1mm happiness


■basic date■


名前:高橋美里(たかはしみさと)
生年月日:1990年8月20日 21歳
所属:埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科保育士専攻3年
  NPO法人「超」∞大学関東スタッフ
  日本エステティック協会認定エステティシャン




■questions■


1、現在取り組んでいる活動


アルバイトと就活を少し。
エステティシャンを目指してるから、もう本命一本!って感じなんだけどね。


来週からは、児童養護施設で12日間泊まり込みの実習がある。
その実習を経験して、保育士免許を獲得して、3月からはホームヘルパー2級の講座に通う予定。
介護の知識や技術を持っていれば、ケアハウスや医療機関でのエステの施術がしやすくなるから。


前から人にマッサージをするのは好きだった。
介護福祉援助技術の授業を受けたときにマッサージをして「うまいな」って言われたのがすっごく嬉しかったのもあって、そのあとにあった交流会にも参加した。
そこでエステティシャンの方とお話したんだけど、初めて「自分もやりたいな」って思った。
今まで∞の活動とかを通して素敵な大人にはたくさん出会ったけど、「この人たちみたいになりたい」って感覚は初めてだったんだよね。
それで、紹介してもらったスクールのオープンキャンパスに参加したんだけどすっごく楽しくて、そのままスクールに週1で半年間通って資格を取った。

雑誌を見て研究したり、岩盤浴に行ったり、毎日体重を計ったりと「キレイになる」ことには興味があるし普段から意識してるから、エステの勉強もその一環って感じで、勉強するのがすごく楽しい。

そもそも勉強してるって感じがしないしね。


前に弟の高校の文化祭に行ったときに、弟が友達に「姉ちゃんきれいだな」って言われてたり、久しぶりに会った同級生も一緒に居た仲間にそう言われてるのを聞いて、綺麗になるのって自分のためだけじゃなくて人のためにもなるんだって気付いた。
それに、綺麗になる努力をしてると、気持ちも前向きになるし、明るく元気になれるよね。


2、モットーや信念


「才色兼備」
去年の目標だったけど、一生のモットーにすることに決めた。
才知溢れる美しい女性になりたい。
才知は、一般常識とかテーブルマナーとか社会情勢とか、幅広く知ってて学び続けることをやめない姿勢を持つことだと思う。
もう一つは、「自分にビビッと来たら即行動!」
でもこれは、心がけようとしているというよりは、今までを振り返ってみたらこうでした、っていう感じ。
直感派だね。



3、自分を漢字一文字で表すなら?


理想は、「温」。
熱すぎると邪魔だし冷めてんのもいやだから、人肌みたいな適切な温度のある人になりたい。
エステティシャンは手が仕事道具だし、手で優しさを伝えられる。
手には自分の感情が全部出ちゃうんだよね。


4、人生のターニングポイント


・高3の冬の一冊の本との出会い


私は12月には受験も終わってたから、冬の時期はひたすら本を読んでた。
ある日、学校に自習の時間に読む用の本を持って来るのを忘れたことに気づいて、慌
てて図書館で適当にピンと来た3冊を手に取って教室へ入った。
その中に、「社会を変えるを仕事にする」って本があったんだけど、衝撃を受けすぎて泣いたような気が・・・。笑
あまりに心を揺さぶられたもんだから、家に着くまで我慢できなくて帰り道にあるパン屋さんで座って、パンそっちのけで熟読。笑
「社会起業家ってかっこいい!やばい!」って感銘を受けまくった。
家に帰ってネットで検索したら、その駒崎さんの会社でインターンができることが発覚。
説明会には行ったんだけど、そのときは結局インターンにも行かずに終わった。


そうこうしてるうちに、大学生になった。
飲み会に行ったり遊んだりして、自由を楽しんで「大学生らしさ」を味わっていた。
時が過ぎ、夏を迎え、「あたし社会起業家になりたいのに、何にもやってないじゃん。大学生活の1/8をもう遊んで過ごしちゃった」ってことに気づいた。
そんな折にサークルの合宿に行ったとき、4年生の先輩に梅酒を飲みながら話を聞いてもらってたら、こう言われた。
「美里は美里でいいんだよ。でも、梅酒をこうやって注いでても何も変わらないよ。」


その一言で、なぜか私の心に火がついた。
「自分ヤバい!口だけだった!」って恥ずかしくなって、そこから夏休みに予定してた行きたかった旅行もキャンセルして東京ベンチャー留学っていう3日間の勉強会に参加した。
そこでは「アントレプレナーシップ」とかいろんなことを学んだ。
起業したい理由なんて憧れからでしかなかったけど、刺激的な環境で勉強できることがすごく面白かった。


その勉強会の後に、一緒に参加してた仲間に連れられて下北沢のバーでやってた「沖縄人の会」に参加した。
途中で、「この場所もオープンしたばかりなんで、みなさんにメニューを考えてもらいたいです」って言われて班に分けられた。
そのとき隣に座ったのが、上下白スーツ姿のマサキさんだったんだよね。笑
日本一周や世界一周の経験のこととか聴いて「この人面白そう!」と思って、私もその時超燃えてたから、「こんなことしたいんです!」って熱く語ってた。
そしたら、「今、学生で本を作ってるんだけどよかったら著者にならない?」って声を掛けてもらって、夢ログの著者になることに。
それで、気がついたらいつの間にかスタッフになってた。笑
これが∞との出逢い。
一冊の本との出逢いが、今の私に繋がってんだよね。


∞の魅力は、もう単純に超楽しいよね。
「TDL現象」って勝手に呼んでるんだけど、みんなとしゃべっただけなのに帰りの電車の中でディズニーランドに行った後みたいな興奮状態になる。すごい空間だよね。
コアで動いてくれているメンバーには申し訳ないけど、強制ではない感じも自分に合っているんだと思う。
私は自分がやりたいことや回したい世界が∞以外にあるから、その本体を久しぶりに
みんなと会えたときに分かち合って励まし合えるのが好きなんだよね。


5、落ち込んだときの対処法


基本、落ち込まないんだよね。
落ち込んでもすぐ忘れちゃう。
いいとこなのか悪いとこなのかわからないけど。
「悲しい自分は続けさせない」って決めてるから、切り替えも超早い。
もしかしたら強がって明るく振る舞って、弱さを回避してるのかもしれないけどね。
まあ、とりあえず本当にネアカ。




6、大切にしている習慣


・ほめる
人のいいと思ったとこはすぐにほめる。
意識してるというより、本当に習慣になってるなあ。
「いいなー」で終わらせるんじゃなくて、それを相手に伝えることに意味があると思ってる。
この前も友達に「美里にほめられたとこ伸ばしたら、絶対女度上がるよねー!」って言われて、すごくうれしかった。
ほめてると、ほめてもらえるようになるしね。
ほめられて伸びるタイプなので!



・家族にごはんを作る
16時~17時の間に家にいるときは、家族5人分の晩ごはんを作る。
得意料理は、かぼちゃのクリームシチュー、ミネストローネ、肉じゃがなど。
作るのが好きだし、それを食べてもらうのが好き。



7、好きな本


・駒崎弘樹さんの本


昔は自己啓発の本をたくさん読んでたけど、最近はエッセイの方がよく読む。
いろんな人の生き方を知るのが好き。
基本ノンフィクションしか読まない。

あとは、コミュニケーションの本とか、美容の本とかをよく読むかな。
「女性のための本」みたいなコーナーが大好き。笑


8、憧れの人


「この人みたいになりたい!」って人はいないなあ。
今、探してる最中。
男性経営者の方の考えを「いいな」と思ったり、尊敬したりすることは多いんだけど、女性ならきっとまた別のやり方があるように思う。


一番尊敬する人は、母かな。
昔は、「子どものためになんでこんなに時間費やすんだろう。自分の余暇をちょっとは楽しめばいいのに」って思ってた。
けれど、そういう風にやってきてくれたからこそ、今の自分があるんだよね。
兄弟3人をちゃんと学校に行かせてくれて、家族を守るためにどれだけ我慢してどれだけ自分の大事な時間を費やしてくれたんだろうって考えたら、本当に尊敬の一言。



9、高橋美里にとっての「感動」とは?


「自分の命が存在してる」ってことを考えてる瞬間に、感動するなあ。
こうやって考えるのは、中高生のときからのくせ。
特に星とか見てると、すごく感謝の気持ちが湧いてきて「あー生きてる」って実感する。
あと、家で一人でこたつに入ってるときに、「あれ?ちょっと待って。私、『この家に住まわして』って言ったこと一度もないよな。大丈夫かな?ここにいて。」って思えてきて、同時に親は義務ってだけで何百万も何千万も掛けて私を育ててくれてるんだってことを感じて感謝が湧いてくる。

家族だけじゃなくて、仲間と巡り合えたことにおいても。
生まれた場所も違うのに、歯車が合って一緒にいる。そして、こんなにも楽しい。
この人たちと出逢える確率って何%くらいなんだろう。
そんなことを考えては、感動する。ほんとにふとした瞬間に、そう感じるなあ。



10、やりたいこと、成し遂げたいこと、夢、将来のビジョンなど


子どもが大好きで、子どもの力になりたくて、保育士の勉強をしてきたけど、保育士が子どもと関わっていられる時間はすごく限られているから、結局その子どもが幸せかどうかは家庭環境とか両親に左右されるなあって思って、それなら子どもに関する問題の解決ができないって思った。
じゃあ、どうしたら子どもが幸せになれるかって言ったら、やっぱり親子の関係がいいことだよね。

親が笑顔の時は子どもも笑顔になる。
そっから、エステとかベビーマッサージとか親子写真のサービスとかを手段にしての、“親子のいい関係づくり”に興味が湧いてきた。

それで、まず私が選ぶ手段がエステ。


さっき言ったのに加えてもう一つ理由がある。
大学で、貧困問題、高齢者問題、虐待問題、、、福祉に関するいろんな勉強をしてきた。
でも全部を救おうとしたところで自分の体は一つしかないから足りなくて。
だから、自分がそこに行かなくても、その世界を回してくれる人がいるように、そこを取り巻く人たちの心のゆとりを創ることを仕事にしたいって思うようになった。
例えば施設の職員さんを癒すことができたら、そこで暮らす利用者さんはもっといいサービスを受けられるかもしれないよね。
そうやって、自分が直接会えない人にもつながっていく幸せをつくりたいと思ったんだ。
エステを通して癒しを提供することで、「あれだけ優しくしてもらったし、気持ちよかったから、ちょっといいことしようかな」って思ってもらえるようなエステティシャンになりたい。
これは、エステだけでなく、人間としてもそうだけど。


ゆくゆくは、両方の知識や資格を活かして、エステ+保育施設みたいな場所を作りたいなあ。
エステティシャンの資格を持ってる友達が来てくれてるときは私が子どもたちの面倒を見て、保育士免許を持ってる友達が来てくれてるときは、私がエステの施術をする!みたいな。

母親にとっても子どもにとっても癒しになったり安心できたりする場所にしたい。
保育だけじゃなくて、高齢者とか障害者とかいろんな人の癒しをつくれる空間もつくってみたい。

問題を根本から解決しようと思ったら、制度を変えるしかないし、個人の力では難しい。
だけど、逆境もプラスの感情が生まれれば乗り越えられると思うんだ。


カウンセラーとか医者とか深い悲しみに対峙する職業もあるけど、私はそっち側じゃなくて、ちょっとずつ辛い事が続く中でも、その一瞬だけでもプラスの感情で包んであげる、そんな役割を担う方だな、って思った。
ネアカを活かさなきゃね!!


女性像でいうと、男を立てる女でいたい。
彼氏の好きなものを好きになりたいタイプだからね。笑
楽しい!刺激的!っていうよりは、お互いがいることで安心できて頑張れるような関係が理想かな。
家庭像をいうと、結婚したら、子どもは4人欲しい。
それで子どもが私の姿を見て、「お母さんの人生は楽しそうだなあ。俺も色々やってみよう!」って思ってもらるような母で在りたいし、みんなが帰って来たくなる家庭を築きたい。


私の「美里」って名前。
「美」は美容の「美」だからエステとかにつながるなー、やっぱ美容の道に進めってことなのかーって思って、「里」を調べてみたら、なんと「子どもを預けるところ」って意味があった。
やっぱ生き方って名前に導かれるのかなあって思ったね。


「この人今楽しそうだなあ。」って思ってもらえるような、黄色いオーラを持つ人になりたいね。




1mm happiness



【About you】♯021 高橋美里
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■my note■


美里と出会ったのは、おととしの5月。
私の∞スタッフデビューイベントだった「夢ログ」の出版講演会に東京からはるばるやってきたのが美里だった。


しっかりしてる人やなー。
お母さんみたいやなー。
あんときまだキラキラしてる人にただただ圧倒されビクビクしてた私(笑)は、さらに衝撃を受けることになる。
なんと、美里は同い年だったのだ。
自分が恥ずかしくなると同時に、ただただ行動力と社交性ピカイチの美里を尊敬のまなざしで見ていた。


次に会ったのは、おととしのさんすて。
前日からお手伝いに来てくれて、焼きそば作ってくれたり、本番でもタイムキーパーをしてくれたり、写真とメッセージの置き土産を残していってくれたり。
あーやっぱ美里はすげーわ。って思うと同時に、美里と普通に話せてる自分がいることに気付いて、少しだけ距離が縮まったかな?あのときよりは少し近付けたかな?と思ったことを覚えている。


そんなこんなで、まだまだじっくり話したことは少ないものの、旧友のような美里。
美里は、ホントに世話好きで頼れる。
それはもちろんのこと、物の見方がなかなか面白い。
というか、たぶん本質を突いてるんだよね。


今回も、話しててすごく気付きを与えてくれた。

自分自身に「本当にこれでいいのか?」って問いかけるきっかけだったり、
「ある程度のラインで思考停止してたけど、このことをもっと掘り下げたい」って思うきっかけだったり、、、
言葉にしようとしたら難しくなるけど、とにかく自分の中の「よし」と思ってたことをもっと深く考えたい!と思えるきっかけをたくさんくれた。
何かそんなことをふと気付かせる、不思議な力を彼女は持っているのかもしれない。


美里の手のひらが、あったかく人を包み、魔法を掛ける。

それは、時に傷を癒す。
それは、時に愛を与える。