仕事明けの朝食は、買ってきたもので済ますことが多い。


それにしてもこうして写真など撮ると、オッさんになってるなあと改めて自覚する。

野菜スティックに長芋のたまり漬け、砂肝だ。
前述のアニメイト出陣に備えてスタミナを得ようと買った長芋が微笑ましくもあるが、そうでない日なら、ここに味噌ピーがあるのが定石。

恐らくは田舎が育てた趣向なのだろう。
社会人になってからというもの、特に都内で勤務していた時期などの飲み会の席で、楽しかった記憶がほぼない。

周りは唐揚げとビールでキャッホウなのだが、こちとら全然。
日本酒と刺身が無ければ飲み会として認めることすら許せなかった自分さえおり、時々の上の上司にも、ことごとく嫌煙されてきた始末。

たまにはそんな天邪鬼を気遣い「大吟醸」を差し入れてくれたやさしい人も居たが、
バカめ!日本酒は辛口の二級酒と決まってらあ!
という心の声を押し殺すのに精一杯だった性格の悪さを一貫していた。

そんなマイノリティぷりも、たまにクリティカルヒットを飛ばす。
課長クラスに受けなくとも部長クラス。
或いはそれ以上の役職のオッさんと、やけに通じ合える武器になりがちだった。

今やタクシードライバーとして役職のしがらみなどないお気楽な仕事っぷりだが、いわゆるVIP客。どこぞの社長さん達の予約を嬉々として受けることができるのは、田舎に育まれたアンニュイな性格のおかげかも知れない。