いつかいつかと狙ってはいたが、本格的な夏を迎える前にと敢行。
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ほうほう、なるほど。
流石に話題作。アンチアニメのウチの嫁さんも、これならDVDを買ってしまうわな。映画ファンにも納得の仕上がり。

採点には悩んだが、オマケで90点!
全体的に高クォリティだったので、減点方式で考えた。

まず声優陣。おいおい、それは味とは言わねえだろ?という、不慣れ感が全面に出ていた役者さんたちの演技が非常に残念。お陰で故永井一郎さんなどのプロフェッショナルが光り過ぎて、確実なミスキャストを感じたもの。
あわよくば方言の使い分けまで演じて欲しかったセリフパートも、こんなレベルじゃ無理だわな。長野という田舎の味わいを楽しめなかったのはいただけない。

次に非現実感のバランスね。
もはやネット云々というヴァーチャルも込みでリアリティーはあるのだけれど、いかんせんキャラ設定がスター過ぎた。
スーパーグランマを筆頭に、段取り良くピンチを切り抜ける親戚一同の特殊感。一見ニートだって実は神ファイターだし、放蕩息子なんか日本滅亡の元凶のようなもの。果てはたまたま来たハズの青年はメシアだし、こいつが得意な数学以上に戦闘指揮まで振るう始末。
どうも「家族」がテーマのようだが、こんなスーパーファミリーなんかいるか!まだアダムスファミリーの方が現実的だわ、という感じ。
この辺がマイナス20点。

‥あー、エンディングのご褒美ラブも要らなかったかなー。出来過ぎで欲張り過ぎ。まあヒロインの子があんまし可愛くなかったから、これは許してやっか。

そこから10点分リカバリーしたのは、個人としての境遇が手伝った想い入れというか。
婆さんの誕生日で田舎に集結する大所帯一族が武田家の末裔とか、設定がまんまウチじゃねえのさΣ それ故に一族の絆という作品の肝の部分は心底楽しめたラッキー感によるもの。

ハイクォリティな作画とかエンディングテーマが山下達郎とか、予算ありきの作品という気もしたなー。