◎前回のお話





私は旦那の財布を眺めながら、真っ白になった頭の隅で次はどうしたらいいのか考えた。



『離婚…』



この時期に?


どうしてこの時期に…こんなことを…




喧嘩したりもした。育児に一生懸命になり過ぎて主婦としてダメな時期でもあった。



でもすく仲直りしてたじゃん!


まだ挙げてない結婚式だってもっとお金が貯まったらやろうって約束したじゃん…


なんで………?




床に座り込んだままいると旦那がトイレに起きてきた。




戻ってきたタイミングで聞いた。



『ねえ、このカード何?』



旦那は凄い勢いで私の前で正座をした。




『ごめん!本当にごめん!!』



深々と頭を下げた。



もう怒りより悲しさの方が強かった。



どうして秘密を作るのか



どうして…




『いくら借りたの?』




『20万…』



『何に使ったの…』



『パチンコ…』



『そう…私は毎月5,000円しかパチンコ代あげられないけど気晴らしに『行ったら?』って言ったら『大丈夫だよ』って拒否したよね?』



『ごめんなさい…』



『息子の散歩は行けないけど隠れてパチンコには行けるんだね…』



『ごめんなさい…』



私は大きなため息をついた。



そして言った。







『離婚しよう?』




旦那は慌てふためいて



『嫌だ!!』



と大きな声で言った。



『だって約束したじゃん…


次借金したら離婚だよ?って…』



『ちゃんと俺が返すから!!』



『そうゆう事じゃないんだよ?私たちの中のルールを破っちゃったじゃない…』



『でも嫌だ!!』





私だって旦那が大好きだった。


でも一緒にいたらまた繰り返すだろう…



『別れよう…』



この言葉で気付いて欲しかった。



家族の大切さに…





しかし次の瞬間、旦那は勢いよく着替えを始めた。




カバンに服を詰めている。



『何やってんの?』



『出てくよ』



『は!?』



バタン!!!




勢いよくドアが閉められ、車に乗って出て行ってしまった。




『てか!その車うちの親のだからな!!!


それと離婚届書いてから出てけよ!!!!』





そう打ち込んだケータイの画面に大粒の涙が落ちていた。








 

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