バブルが崩壊。
平成は、いきなりヘビーな始まり方だったが、コミック業界的にはまだまだ頑張っていて、
漫画雑誌や単行本の最高部数を叩き出している。
それから30年余。
コミックは漫画アプリやウェブでも読まれるようになり、どこでも読める便利な娯楽になった。
その分、ゲームなどライバルも多い。
打ち合わせ風景はあまり進歩せず、ネームや原稿がデジタル化されたのは大きな変化だ。
取材も簡単なものなら、ネットで検索できるし、デジアシなら遠隔地でもOK。
机の上で、完結させることも可能に。
しかし、突っ込んだ取材は、やはり現地に行って、人に会わないとだめ。
アナログである。
打ち合わせもファミレスやら喫茶店やらで、あまり変わり映えがしない。
電話も依然として有効な手段である。
メールやSNSも、死ぬほど使われている。
ネームは、ファックスよりもやメールが多用されるようになった。
ペーパーレスで、画面を見ながら確認。
やっぱり便利になったんだろうなあ。。。。。
原稿の受け取りも手渡しからバイク便へ。
そして、メールで送信。
編集者は、どこにいる?
机にいるだけでも仕事は出来そうである。
しかし、それは幻想。
一次情報は人にあり、現場は現場に行かないと空気感は分からず、
ネットに出ていない情報こそ、漫画のネタになったりする。
やはり、汗は搔かないと良いものは出来ない。
「集めて編む」のが編集者の仕事です。
作家にも出来る限り会って、一体感を保ちつつ、作品のレベルを担保せねばならない。
打ち合わせはアイデア出しだけでなく、カウンセリングも兼ねている。
健康状態、経済状態も確認せねばならない。
一時も気が抜けない。
そういう仕事である。
気が付いたら、平成が終わろうとしていた。
令和になっても同じことをやっているだろう。