下記は、ボクが体験したことを、神さマンが解説してくれて、それをストーリーにしたもの。
つまり、物語であり、実話でもあるお話しです。

そんなストーリーですが、できたら何回か読んでください。
特に不安や怒り、悲しみに飲み込まれ、目の前の現実や(自分を含む)人を疑いそうになったとき、読み返しにきてください。

そんな風に読んでみて、何か感じることがあったら、周りの人にも伝えてみてください。
不安や怒り、悲しみで前に進めずにいる人がいたらに読んであげてください。

では・・・

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ある夢を見た。



丸い光があって、それを抱きしめると、心に願ったことがすべてが叶うという不思議な光の夢。
私は夢で見たその丸い光を心の宝物と呼んだ。

それから数週間後、神さまが目の前に現れた。
私は神さまに頭をさげ、こう言った。
「どうしても、夢で見た心の宝物が欲しいんです」

すると神さまは
「どんなことがあってもワタシを信じ、自分を信じ、その宝物に辿り着く勇気はあるかね?」と聞いてきた。

「はい」
そう答えると、神様は一枚の地図を手渡して言った。
「ワタシ(神)と自分を信じ続け、歩み続けるのだ!よし!行け!」



私は地図に記された場所に向かった。
それは険しく、途中で逃げ出したくなることもあった。
けど、神を信じ、自分の覚悟を信じて目的地に進んでいった。
自分でも信じられないほど、普段の自分にはない勢いで進んでいった。

それから数ヶ月。
地図にある目的地にたどり着いた。

すると、その先に丘が見えた。
そして、その丘の上には光ってるものが・・・。

「心の宝物だ!」
そう思い、私は駆け寄っていった。
そして宝物に手を伸ばした・・・

そのとき!
激しい爆音とともに雷が落ち、宝物は粉々に。
さらに強風がその破片さえも飛ばしてしまい、目の前には何もなくなった。

「こんな苦労してここまできたのに・・・神様のバカヤロー!」という思いがわき、地を叩き、怒りを吐き出した。
拳から血が滲むほど怒り狂った。

ひとしきり怒りをぶちまけ、それが落ち着いてくると、次は・・・
「神様が信じられなくなった今、何を信じて生きていけばいいんだろう?」という不安がわいてきた。
不安に怯え、目を開けるのも、目を閉じてるのも怖いほどの恐れに囚われた。

そんな日々を数日過ごし、不安にも次第に慣れてくると、少し心が落ち着いてきた。
しかし、まだ先があった。

次は・・・
「もう、あの宝物には巡り会えないのか」という悲しみがわいてきた。
いっぱい、い~~っぱい涙があふれ、声にならないほどの泣き声で泣きはらした。
地図を開き、神様を信じて進んだ日々、自分を信じて歩んできたこれまでの道のりを思い出すと、さらに涙はあふれた。
溢れる涙でインクが滲み、それが地図であるのかもわからなくなるほどに泣いた。

そして涙が出つくしたとき、爽やかな風が頬をさすった。
まるで神様が「まだ、そばにいるよ」と言っているかのように。

そして、なんとなく気になり、地図に目をやった。
涙に濡れたその紙には、受け取ったときの地図とは違う、涙で滲んだインクで描かれた新たな模様があった。

しかし、それをよくよく見てみると、現在地から別の場所へと続く新たな道のりのようにも見えた。

「これを頼りに進むか?」
「しかし、なんの根拠もない」
「そもそも行った先に何がある?」
「もう、宝物は粉々になったじゃないか?目の前で見てただろ!」
「けど、実際に触れたわけじゃない。本当に宝物だったのか?」
様々な思いがよぎった。

そして思った。
「根拠がないからと進まなければ、今の何もない私で終えるしかない。けど、進んでみれば万が一でも可能性はある。
 そしてもう、今の私には泣くための涙さえない。進んで何もなかったとしても、今の私となんら変わるわけじゃない。だったら進んでみよう」

私は地図なのかどうかもわからない涙が描いた模様を頼りに進んでいった。
風に背中を押されながら、進む方向だけ描かれた模様を辿り、距離がどのくらいあるのかも分からなければ、そもそも行った先に何があるのかも分からないけど進んだ。

不安だったかと聞かれれば、頭で考えると不安だらけだったけど、雷のときに不安な感情を出し尽くしたからか、不安に対する恐れの感情はわいてこなかった。
同様に様々な出来事があったけど、怒りがわくこともなかった。

そうやって進んでいくと、一本だけ、やたら枝を揺らしている木があった。
風に揺れているというよりは、自ら枝を揺らし、手招きしているような木が。

気になり、木の方に走っていくと、強風と共に雷の音が近づいてるのがわかった!

数日前の落雷の記憶が蘇り、怒りと不安、悲しみが入り混じったよくわからない感情がわきあがってきた。
その気持ち悪い感情は木に近づき、強風や雷の音が強くなるほどに増していった。
けど、そのまま木のほうに・・・何の根拠も目的もないけど、ただただ木のほうに走っていった。

すると雷は大きな音とともに木に落ちた!
「バキバキバキバキッ!」
激しい音とともに、木は真っ二つに割れた。

木の中に小さな丸い玉のようなものがあった。
なんとなく気になって手を伸ばし、抱きしめてみると、その玉は光を発し、光はハートに沁み込んでいった。



すべてが永遠に私の中に、私と共にある。
すべて私の中にあるから、願う前にすべて叶っているのを感じた。
「これだ!心の宝物だ!」

すると涙があふれた。
それは落雷の日のそれとは違う歓喜の涙だった。


※文中の光の写真は心友の河野純子さんの作品です。
 河野純子さんの著書
 『私は光 人生うまくいく道 ヒントは今を生きる』
 旦那さま、河野秀齊さんは素敵な龍の絵を描かれてます。
 河野秀齊さんのブログ『龍からの贈り物』


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