1mm happiness



■basic date■


名前:吹田あやか(すいたあやか)
生年月日:1991年3月2日 20歳
所属:関西学院大学総合政策学部国際政策学科
   学生国際協力団体CHISE
   米田塾
   平成2年会


■questions■


1、現在取り組んでいる活動


CHISEの活動としては、京都の高校と共同でラオスと日本の子どもをつなげるプロジェクトをしてる。
学生に、日本の文化を伝えるための絵本とビデオレターなどを作ってもらい、この夏ラオスに行った際に届けてきた。
そこでは、逆にラオスの高校生に日本の高校に贈るための作品を作ってもらった。
自分の経験をもとに高校生に世界に目を向けるきっかけを与えることができているのもうれしいし、世界に目を向ける機会を得ることで高校生のみんながあらためて日本に興味を持ってくれるのではないかとも思ってる。


また、地元の奈良で米田塾というのをやっていて、私は特に教育面でアドバイスをしたり高校生と触れ合ったりしてる。
よくある学習塾ではなく、高校生が「本当にやりたいことは何なのか」ということを考える機会を作ったり、いろんな大学生を呼んで「大学生になったら何でもできるんだ!」という姿を見せて、目的を持って受験勉強に取り組めるような環境を作ってる。
これらの活動の根幹には、私が中高すごく厳しい学校に通っていたことが影響してる。
「国公立大学に行かなければ負け犬」と言われ、田舎だから外部の情報が何も入って来なかった。
けれど、私は大学に入って、環境に恵まれて、多くの人と出会う中で選択肢が無数に広がった。
中高生の子らにもっといろんな人に会ってほしいし、その出逢いを「この人みたいになりたい」「こんなことしてみたい」という想いにつなげてほしい。
どんなにちっちゃいことでも、やりたいことがいっぱいあるって幸せなことだから。

「自分が知った喜びや感動や幸せを中高生にも体験してもらいたいし、私の経験から伝えられることは伝えたい」という想いをベースに、活動してる。



2、モットーや信念


一番は「楽しむ」こと。
たとえば、友達が「○○が全然楽しくなかった」って言ってたらこう思う。
「楽しい空間」にだけ飛び込んでいくんじゃなく、自分が楽しくしようと思えばどんな空間でも楽しめるのに、と。
あと、感謝は毎日してる。
特に感謝してるのは、いつも何も言わずにやりたいことを全部やらしてくれる両親。
あとは、最近特にすごいんだけどたくさんの素敵な出会い。
これだけ人に恵まれて、自分はホンマに幸せ者。
あと、好きな言葉といえば、「批判・失敗は成長の宝」「過去の意味はこれからの未来で変えていける」など。



3、自分の好きなところと嫌いなところ


好きなところは、何でも楽しんでるし、人にもそう見られるところ。
何でも「幸せ」「楽しい」と言えるように、いい意味で単純。
もう一つは、批判や失敗も自分が成長するために必要なものだととらえられるところ。
活動をしていると批判をされることもあるけど、批判をされるのは、自分がしっかりとした意見を持ってて行動してるからだと思ってる。
それに、いつも認められる環境でいると成長は止まってしまうけど、批判されることで自分の甘さに気づき、自分を客観的に見つめなおすことができ、考えに深みを増すことができると思ってるから。
嫌いなところは、適当なところやすぐに人と比較して落ちてしまうところかな。



4、自分を漢字一文字で表すなら?


「明」という字。
自分自身が明るい人というよりは、明るくいたい。
明るい性格でいたいし、明るい空間づくりをできる人でありたい。
また、批判ももっとポジティブに明るく考えられる人になりたい。



5、人生のターニングポイント

(1)倉崎憲さんの存在を知ったとき
高校1年生のとき、職員室にたまたまあった薄い冊子でいろんな人の大学生活紹介特集が乗っており、その中に倉崎さんが載っていた。
倉崎さんは、学生国際協力団体SIVIOをつくった人で、倉崎さんの記事を読んで「大学生で学校建設なんてできるんだ!」と初めて知ってすごく興奮した。
その冊子に出会う数日前に、テレビでカンボジアの貧困に関するドキュメンタリーを目撃し、「この子たちを助けたい!」「大学生活では絶対にこれをしたい!」と思っていた矢先の出来事だったのでびっくりした。
けれど、この想いを励みに受験勉強をがんばることができた。


(2)1回生の春に、ベトナムとカンボジアの教育支援プログラムに参加したこと
スラム街や貧困の様子を目の当たりにし、「世界ってこんなに残酷なんだ」と感じ、思わず泣いてしまった。
初めて自分の目で世界のリアルを見たのがこの時で、白目をむいた子どもやシンナーを吸っておかしくなってる人をみたときはやっぱり衝撃を受けた。
一緒に行ったメンバーと想いを話し合った時間も自分にとって忘れられない時間になってる。


(3)学生国際協力団体CHISEに入ったこと
CHISEに入って、アクティブなメンバーに囲まれていたら、海外に行く抵抗感が無くなった。
今では長期休暇の度に海外に行き、カンボジア・ラオス・ベトナム・インド・タイ・マカオ・オーストラリアなどに行った。
また、CHISEの中だけでなく、それ以外の学生団体などに所属してる素敵な学生にもたくさん出会い、知らない世界を知り刺激を受けた。
「やろうと思えば何でもできる」こと、「やりたいことは全部やらなきゃもったいない」ということ、「海外は怖くない」というようなことはすべてCHISEのみんなから教わった。



6、落ち込んだときの対処法


歌うことが大好きだからカラオケで歌ってスッキリする。

また、不思議なことに落ちてる時期は旅の時期と重なることが多いから、旅に出た中で「これからどう生きていきたいか」など普段の忙しない日常では考えないことを考えているうちに回復することが多い。
本当の想いや、新しい気付きを得ることも多い。

でも一番は、自分を大切にすること。
人と比べるのではなく、「これがない」「できない」って考えるんじゃなくて、自分を見つめて、自分のいいところや今あるものを大切にしようと心がけるようにする。



7、好きな本


あまり読まないし、まだいい本に出会ったことがないので教えてほしいくらい(笑)。
そう思うと、私の知識や考え方は、全部経験の中から創られたんだと思う。



8、明日死ぬとしたら何をする?


絶対に家族と過ごす。
お母さんの作ってくれたおいしいごはんを食べながら、一家団欒の時間を過ごす。
一人暮らしをして、家族はただ一緒にいるだけで癒される存在だって気付いた。
それに、地元の匂いや空気感が大好き。



9、憧れの人


目標としてる人は、浮かばない。
でも、両親はじめ周りにいる人みんなをそれぞれ尊敬しているし、みんながお手本だと思ってる。
そしてみんなのいいところを吸収して、自分の形にしていってるんだと思う。



10、やりたいこと、成し遂げたいこと、夢、将来のビジョンなど


生徒の可能性を広げてあげられるような英語の先生になりたい。
教壇に立って、同じ教室の中で、一緒に悩み、考え、成長できる先生になることが目標。
そのためには、まず自分がたくさんの経験をしたいから、卒業後すぐには教師の道に進まない。
30歳くらいになってもいいから、もっといろんなことを学んで、深い人間になって、教壇に立てたらと思う。


他にも、やっぱり世界は周りたい。
あと、最近は日本をもっと知りたいし、日本って独特の美しさを持ってるなあ、とよく感じている。
だから、カフェやレストランなど海外に日本の文化を伝える空間を創りたい。
三味線とその国の民族楽器がセッションするライブをしてて、お花やお茶があって、そこで働くひとはみんな着物姿で。
この夢を叶えるのは結婚して、子どもが大きくなってからでいいので、50歳くらいかな。




1mm happiness



【About you】♯006 吹田あやか
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■my note■


あやかと知り合ったのは大学1回生の3月頃。
とある小さなごみ拾い企画で。
そのときは、お互いに何か打ち込めるものを探してる最中だった。
その手段として、何かを掴もうと必死で、お互いあの場にいたのかもしれない。


季節は流れ、去年の今頃だったかな。
久しぶりに連絡をとって会うことに。
お互いコミットできる団体に巡り合い、たくさん語った。

互いに団体への愛が溢れ出た時間だった。


あやかはいつも笑顔。
キラキラ輝くまっすぐな瞳が希望に満ちている。
そして、何より楽しそうに語る。
彼女の未来には曇りひとつ見えない。

たくさんの選択肢、そして自由な生き方をたくさん知っているからこそ、就活という現実に向き合っていく中で葛藤も抱えるだろう。
けれど、大丈夫。
どんな道に進んでも、それが最善で輝く未来が待っているから。
その無邪気な笑顔で、多くの子どもたちの笑顔を生み出してほしい。

いつも一直線に目標に向かい行動できるまっすぐな気持ちとエネルギーを、ずっとずっと胸に抱いて。