周囲の事に関心と興味を持つ。

特別なことをしなくっても、

平凡な日常から、何かを抽出するのが作家の眼。

変わった場所へ出掛けなくても良い。

自分の周りの些細な変化に敏感であれ。

 

毎日通う駅舎にも何か発見があるハズ。

柱の傷や汚れには何かの痕跡があるのかも知れない。

駅で時々会う人のちょっとした変化から、何かを読み取る。

むろん、想像でしかなく、確証はない。

でも、創作に使うのだから、間違ってても良い。

ボーっとしていてはもったいない。

 

家から駅までの短い道のりでも

何か見落とせないようなドラマは潜んでいる。

平凡で見飽きていると思っているのは傲慢だ。

街は生きている。季節は巡っている。

昨日と今日は同じはずはない。

 

たぶん、半径100メートル以内に

物語に必要な素材は落ちている。