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ノグが面白いライトを発売した。ハンドル下部のセンターに取り付けられる形状で、エアロハンドルでライトを付けるスペースが無くなった最近のロードにうまく取り入る形状である。



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大きさはROAD、TRIAL、MOUNTAINの3種類で、明るさが600ルーメン、1000ルーメン、1800ルーメン。バッテリー容量が3350mAh、5000mAh、10000mAhとなるのだが、面白いのは、バッテリー、LED部が別体で、様々な組み合わせが可能だと言う事。


例えば明るさは600ルーメンで十分だが一晩走りたいと言うならバッテリーのみ大きくしたり、逆に明るさが欲しいが短時間しか乗らないと言うならLEDのみ大きくと言った使い分けができる。


サイズはこれまで愛用していたキャットアイのVOLT800と変わらないが、あちらは明るさ800ルーメン、バッテリー容量3400mAhとスペックでは1クラス上。

  




様々な工夫


KNOGと言うブランドはデザインが先行した商品が多かったが、このライトには様々な工夫が盛り込まれており、メーカーの真剣度が伺える。

 

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先ず振動に反応するのか、バッテリーを持ち上げるだけで残量のインジケーターが表示される。


4つのLEDで表示され、充電せずに出かけてしまったり満充電なのに不安で予備バッテリーを探したりなんて無駄を省いてくれるのはありがたい。


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次にバッテリーにUSBを備えそのままモバイルバッテリーとして使えるのも良い。ケーブルだけあればガーミンもiPhoneも充電出来るのは出先で非常に助かる。


満充電のライト1個で出かけても困らないし、さらに予備バッテリー1個有れば絶大な安心感を得られるはずだ。


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このケーブルはポータブルバッテリーに付属していたものだが、逆に挿せばバッテリーの充電も同じケーブルで行えるのでかなり気に入っている。


これでDi2やEPSにつなげられたら自転車の電源関係の心配はゼロになると言えるので、是非対応を期待したい。






次に便利なのがスイッチが捻る動作になっている事。手袋をしていてもモード切り替えなどやりやすいのだが、ハンドル下部に付ける場合はサイドにもサブスイッチなどあると良かったと思う。


兎に角様々な工夫が見られ、今最も進んだライトと言って支障無いだろう。



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ただ、サイクルモードでメーカーの人にも指摘したのだが、ライトを付けない時ライトステー単体で上向きに付けっぱなしにすると鋭利な部分が上に向いて危険である。


上向き使用の場合、ライトを装着しない時はステーもハズす事を勧める。









光害対策も頑張って欲しかった



車道逆走、後方確認無しの急な進路変更のなど、自転車が一般道にて嫌われる理由は多々ある。しかし、あまりサイクリストが自覚してないのが明るいライトを真正面に向けての夜間走行である。


本人は安全の為と言うつもりかも知れないが、夜間のロードバイクの光害は社会問題と言っていい。


特に300ルーメンを超えるようなライトを水平線を照らすように取り付けてしまうと完全に対向車の視界を奪う。


歩道が無く電柱の脇を走るような狭い道を車で走っている時に、前から光害ロードバイク来て視界を奪われたら殺意さえ湧くだろう。


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対向車が眩しくない角度にライトを取り付けると思いのほか下向きとなる。今回は17度ステムを使用しているが、これが6度ステムなら当然ステムと干渉する。


バッテリー後方がボリューミーなのも有って光軸を下向きに取り付けるのに意外と難儀する。これは明らかにメーカーが公道で使用する際の事を考えていないと思われる。


このライトは一応前後に移動も出来る構造なのでどうにかなりそうだが、さらに大容量のトライアルやマウンテンのバッテリーでは下に向けられず殺人ハイビームになりかねない。


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明るさが500ルーメンを超えるライトが当然となった今、光害は深刻な問題だ。


本来ならこのような明るいライトは説明書に先ず周囲への迷惑にならないよう注意書きを明記すべき。


運転中のドライバーの視界を奪うと言うのは、タバコなんかよりはるかに迷惑で危険な行為だ。


ライトを水平につけても光軸がしっかり下を向き、上下反転して使うときもライト部のみひっくり返して使える構造にすべきだろう。


これはもちろんライダー1人1人が気を付ける必要もあるが、ライトの専門メーカーに積極的に取り組んでもらいたいところ。


今後の自転車の公道での市民権はライトメーカーが担っていると言っても過言ではない。


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