【一日一花】自由花「降り出した雨・・・貴方へココロ届けて」十一色の花小路京都生徒さん

【一日一花】
「降り出した雨・・・貴方へココロ届けて」
十一色の花小路　京都生徒さん自由花

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花材　　アンスリウム　アレカ椰子　ニューサイラン　アガパンサス　スターチス

生徒さんは　三角錐のような花器に　果敢に

チャレンジ

まず

アレカ椰子の葉を　センターの茎の右半分を　カットしたい

と　おっしゃいました。

それを　左側のほうへ　たなびくように。
そして　その下に　アンスリウムを　ほんとうに絶妙に

調和させておられました。

「うまく　表情をよく観るなぁ・・」と内心　わたし。

そして

花器の真ん中から　ニューサイランを　すーーーーーっと。

良い調子だとほんとうに思いました。

アレカ椰子の下で　雨宿りさせてあげるような
そんな気持ちで　アンスリウムを生けておられる　
そんなテーマだそうです。　

ならば　ということで　アドバイスを。
自由花は　花器と共に作品の表現とみます。

なので　この花器ならでは　
この花器を使った意義
それを大事にしつつ　もうひとつは　斬新ならばそれでいいということでもなく
『美』であること　調和がとれていること　
それが大事になります。

雨から　守ってあげるような　気持ち　というのを大事にしつつ
アレカ椰子のボリュームや　雨が降る情景を
この花器らしい表現にし、
なおかつ　　カットしてあるのなら　もう一枚のアレカ椰子も
おなじような　気持ち　表現　として　
大胆に　下のほう半分を　落として
それを花器との調和もとるように。
また　配したところは　ニューサイランのすっくと伸びた　その表現に合わせて。

伸びのある上のほうのムードが　よくわかるように
逆に今度は　ぎゅっと　締める。
そして大事なのは　　花器の三角の形が　はっきり感じられるような
そんな表現にしてあげる。
黒色との　コントラストも　すてきにすると　美しいですよね。

そして最後にわたしがアドバイスをしたのは
花器のラインが　ちょうど　さーっと　黄色で描かれているのにも注目。

それと　こころを寄せるような感じに
ニューサイランを　もう一枚　リボンで包み込むような状態に。