老化細胞を除去で 「120歳まで余生」 | フレイルも認知症も減らない日本

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ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安






読売新聞より


増える100歳以上
「センテナリアン」
老化細胞を除去で
「120歳まで余生」
楽しめる時代へ


 老化を予防する――。
超長寿社会を健康に過ごすための研究が盛んだ。

東京大医科学研究所の中西真教授(分子腫瘍学)は
2040年をめどに
老化細胞を除去する技術の開発に取り組む。

 老化の一因とされる、
細胞分裂しなくなった老化細胞。
近年、加齢とともに蓄積し、
臓器や運動器に
悪影響を及ぼすことが分かってきた。

中西教授は21年、
ある酵素が老化細胞を生き延びさせている
ことを突き止めた。
酵素の働きを妨げる薬を使ったマウス実験では、
筋力の回復や臓器の機能改善といった
「若返り」効果を確認。
人への応用を目指す。

 中西教授は
「2050年頃には100歳まで働き、
120歳まで余生を楽しめる
世の中になっている可能性がある」
と話す。

 天狼院書店の三浦崇典社長(46)は、
人生120年を掲げて暮らす。

本業の傍らデザインやカメラなどを勉強。

今後は人工知能(AI)関連の新規事業や
カメラマンとしての活動に力を入れ、
90歳頃から文筆業に転じる計画だ。




 1世紀(センチュリー)を生き抜く
100歳以上の人は「センテナリアン」と呼ばれ、
50年に23年比5倍の47万人となる見通し。

三浦社長は
「センテナリアンは当たり前。
健康と学びを両立し、
長寿社会を楽しみたい」
と話す。

 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、
50年の
高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は37%。
15~64歳の現役世代1・4人で
高齢者1人を支える
「肩車型社会」が訪れる。

 野村総合研究所の
武田佳奈雇用・生活研究室長は
「プラス5歳活躍社会」
の実現を提唱する。
現役世代を「15~69歳」と捉えれば、
50年の高齢者らを支える扶養負担度は
20年と同水準にとどまると試算。

「元気な高齢者らが
活躍し続けられる環境整備が必要」
と指摘する。

 「高齢者はダイヤの原石だ」。

東京都足立区の製造会社
「横引シャッター」の
市川慎次郎社長(48)は、
そう力を込める。

 社員31人のうち、
10人が65歳以上。
実質的に定年がなく、
60歳を過ぎても昇給がある。
70歳代の新入社員も珍しくない。
最高齢で、
設計担当の金井伸治さん(81)は5年前に入社。
「何歳になっても新しいことへの挑戦は楽しい」
と笑う。

 神奈川県藤沢市の「ノビシロハウス亀井野」は、
20歳代の大学生2人と、
72~89歳の独居高齢者5人が入居するアパートだ。
SNSで困りごとを相談し合い、
学生が蛍光灯の交換や雪かきなどを手伝えば、
高齢者はお茶やお菓子を振る舞う。

 50年の独居高齢者は推計1084万人。

アパートを運営する
不動産管理「ノビシロ」の鮎川沙代代表(41)は
「世代を超え、
他人同士が家族のように
支え合う住まいが求められる」
と話す。

 ニッセイ基礎研究所の前田展弘上席研究員は、
超長寿社会の新たな指標として、
「貢献寿命」を提示する。
一人一人が役割を持って社会とつながり、
誰かのためになっていると
感じていられる期間を指す。
 ボランティア、孫の世話、寄付、誰かに寄り添う。
「貢献」のあり方は多様だ。

 前田上席研究員は言う。

「貢献寿命を延ばすことが
精神的な健康、幸福感につながる。
長生きを喜べる社会は生きやすく、
子を育てやすい社会。
人口減が進む日本が目指すべき方向だ」