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↑アンプの熱にさらされるDEQ2496。

アンプの上、特に増幅回路の上は高い熱にさらされます。あえてここにデジイコを配置してるのは、近々こっそりアンプをグレードアップするため天板を隠すのが目的です(笑)。


我が8畳のオーディオルーム兼リビング兼寝室は、度重なる小細工で随分マシにはなっているものの、以前低音多加で更に大きなピークがいくつかあり、イコライザーなしでは音が飽和した状態です。

原因は真四角の部屋特有の強力な定在波と、壁ピタセッティングによる低音ブーストです。

スピーカーを壁から離すのはオーディオの常識ですが、小生は音場が平面的に前へせりだして来るのが嫌で、あえての壁ピタとしています。

そんな訳で今まではiTunesの10バンドイコライザーでiPhoneのアナライザーアプリを頼りに補正してたんですが、やはりマイクで測定しながら正確に補正してくれる31バンドのイコライザーが欲しくなるのが必然と言えましょう。

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もちろんマイクとバランスケーブルは別売りです。

このマイクで測定して周波数特性を補正していきます。DEQ2496はプロ用機器だけにかなり細かい調整が出来る反面、操作は難解。その分、要領が分かってくればかなり好みの領域まで詰められます。

因みにアナログ出力としてXLRが装備されているので、現在使用しているDACと同等以上の音質ならここから直接アンプに繋ごうと思ってたのですが、アナログ出力の音質はオーディオで言うエントリークラス以下。素直にS/PDIF出力からDACに繋ぎます。

もう一つ困ったのは光デジタルのセレクターを通すとDEQ2496が入力を感知しないことで、しょうがないので直接つなぎます。電源を必要とするタイプのセレクターならいけるでしょう。

ようやく結線を終え、試しに何もしないで音出ししてみると、若干音の鮮度が失われているようです。

原因はクロックを同期していないデジタル機器を数珠つなぎにした事による信号の欠落でしょう。マスターとしてクロックを発信出来るエソテリックD-07あたりを導入すればこの部分の劣化は最低限に抑えられるためデジタル臭さは改善するはずです。

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周波数特性の補正はスピーカーにピンクノイズを入力して行います。写真は補正前の特性。80Hzから160Hzが異常に盛り上がっているのは壁ピタセッティングのせいでしょう。

オートイコライズボタンを押せば自動で補正作業がはじまり、1分ほどでほぼフラットに補正してくれます。

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グラフィックイコライザーで補正。しかし音を確認すると少々高域に違和感を感じたので、ブーストが強い箇所を半分ほどに落とすとずいぶん自然になりました。

仕上げに全体を少々右肩上がりに調整してようやく好みの音質に近づきました。

やはりフラットな音は聴きやすく、余分な低音が抑えられたおかげでグッと透明感が増し、各帯域のバランスが取れたお陰で今まで聞こえにくかった音がしっかり聞こえます。

…ただ、やはり少々デジタル臭くなったか。まあこの辺はマイナスプラシーボもあるかもしれませんが。

やはりベストはルームアコースティックによってF特をそこそこのレベルに持って行くことですね。補正しなくて良いならしないに越したことは無い。

次は少々縦長で定在波の影響の少ない部屋を探すことにします。

因みに周波数特性がフラットになると、小音量再生がぐっと良くなりました。

人間の聴覚に合わせて小音量専用カーブを作れば更に良くなるかもしれません。


使い方をこちらにまとめました↓
DEQ2496活用術








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