
どっちの意見に従うか。

体の感覚に従った方が
自分にとって絶対幸せだってわかってた。
一緒に行けるって思っただけで
涙が出るほど幸せだったから。


もうここから先は
頭が何を言ったとしても
体の感覚に全て従おう。
そう心に誓った。

理性の強い意見に打ち勝ったのは
強い強い願いだった。

私はもっともっと自分らしく生きたい。
自分の輝きを最大限に発揮して生きたい。
自分のど真ん中で生きたい。
毎日震えるほどの最高の喜びを感じて生きたい。
世界中の全てが愛で回り
全てのピースがピタッとはまる、
そんな世界で生きていきたい。
もっともっと広い世界に出ていきたい。
世界を歌で周りたい。
心から深く繋がれる仲間やパートナーが欲しい。

そんな昔から願い続けてきた想いたちが
腹の底から熱く熱くわきあがってきた。

この旅の先に答えが待っている。
そんな謎の確信があった。


ふと岐阜の白川郷で
満点の星空を見ているビジョンが見えた。
その星を見た時に全てが変わる。
そんな確信が生まれた。

(そしてそれは現実になった。)


2人に一緒に行くと宣言して
急いで旅の準備をした。
仕事に行くための準備は
どんなにがんばってもできなかったのに
旅の準備はあまりにもスムーズにできる。笑
頭が危険信号を鳴り響かせ
そんな無謀なことやめようよ!
誰も責任とってくれないよ!
と大声で訴えかけていたけど
体は旅行鞄を引っ張りだし
服や必要な物をすごい勢いで詰め込んだ。
体が勝手に全部の準備をしてくれていた。


準備が終わっていよいよ出発する時。
ママの肩に触れたら
涙が止まらなくなってしまった。
自分でも何で泣いてるのかわからないけど
ただひたすら泣き続けた。
ママも弟もずっと泣いていた。
一人一人と長い長いハグをした。
ママにも弟にもパパにも
ただただ自分らしく幸せに生きてほしい、
そんな熱い想いが体の奥底からこみ上げた。


あの時はわからなかったけど
家を出て家族と離れて暮らすことになるから
あんなに涙が出たんだなと今ならわかる。
生まれて初めての家族とのお別れだったんだ。

体はきっとこうなることを全部わかっていたんだ。


つづく