1mm happiness



■basic data■


名前:坪田昌紘(つぼたまさひろ)
生年月日:1991年2月20日 21歳
所属:関西学院大学社会学部4年
   学生団体キッカケ関西 
   学生団体GROWING
   TNGR3期生
   


■questions■


1、 現在取り組んでいる活動と就職活動について


① 卒論
社会調査のゼミに所属している。
卒論のテーマは、「卒論について」にしようと思ってる。
「卒論」のことを卒論で書いたら面白いなあって思って。笑
卒論に対する学生の意識調査をして、卒論に対するモチベーションの高低の違いはどこからくるのかを、【アンケート作成→調査→分析】という手順を用いて明らかにしていきたい。


② 課外活動
【学生団体キッカケ関西】
これまでずっとスタッフをやってきて自分自身成長させてもらったので、残りの一年はサポートやアドバイスをする立ち位置に付いて、恩返しをしていけたらなって思ってる。
キッカケの活動の軸は、①やりたいことが見つかる機会の提供、②その見つかったやりたいことを実現していくチカラを付ける機会の提供の2つ。
今、スタッフたちは夏休みに沖縄で行う七泊八日の合宿企画を練ったりしてる。
現スタッフのみんなに「やりきった!やってよかった!」って言い切ってもらいたい。


③ 就職活動
10月から就活イベントに参加し始めた。
11月には学生が企業相手に自分を売り込む「逆求人」というイベントに参加し、自分自身の考えがまだまだ浅いことに気付かされた。
12月から1月にかけては、せっかく就活生という特権を持つ立場にいるんだから色んな企業を見て回ろう、と思って面白そうな企業の説明会にどんどん足を運んだ。
自分が一番興味を持っていたのは教育の分野。
自分自身、先輩から考えの甘さを指摘されて以来、深く物事を考えるようになった経験があったため、もっと自分の考えをしっかり持つ人が増える環境づくりをしたいなあと思っていた。
何より自分自身考える習慣がついてから物事をいろんな視点で見れるようになったこと、それぞれの人が何を考えているのかを知ることが以前よりはできるようになり、毎日がより楽しくなってきた。
この楽しさも少しでも伝えていければと思ってる。
教育には、①学校教育、②家庭教育、③社会教育の3種類があると思っていたので、専門学校を運営している企業の採用試験を受けたりしていたが、大人(=働く人)に対して働きかけられる業界がいいなと思った。あと、ITでオフィス環境を快適にしたり製品のマーケティング支援をしたりすることで、企業の資金繰りに余裕が出て、それによって出た余剰が社員のために使われて働きやすい環境づくりや働く人の精神的余裕や豊かさに繋がるのではないか、そしてその働く人たちが自宅に帰って子供とたくさん遊ぶことができたらそれが教育になるのではと思ったことなどから、「人材」「IT」「マーケティング」の3つの業界に絞った。


いくつか内定をもらった結果、人事アウトソーシングや人事コンサルを行っている企業を選んだ。
決め手はいろいろあるけど、一番は価値観やスタイルに合ったから。
自分は、リーダーというより2番手3番手で目立たずに成果に貢献することを美学にしてるタイプなんだけど、仕事内容がその考え方に当てはまった。
あと、その企業には自分と似たタイプの人が多くいたのと、その企業のことをよく知ってるあらゆる人から、「つぼっちっぽい!絶対合うと思う!」と言ってもらったこともあって決めた。


就活を終えてからは、「社会人の基準に触れて自分の基準を上げたい」という思いから、東京に住んで、設立3年目・社員6人のITベンチャー企業でインターンをさせてもらった。
1か月間のインターンの中で、話し方からときにはホッチキスの留め方まで社長から厳しいフィードバックをいただいたり、まだ前の仕事が片付いていないうちからどんどん次の仕事が降ってくるという状況に陥った。
社会人の仕事の質とスピード感は自分の基準よりずっとずっと高かった。しんどい部分がばかりだったけど、1か月間続けさせていただき本当にいい経験ができた。



2、モットーや信念


・「準備がすべて」
2010年に南アフリカで行われたW杯前に本田圭佑選手が言っていた言葉。
大学でイベントの企画運営をしていたときも、高校までの部活動でも、結果を出すために完璧な準備をしていたし、その過程で工夫したり試行錯誤するのがすごく好きだった。
成功までの綺麗なステップを敷くのが自分の美学。

・直感を大切にすること
直感は自分の感情からきてるごまかしが利かないものだし、脳科学者の茂木さんも「直感は7割当たる!」ってたしか言ってたから。
気が付けば、いままで自分が挑戦してきたことも一番最初のきっかけは「おもろそう!」という直感がはたらいたからだった。



3、自分の好きなところと嫌いなところ


○好きなところ
・変化が好きなところ
 少年時代、奈良の田舎でクワガタ取りに夢中になってたんだけど、日によってとれる場所や樹が変わるので、どこにいるのかとわくわくして探してた。
・知りたがりなところ
 食わず嫌いしないし、「とりあえずやってみよう!」という気持ちがすっごく強い。

●嫌いなところ
・納得したがりなところ
 何事も、納得しなければ行動できないから理由をちゃんと聞きたいという気持ちが強い。
 社会人になってこの性格が吉と出るか凶と出るか、少し不安。笑
・人に突っ込んでコミュニケーションが取れないところ



4、人生のターニングポイント


(1)中学2年生のときにイジメられたこと
中学時代って、「おもろい奴が正義」みたいな風潮あるやん。
だから、自分はそういうのが得意じゃないけど友達にかまってもらうために人の物を放り投げて笑ったりしてた。
ひねくれてて上から目線だったんだよね。笑
そしたら、いつのまにか周りに友達がいなくなってた。
そこで、自分が今までいかに「自分がどうやって得をするか」ばかりを考えて、相手のことをまるで考えてられてなかったということに気付かされた。
相手にメリットを与えられたり、相手を幸せな気分にできてはじめて、自分の存在価値が見いだされるんだってことに気付いた。


(2)キャリアゼミとキッカケ
大学1年の春休みに飲食店のキッチンでバイトを始めたものの、環境から仕事内容まですべてが合わなくて、悩んだ末3日で辞めた。
それ以降、「やりたいことをやらないともったいない」「好きなことをやらないともったいない」という考え方を持つようになった。
「じゃあ自分は何が好きだろう?」と考えた結果、「真面目に一生懸命!」っていうスタンスを持って目的意識を持って何かに取り組みたいという気持ちが強いことがわかった。
部活は途中からだと少し入りづらいなあと感じたため、mixiでコミュニティを探していたときに「学生団体キッカケ」なるものを見つけた。
最初は「学生団体って何?宗教?」とか思ったけど、ホームページがしっかりしていたし参加費も安かったので立ち上げイベントに参加してみた。
そこで、同じ学年や年が1個しか変わらないのに自分よりはるかに優秀な人にたくさん出会って衝撃を受けた。
「学費が一緒なのにこの差はなんや!?この差を埋めたい!負けたくない!」って、そう思うようになった。
そんな折、学校のプログラムであるキャリアゼミというものに参加した。
同じ班の子は、ディベート大会全国1位の子や行政と一緒にプロジェクトをしてる子がいたりとみんなすごくできる奴だった。
プログラムは楽しかったけど、班員としてはあまり役に立てなくて、議論に加われなかったことに悔しさを感じた。
「やっぱりもっと成長したい!」と思い、その後キッカケに入った。


キッカケに入った頃は、自分は受け身の姿勢で、「色々教えてもらえたらいいなー」って思ってた。
けれど、入ってみたらスタッフが8人くらいしかいなくて、しかも代表が不在の中で団体を動かしていかなきゃならない時期だったから、受け身の気持ちで居れる場所ではなかった。
ミーティング1つにしても、せっかくみんなが貴重なお金と時間を犠牲にして来ているんだから、対価を生み出せるようなものにしないと、って意識も持つようになった。
そんなときに、今も代表を務めている大地がキッカケに入ってきて彼がすぐに立候補して代表になった。
彼は人を巻き込む力、リーダーシップが強くて、しゃべるのも得意なおもしろい奴だった。
一方で、自分は大地と性格がほぼほぼ真反対。2人でよく「性格は120°くらい違うよね」って話してるくらい(笑
だからモノの見方も違うし、意見も違ったりするけど、逆にその分2人の考えをすり合わせることによって視野が広がったので、すごく楽しかった。
そうやって、企画運営の方法や広報の戦略を練りながら、団体を創っていった。
このキッカケの活動を通して、自分ひとりでは何もできないってことがしっかり理解できた。
特に去年の3月に自分がリーダーを務めた100人規模の交流会の企画中に抱え込んで失敗した経験から、時には中途半端なプライドを捨てて、自分が出来ないことを認めてしっかり人にお願いして頼ることも大事だということがわかった。



5、モチベーションについて


あまり下がらない。
昔は、考えるクセがついてなかったので、少しアンラッキーなことがあったらすぐに下がってた。
けれど考えるようになってからは、悪いことがあったとしてもすぐに「自分のせいや。どうにかしよう。」と考えられるようになったため、落ち込まずに冷静に行動に移してゆけるようになってる。
自分のモチベーションは「義務感」かもしれない。
「自分がやらなマズい!」「自分がやらな誰がやるんや!」って思いが強い。
就活時のモチベーションとしては、キッカケの存在が結構大きかった。
「いくら学生団体の活動で頑張っていたとしても、この団体の中でしか力は通用しないんだ」なんて後輩メンバーからも周りからも思われたくなかったから、成果を出そうと必死だった。



6、好きな本


・「レバレッジ人脈術」/本田直之
人との関わり方を、テクニックの面からではなく考え方の面から教えてくれる本。
「いろんな人と関わっていきたいな」と思うきっかけになった。
1年に1回は読み返す。
・「仕事の思想」/田坂広志


大学2年の秋ごろからいろんな人と関わるようになったんだけど、その中で自分が無知だってことに気付かされた。
少しでも読書で賄えることがあれば、と思い、本を読むようになった。
月10冊くらい、自己啓発書やビジネス書中心に読んでる。



7、感謝してる人、尊敬する人


感謝してる人】

・両親
今まで本当に自由に育ててくれたから。
良くも悪くも素直なところも、責任感が強いところも、両親がそういう風に育ててくれたおかげだと思う。

○キッカケの2人
・おっくん
キッカケを立ち上げた人。
よく相談に乗ってくれるし、彼にたくさん質問されることでいつも自分の考えの浅さに気付かされる。
当たり前の基準を上げてくれた人。

・大地
キッカケ関西を創ってきた大地。
自分に無いものをたくさん持っていて、いつも刺激をもらっている。


【尊敬する人】
・ある社会人の先輩
偶然出会った元リクルートの人事の方。
ニコニコしていてやわらかい雰囲気をまとっていて、自分たち学生のことをすごく気遣ってくれる人なんだけど、少し話すだけですっごく「この人、肝が据わってるなあ。めちゃくちゃデキる人なんやろなあ」って感じられた。
あんなオーラをまといたい。



8、やりたいこと、成し遂げたいこと、夢、将来のビジョンなど


○残りの大学生活
・恩返し
今まで自分は「団体」っていう枠を借りて色んなことをやらせてもらった。
だから、自分の経験からアドバイスをしたりして少しでも何かを還元して行けたらなあって思う。
後輩たちみんなに、やりたいことをやってほしい。

・海外に行く
① ヨーロッパ・・・ルクセンブルクやウイーンの街並みを見て、あの感覚に触れたい。
② 東南アジア・・・これからの仕事に活かすため。日本の法人が海外進出するときのお手伝いをする可能性もあるし、社員さんにも「今のうちにアジアを見ておけ」と言われたから。


○仕事
来春から社会人。
自分は、内定先に新卒4期生として入社する。
きっと、中心的存在になることを求められるんだと思う。
営利の面でも、「人を巻き込む」という視点からも、会社に貢献できるようになりたい。
そのためにも初めは何に対しても泥臭くもがいていこうと考えている。それくらいしか自分にはできないし。
老後は、郊外に移り住んで、家の縁側に座って犬と孫がじゃれてる様子を見ながらのほほんと過ごすのが夢なので、そのためにもがんばる!


○理想の自分
人に合わせられるし人当りがいいけれど「実はデキる人」。
そう思われるような、「縁の下の力持ち」もしくは「影の立役者」的存在になりたい。

人生軸は「恩返し」。
誰かが困ってるとき、叶えたい夢があるときに、手を差し伸べられる人でいたい。
そのために、まずは自分が力を付けて、貢献できる人格と能力を身に付けたい。



1mm happiness


【About you】♯032 坪田昌紘
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■my note■


春の陽光のようなやわらかい雰囲気を持つにもかかわらず、中身は賢くてしっかりしてて戦略家で熱いつぼっち。


つぼっちと私は似たタイプだから、共感できる場面が多かった。。
お互い、先頭切ってチームを引っ張り決断を重ねていくリーダタイプではなく、そんなリーダーを陰から支え、目立たなくともささやかな貢献を積み重ねることに喜びを見出すタイプ。
それを自分の「美学」とまで言い切るつぼっちはすごい。
本当に頼りになるサブ/ブレーン、という感じだ。
私はどうしても精神論とパッション押しになってしまって結局参謀的役割があまり果たせないので、そこらへんはすごく見習いたい。


つぼっちは、これからも一段一段慎重に階段を架けていくのだろう。
誰かが幸せに向かって昇るための階段を。誰かの夢を叶えるための階段を。
そして、その階段を昇り切った人の笑顔が、巡りめぐってまたつぼっちの幸せや夢につながってゆくんだ。


最後にこれだけ言わせて。
ツイッターのTL上でも、今回の冒頭部分でも、ミルクちゃん(つぼっちの愛犬)の悩ましげな眼が私の心を捕らえて離さないんですけど。笑