幼い頃から活動の場は
輪の中心か、中央付近
今を切り拓く立場に
自然に導かれていた


経験を重ねていくなかで
培った記憶は
闘う為に必要な
心の武器となり
僕自身を守るための
装備となっていった


闘うため
大義のため
真剣を振りかざせば
血の雨が降る
それは逃れられない
現実であると…
ずっとそうやって
生きてきたし
そうやって生きる以外の
術を知らなかった


自分を偽り
自分を傷付け
真実の姿から
眼を背けてきた

真理を受け入れる事は
過去の全てを否定する事に繋がり
一歩踏み入れた瞬間から
恐怖という概念が
我々を支配してしまう


野花の美しさも忘れ
支配された精神は
肉体をコントロールして
時代を構築していく
やがてそれは
歴史となり偏った見識に
覆われてしまう


空や木々の蒼さから
眼を背けるならば
それは自然と融合する道を
拒む事に匹敵する


真実は
心の眼でしか
見つけることが出来ない

ならば
心の眼を開く術を
我々は学ぶべきであろう


大地に根をはり
天空を目指す


僕はずっと長い間
闘いの定義を
履き違えていた

闘うということは
人を傷つけるという意味ではなく
人とヒトとを繋ぐ為に
必要な真理を提示していくこと

闘いは争いではなく
和の融合を持って
真理を分け合うこと

闘いは共存であり
夢を語り合うこと
そしてそれを繋いでゆくこと


闘いとは
愛の真理を説き
憎しみや恐怖から
魂を開放すること

それは
真の信頼があってこそ
成立する


信頼とは
すなわち真実の愛

闘いとは
愛の道を切り拓くこと

誰の肉体も断たず
愛を持って切り拓くこと


肉体はいつか消滅して
大地に還元されていく


だから
今のこの瞬間
信頼という名の
愛に身を委ねたい

そう
愛は信頼