㊙️卵の摂取㊙️ 抑うつのリスク低下と関連 | フレイルも認知症も減らない日本

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ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安


トリプトファンの
多い食品をあげておきます

トップ10


乳製品にも多いです


大豆製品にも


お魚にも


肉類にも






トリプトファンからセロトニンが作られるのに

必要なビタミンが

ビタミンB6


B6を多く含む食材が以下






HealthDay News 
2024年3月18日より



卵を摂取するほど
抑うつのリスクが
低下する可能性

米沢栄養大学・
山形大学研究報告


卵を摂取するほど、抑うつのリスク低下と関連

400人以上の従業員を対象として、日常的に摂取している食品の中から抑うつと関連する食品群を調べる研究が行なわれた。その結果、卵類の摂取量が多いほど、抑うつのリスク低下と関連することが明らかとなった。

また女性では、抑うつと野菜の摂取量との関連も見られた。山形県立米沢栄養大学健康栄養学科および山形大学大学院医学系研究科の北林蒔子氏らによる研究であり、「BMC Nutrition」に1月30日掲載された。

抑うつと栄養素の関係については、これまでにn-3系多価不飽和脂肪酸、マグネシウム、鉄、亜鉛、ビタミンD、ビタミンB12、葉酸などに関する報告がある。ただ、抑うつの予防には、日常的に摂取する食品や食事パターンを調査することも重要だ。野菜や果物、魚介類、乳製品などに関する研究はあるものの、その数は少なく、特に日本人を対象とする研究は限られていた。

そこで著者らは、2020年10月から11月に、山形県米沢市役所の従業員を対象とする横断研究を実施。過去1か月間の食事内容を「簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)」で尋ね、各食品の摂取量を調査した。また、15種類の食品群(穀類、いも類、砂糖類、豆類、緑黄色野菜、その他の野菜、全野菜類、果物、魚介類、肉類、卵類、乳製品、油脂類、菓子類、嗜好飲料)の摂取量(g)を算出した。抑うつの評価には自己評価尺度の「CES-D」を用い、16点以上を「抑うつあり」と判定した。

解析対象は423人で、そのうち男性は251人(平均年齢43.1±10.5歳)、女性は172人(同40.7±11.2歳)だった。CES-Dの平均点は、全体で13.0点、男性12.1点、女性14.3点であり、女性の方が有意に高かった。抑うつあり(16点以上)の人の割合は、全体で28.4%、男性24.3%、女性34.3%だった。

抑うつの有無で15種類の食品群の摂取量を比較すると、抑うつありの男性は抑うつなしの男性に比べて、いも類、その他の野菜(緑黄色野菜以外)、全野菜類、肉類、卵類の摂取量が有意に少なかった。女性でも、抑うつありの人の方がこれらの食品群の摂取量は少ない傾向にあったものの、有意な差はなかった。

次に、いも類、その他の野菜、肉類、卵類について、摂取量が「多い」「中間」「少ない」の3グループに分け、抑うつとの関連を調べた。

年齢、睡眠時間、運動、飲酒や喫煙の影響を調整して解析すると、男性では、卵類の摂取量が少ないグループが抑うつと有意に関連していた(多いグループと比較したオッズ比2.59、95%信頼区間1.21~5.54)。女性では、卵類の摂取量が少ない(同2.68、1.07~6.70)または中間(同2.59、1.06~6.33)のグループと、その他の野菜の摂取量が少ない(同2.86、1.11~7.36)または中間(同2.72、1.09~6.82)のグループが、抑うつと有意に関連していた。また、男性では卵類、女性では卵類とその他の野菜の摂取量が少ないほど、抑うつのオッズが高くなるという有意な傾向が認められた。

著者らは、横断研究であるため因果関係は示されないという限界点を挙げたうえで、「抑うつのオッズは、卵の摂取量が少ない男性と女性、野菜の摂取量が少ない女性で高い」と結論。

日本人を対象とした先行研究では、職種により抑うつの割合は27.8~37%と異なっているが、本研究の米沢市役所の従業員では28.4%であり、特に抑うつが多いという対象ではなかったとしている。また、抑うつの要因として神経伝達物質であるセロトニンの不足を挙げ、卵にはトリプトファン(セロトニンの材料となる必須アミノ酸)が豊富に含まれていると説明。抑うつのリスクには食事、睡眠、運動などが関連するとされるが、今回の研究は、基本的な食材の重要性を示すものといえる。