前回の記事俺の7万円を取り返す為に…エピソード2「俺ヤ〇ザに見える?」

ま、待てぇー!泥棒~!!!

そう言いながら俺はおっさんの後を追った。俺の7万円を取り返す為に…

おっさんは確実に駅に向かっていた。電車に乗って逃げる気だったのだろう。

実は俺がおっさんに7万円を渡した時、おっさんはパチンコ屋の隣のマンションに入っていった。俺はそのおっさんの姿を見てここにヤ〇ザの事務所があるのかな?じゃーやっぱり大丈夫だわと勝手に思ってしまったのである。

でもやっぱりおかしいと疑って店を出たら案の定ちょうどおっさんがマンションから出てきたところだった。俺が少しだけ冷静に考えた時間とおっさんが逃げるタイミングをはかって逃げ出したタイミングが重なった瞬間である。

その時の俺は若くおっさんはおっさん。もちろんすぐに追い付いた。そう言えば思い出した。この話の最初に書いた多分サンダルを履いてたっけな?みたいなヤツ。確実にサンダルだったわ。


俺は青いFILAのサンダルを履いてたのに簡単に追い付いたのを今鮮明に思い出した。うむ。どうでもいい。

待てこらぁー!!!

それから間もなく簡単に追い付いた俺がおっさんの肩を掴もうとした瞬間おっさんが急に立ち止まった。そしてどこかに手を振りながら大声を出し始めた。

おい!そっちじゃねぇよ!こっちって言っただろーがバカタレがー!

えっ?何?今度は何?俺は状況がよく分からないまま呆気に取られていたらおっさんが叫んだあと俺にこう続けた。

おっさん「兄ちゃんよ、ちょうど今着いたから。西口だって言ったのに東口に着いたらしいんだよバカだろ?えっ?俺が逃げる?泥棒?兄ちゃんいい加減にしろ、ほらあの車見えるだろ?アイツが今からこっち側に来るから。これで信用したか?素直にパチンコ屋で待っててくれ、分かったか?」

そこには黒塗りの車があった。人影は見えないがなんだか怖そうな車だけは見えた。

この時詐欺師に7万円を持ち逃げされたと思い込んで完全に熱くなってた俺は無意識におっさんの腕をぐっと掴んでいた。まぁこれは当然の行動なのだがその黒塗りの車を見て少し冷静になった。

やっぱり本物だったか…

ヤ〇ザが逃げる訳ない。俺は逆に謝った。多分すいません持ち逃げされるかと思って色々と言ってしまってごめんなさいみたいな事を言ったと思う。

そして俺はおっさんに言われた通りパチンコ屋に戻りおっさんを待つ事にした。

そして5分後に気がついた…

やっぱり詐欺師じゃねぇかよぉぉぉぉ!

もちろんおっさんは消えていた。俺はその時悟った。もうこのおっさんとは2度と会えないだろうと…

あの時のあのおっさんの行動。俺に捕まると思って瞬時にとった行動。なんとも冷静である。駅の向こう側に黒塗りの車を見てあれだ!と閃いたのだろう。あの車を使ってなんとか乗りきろうと思ったのだろう。まさに戦慄の詐欺師である。

だが俺はまだ7万円を詐欺師に持ち逃げされた現実を受け止められなかった。もしかしたら仲間がいるかも?他のヤ〇ザの仲間がいるかも?その仲間のヤ〇ザに渡してあるかも?そんな話ある訳ないのにそんな希望を持っていた。

マジでパニクってた俺は隣のパチンコ屋に入ってヤ〇ザっぽい人を探した。探しまくった。怖そうな人…怖そうな人…

そしてトイレに入った瞬間…

いたぁー!

もちろん詐欺師のおっさんではない。ただ見た目が怖そうな人がいた。その見た目が怖そうな人が今まさにこれからうんこをするために個室に入ろうとしていたのだがそんなもん知らねぇ。

俺はその人に近づいてこう言った…

「ヤ〇ザの方ですか?」

怖そうな人「お、おう、そうだけど何だ?」

俺はこれこれこう言う事があったと。住〇だと名乗る人物に7万円を渡したらそのまま逃げられたと。多分泣いていただろう。その人もヤ〇ザなのに…

怖そうな人「そうか、騙されたのか、俺は住〇じゃないけどな、酷いヤツもいるもんだな。元気出せよ。今度何かあったら俺に言え、分かったか?」

俺は泣いた。ヤ〇ザの優しさに泣いた。ガチで泣いた。ヤ〇ザを語った詐欺師に騙されたあと本物のヤ〇ザに優しくされて泣いた。こんな経験は2度とないだろう。

ただ少し迷惑そうだったのは間違いない。何故ならその優しいヤ〇ザはうんこをするために個室に入るところだったからねww

優しさライセンスを持ったヤ〇ザに優しくされた俺はやっと7万円を騙し取られた現実を受け止められた。

それから俺は元々クランキーコンテストを打っていた隣のホールに戻った。詐欺師のせいですっかり忘れていた。そう言えばこのコンテスト設定⑤だったんだわぁ…

一応この店の中で詐欺師に声をかけられたので念のため店員に言っておこうと思いカウンターに行った。もう詐欺師がこのホールには2度と来る事はないだろうが一応ね!

7万円騙し取られたよー

俺はカウンター越しに言った。可愛い子ちゃんにそう言った。

ここの店員の可愛い子ちゃん。マミちゃんだっけな?正直覚えてないが確かマミちゃん。このマミちゃんがめっちゃ可愛いのよ。

マミちゃんに慰めてもらった俺はここでようやくクランキーコンテストに戻った。設定⑤のクランキーコンテスト。打ち続けるのもダルいから今すぐにでもやめようと思っていたコイツが俺の命運を握る事になるとは…

次回に続く…

「次回 神様は存在する!」

誰も想像も出来ない展開になる?
お楽しみに~!


11/13 稼働報告。朝イチにセイクリッドセブンの⑥1発ツモ!2,000枚以上投資して死にそうになりながらもなんとか3,500枚の回収に成功!

皆さんにひと言だけ言っておく。セイクリッドセブンの⑥なんて①となんら変わらないから。挙動なんてまさに①だったからな!塊じゃなかったら確実にぽいっとしてたわ。あぶねぇなぁもう。てか普通に出ろww

んじゃまた!
おつ!|ω・)ノ