1.熱可塑性エラストマーの性質
・軽量である
・着色が容易
・プラスチックのように加工が簡単に可能
・熱をかけると流動化する
・変形しやすい(元に戻りにくい)
・耐候性がある
・リサイクルしやすい

2.ゴムの性質
・加硫して架橋構造を作る必要がある
・熱をかけると硬化する
・変形しにくい
・耐候性が少ない
・リサイクルしにくい

3.それぞれの比較
・整形
熱可塑性エラストマーは多様な整形ができ、エネルギー消費も少ない。
また、比較的低温でも熱可塑性をもつため、高圧をかけて鋳型に流せば簡単に整形できる。
何回でも整形しなおせるし使ったモノでも溶かしなおし可能のようだ。

ゴムは加硫しないとゴムにならないので加工・整形が面倒。
しかも熱をかけると硬化する。

・使用
熱可塑性エラストマーは耐候性が高い。また耐摩耗性も高いようだ。

ゴムは耐候性が低いが、変形しても元通りになる。

・廃棄
どちらも燃やすと有毒ガスが出る。
熱可塑性エラストマーはリサイクルしやすい。(はず)

4.比較まとめ
熱可塑性エラストマーは安価で作れて加工・整形が簡単。色も簡単に付けることが可能。
そして耐候性・耐摩耗性が良いので長持ちする。

ゴムは加工が難しい。
そして耐候性が低く長持ちし辛いようだ。

そのためミニ四駆などのタイヤで使用するモノには「熱可塑性エラストマー」を選択するのは当然だろう。
ただし、ゴムにあった耐候性が低い性質を利用した通称干しタイヤと呼ばれるものの製作は難しくなった。
しかし、熱可塑性エラストマーはどうやら非極性の有機溶媒(×アセトン)で硬化性を持つ樹脂に変質させることができるようである。

5.参考
・Google検索(熱可塑性エラストマー)
・Google検索(加硫ゴム)

6.コメント
簡単にまとめると「今の材質は長持ちするし、硬化(干し)タイヤも簡単に代わりが作れそうだしいいんでね?」ということですね。

フロントタイヤのグリップ力を簡単に落としたいから探してたんだけど、まさかなあ・・・。