1mm happiness



■Basic data■


名前:松永真樹(まつながまさき)
生年月日:1982年4月9日 30歳
職業:株式会社globe 代表、NPO法人「超」∞大学 学長



■Questions■



1、現在の活動


○講演家


小、中、高、大学、一般企業などに向けて講演活動をしている。
講演のテーマは、去年「やりたいことの見つけ方」っていう本を出したのでこの1年はそれに関する話をすることが多かった。その他は、進路やキャリアに関する講演をすることが多い。


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今までは年間100回を超えるペースでしててんけど、去年の10月からペースを落としてる。
去年の9月にすごく尊敬する社長さんに、「真樹は『枠をとっぱっていったらいいやん』とか『自由に生きたらいいやん』とか言ってるけど、そういう真樹が一番枠にはまってない?自由じゃない生き方してない?ほんまに真樹、心の底から笑ってる?」「どんな講演でも受けてるみたいやけど、ほんまはいやなときとか『当日だるいなあ』って思うときがあるんちゃうの?それを殺して『人のために』って思ってやってるかもしらんけど、ホンマに自分が喜んでないのに人を喜ばすことってできひんし、心から感動してないときに感動させることはできひん。だから嫌やったらブチったらいい。それで離れていく人は離れていくし、それでも離れていけへん人間こそがホンマに真樹のことを思ってる人間やから。」って言われてから、「自分ってほんまは何したいんやろ?」とか「何に喜び感じてんねやろ?」ってすごく考えるようになった。

それまでは結構無理矢理に講演を入れてたけど、それって「過去の自分が100回やってんから150回やらな」っていう人目を気にした自分のためにやってることやった。


そういうのナシで、心が喜ぶことに純粋に生きてみたいなって思って、自分の時間をつくるようにした。
自分のためにつくった時間は、考える時間と、これからも一緒に生きていきたい人と会う時間に充ててる。今までは大勢の中で会って“カウント1”やったんをちょっとどうなんやろ?って思って、1対1や少人数で会うことも増えた。


講演の数はどんどん減っていき、今のところ5月以降の予定はゼロ(笑)。
「このまんまいったらプー太郎やんけ!」って思うと少しは怖いけどね。

俺は、自分自身がマイナスな経験や苦しい思いを味わうことで、自分の大切な人たちが苦しかったり悲しかったり人生に迷ったりしてるときに彼らの気持ちに寄り添ってやれるんちゃうかなって思う。同じ時代に生まれて、大切に思える人がいるってことはたぶんすごく奇跡的なことやと思うから、俺はその人たちと寄り添って生きたいし、彼らの痛みをわかる人でありたい。


俺はもうすぐ31歳になるのに、先月の収入は12万円、今月は10万ちょっと、3月に至っては仕事としてするものは無いからゼロ円かもしれん。むしろ交通費を考えたら明らかにマイナス。怖い生き方よなあ。


でも、もし仮にこれから先俺の大切な仲間たちが独立したものの金が無くて「ヤバい、死にそう」って思ったときに、ふと俺のことを思い出して「そういや真樹さん30歳で収入10万円やったけど楽しく生きてたよな。俺もまだやれるかもしれん!」とかって少しは俺の存在が希望になることもあるんじゃないかって思ったり。あと、素を見せていくことで、もしどっかのタイミングで大成して色んなとこに引っ張りだこになったときにも「実はこんな過去があったんやで~」って言えるから、それはそれでいいんじゃないかと思ってて。
今まさに俺しかできひん生き方をしてるって思う。



≪講演で意識してること≫

・言葉の鮮度を大事にすること
1か月前からずっと考え続けたことをしゃべるっていうのはイヤ。だって1か月の間に俺はどんどん変化するから。

この瞬間この瞬間感じたことが俺が今伝えるべきメッセージな気がするから、内容は前日に練るけど、講演の数分前まで考え続ける。
・俺の空間ではなく、ここにいるすべての人の空間で在り、すべての人の時間であるってこと
たとえば聴き手の人がぺちゃくちゃしゃべり始めたとする。そこに対して、「話聞けよ」って思うのは俺の主観であって、その人が今最もしたいことをしてるだけ。
俺はそれを尊重したいから、自分の話をいきなりやめて「どないしたん!?俺にも教えてや!」って聞くようにしてる。その瞬間にその子たちは話すのを止めて真剣に聞いてくれるようになる。それは、自分の空間に全員が来てくれたから。



≪仮装で講演をする理由≫



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1、「人前でしゃべる人の服装はスーツ」っていう常識をとっぱらいたいから。
2、仮装することでちょっとバカになれて枠が広がるから
ディズニーランド行ったらみんななんかかぶったりしてるやん。たぶんみんな自己表現したいって気持ちをどっかに隠し持ってるんだと思う。
3、仮想が持つ可能性の大きさを感じるから
100均で売ってるピカピカ光るメガネを掛けるだけで人を喜ばすことができるんだから。


人前で話す人って、たとえ口が上手くても自分の生きざましか伝わっていけへん。
俺自身の生き方が毎年変わってるから、それがめちゃくちゃ表れてるんやろなあって思う。聴いてくれる人の可能性を広げるために話をする俺と、自分らしく弱音も何でも吐き出す俺がいる。前者を期待して聴きに来てくれる人が多いと思うけど、俺はそのとき言いたいことを言ったんで、って思ってる。


人前でしゃべる人っていいこと言えるし、俺も綺麗な言葉を並べることはできるけど、それって一時的なモチベーションにしかならんと思う。
それよりも、「俺は30になってもやりたいことないよ」って胸張って言いたい。
アンパンマンの作者のやなせたかしさんが60過ぎまでやりたいことがなかったっていうのを知って俺はめっちゃ勇気もらえたし、今悩んでるけどそれでいいんやって自分を認めてあげることができたから。


≪マサキの価値観≫

・夢を叶えるために
まずは、すでに叶っちゃったことを妄想してわくわくする。
その次に、それを否定されない人に言う。
そのあと、その人を巻き込んで一緒に決意する。そのためには、「一緒にやりたい」って言ってもらえるように伝えることが大事。
で、最後に行動する。
行動して、行き詰ったらまたわくわくに戻る。


・やりたいことの見つけ方
見つけたかったら、まずは人のマネをする。
その次は人の夢を応援する。
「やりたいこと」っていうギアが回ってないとこれから先の人生は全然輝いてないって思っちゃいがちだけど、そうじゃなくって人間は「やりたいことのギア」と「できることのギア」と「世の中から必要とされていることのギア」っていう3つを持ってる。何よりも大切なのは「必要とされるギア」。
俺は25歳まで人前でしゃべったことがまったくなくて、やりたいとも思って無かった。けど親友のりょうから「俺の会社で講演してくれへんか」って頼まれて、そこで、できひんながら「こいつを喜ばせる」ってことだけ決めていっぱい練習して望んだら、また頼まれて、もっと頑張ってっていうのを続けてたら、どんどん「できること」になってきて、そうなると、もっと「必要とされる」ようになった。

この2つのギアがどんどん回っていくと、最終的にやりたいことになっちゃうんだよね。人が喜んでくれることがうれしくて。
だから、まずは誰かを応援するために人から頼まれたことをやっていけばいいよ。



2、モットー


・「迷わず迷え!」
大切な人の痛みを一緒に味わえる人間になるために、まずは俺が迷わず迷う。
・「一所懸命」
この瞬間この瞬間を生きていきたいなって思ってるから、今感じたことを伝えたいし、今やりたいことをやりたいって思う。
・「人間力」
赤ちゃんのように純粋で真っ直ぐ表現できる人でありたい。
せっかく人間に生まれたんやから、喜びや楽しみだけじゃなくて、苦しいも、悲しいも、怒りも、いろんな感情を味わいたいなって思う。
感情が全部備わってる動物って人間だけやから。人間くさい人間でいたい。
・「大切な人を大切にする」
俺の親友の「好きな人やったら長所も短所も愛したれ」って言葉がすごい好きで、俺もその人のことを思いっきり信じて、全部受け止めて、傍に居て、一緒に歩みたいし、一緒に苦しんだり、歯食いしばりたいなって思う。
それができる人ってわずかやけど、大切な人にはせめて。



3、自分の性格


普段は無口で、否定されることが大嫌いな人間。
「マサキさんってなんでそんなに人のことを認められるんですか?」ってよく聞かれるけど、それは俺が認められたいから。超自己中です。


○好きなところ
・恵まれてるところ
応援してくれる仲間や大切な人がほんまに多い。
高校の連れは、ずっと人と比較したり人の目を気にした自己表現をしてた俺を救ってくれた存在やから特に大切にしたいし、全国の∞のメンバーがおってくれるおかげで、俺は今講演とか色んなことをやれてる。
ほんまに今の自分をつくってくれた人が誰かって言うのは俺の中で見えてる。
だから、新しく何かをすることや色んな人と出会い続けることも大切やけど、俺を創ってくれた人たちを想い続けられることが理想。
彼らに出会って、性格も、人相も、言葉の選び方だって変わったから。


○課題
・「大切な人を大切にする」っていいながら、出来てないずぼらなところ
大切な人が増えるほど葛藤は増えるし、どうしていこうかなってむっちゃ考える。
減らしたらいいんかなー?とかね(笑)。まだわかれへん。



4、自分を漢字1文字で表すと?


“表したい”のは、「器」「心」「透明」とか。
どーん!としてて、何が起きても「そっかー」って受け止められる人間が超理想。

けど、今の俺を表すなら思いっきり「迷」やろな(笑)。
このまんまいけばうまくいくってとこでわざとブレーキ掛けてたりして、たぶん望んで迷ってんねやろうけど。



5、人生のターニングポイント


○大親友・りょうとの出会い


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高校の同級生だったりょう。
ほんまに仲良くなったのは、俺が大学生であいつが留学から帰って来て営業の世界に飛び込んですぐに起業したとき。
ハタチで起業してることに驚いて、俺も起業したかったから話聞きたくなって会いに行ったとき、あいつがキャデラックに乗って登場したのがめっちゃ印象に残ってる(笑)。
話聞いてたら社員が100人以上いる会社を経営しててとりあえず「すげえな」って思った。
りょうはりょうで、一大学生だった俺をなぜか気にかけてくれて、一緒におる時間がどんどん増えてった。
りょうの会社がうまくいかへんくなってたときに、「真樹はすごいな。世界50か国回ったりして。俺は全然あかんわ」っていう涙ながらの電話があった。俺そんときに「はー!?お前ほど頑張ってる22歳なんて絶対おれへんって!」って励ました。


そのへんからどんどん絆が深まってって どんどん深い話をするようになった。
今の俺の講演家っていう仕事を創り上げてくれたのもりょう。
きっとあの時りょうに求められてなかったら、講演なんてやってない。
りょうは、“めっちゃいいバケモン”みたいな人間。
あったかくて、ほんまに大切な人のために動ける人で、どんな予定も全部動かして会いたくなる、俺の心の支え。「全人類が真樹を敵にしても、唯一俺は絶対に真樹の味方でいる」って言ってくれたときはほんまにうれしかった。
どっかで、「りょうがおるから俺はちゃめちゃしても大丈夫や」って思ってる。


○インドのテロ


大学5年生の時、世界50か国を回ってて最後の国のインドで帰国する前々日にテロが起こって、目の前で50人が吹き飛んで死んでった。
そのときに、「人間っていつ死ぬかわからん中で、生かされた俺はこれからどう生きていくんや?」ってはじめて本気で考えるようになった。


死を考えるからどう生きるかを考えられるようになると思うけど、それが顕著に現れたのが2011年3月11日の東日本大震災やと思う。
人が亡くなることを初めてあんなに生々しく目の当たりにした人も多いやろうし、自分の大切な人の大切な人の大切な人ぐらいは、被害に遭ってると思う。
だから、「私大学生やってていいんかな?」とか「この仕事続けてていいんかな?」とかを、結構な数の人が思ったと思うねん。
中途半端に何かを続けるんじゃなく、真剣に自分の人生を考えるきっかけになった人が多いって意味では、必要な出来事だったんじゃないんかなって思う。


○サラリーマン時代の挫折経験


テロがあって「どういう生き方したいんやろ?」って考えたときに、本当にこの内定先でいいのかって迷った。この会社で一生を終える気はなかったし、「実力付けたら独立しよう」って思ってたから、「ステップアップしてる時に死んだらどうすんねん。今したいことは今せなあかんやろ」って思って。
けど、「お金が無い」とか「事業が決まらん」とか色んな言い訳が出てきて結局入社。
そのまんまのモチベーションやからう頑張れるわけもなく、「俺こんなんやりたくないし。でもお金いただいてんねんから感謝をカタチにせな。」って思っても動けへんくて苦しくて、本気になろうとした瞬間に「本気になって成績出んかったらどうしよ」っていう恐れが出てきてとずっと殻に閉じこもってた。


あるとき忘年会で友達が「俺、独立する。やっぱり俺はこの人生、自分の名前を残したいんや」って言ってて「決意してるこいつはほんまカッコええな。かたや俺はこんなんで。でも、こいつと俺の違いは決意してるかしてないかそれだけやん。」って思ったときに気持ちが固まって、その3か月後に会社を退職して起業した。

辞表を出した瞬間に、いっぱい事業モデルが降って来て、「何かを捨てることで入ってくるものがある」ってことを実感した。


○クレーム


否定されることが大嫌いな俺にとって、クレームは一番の逆境であり、一番自分を成長させてくれるもの。

一番最近の出来事でいったら「夢ログ第二弾」という本の出版の件。
2年がかりで100人の子にペアになって相方の夢を応援する言葉を書いてもらった。
当初は一気に著者が集まったけどなかなか原稿が出えへんくて、俺自身ももっと踏ん張って自分事にせなあかっかったのにないがしろにしたままずるずる来てしまった結果、去年の12月にやっと原稿が揃った。それで「いよいよ製本か」ってなったときに、2年前に原稿を書いてくれた著者の子から「どうなってるんですか?正直マサキさんにあきれました。責任放棄をしてると思う。」「マサキさんは色んな場所で活躍されててすごくお忙しいとは思うけれど、そういう地位とか名誉とか名声とかだけじゃなくて、小さいところにまで目を配っていってほしいなって思いました、。」って書かれたメッセージがきた。


俺が最もしたい「大切な人を大切にする」ってことが出来てないってことがまさに表されてたから、すっごい苦しくて考え深いメッセージやった。
夢ログやって、もとをただせば「学生でも本を出せるんや」ってことを証明してもっとみんなの可能性を広げるためにできたものやったのに、こうやって残念がらせて夢をつぶしてしまったってことに対する葛藤が苦しかった。

でも、もしこれを言ってくれる子がおらんかったら、普通に出版されて何も変わらん俺がおったから、そう考えると逆境のおかげで立ち止まることが出来て成長させていただくことができたな、また痛みを知れたし、痛みを味わえたなあって思う。



6、モチベーション


究極は、目の前の人と目の前の出来事が俺の原動力。
普段無口な俺がなんで講演であんなにしゃべれるのかっていうと、真剣に聞いてくれる人がおるから。
自分が落ち込んだりしたときは、目の前の人が励ましてくれることで、ふつふつとありがとうってあったかい気持ちが湧いてくる。「やりたいことの見つけ方」の感想をもらったときは、目の前の文章でモチベーションが上がる。


○下がったとき
まず「いいやん、下がっても。」って思う。
四六時中モチベーションが上がり続けてたら興奮して鼻血出て死ぬって(笑)。
それから、「なんで痛いんやろ?苦しいんやろ?」ってしっかりと吟味する。
それでも下がったら、「これを乗り越えたら、人の痛みをわかることのできる優しい人になれる。相手が悩んだり苦しんだりしてるときに突き放さず寄り添える自分になれる」って思う。
それでも苦しかったりしたら、俺より不幸な状態にある人を探して励ます。
俺は偉そうにしゃべるわけよ。その自分自身の言葉に俺が一番励まされたり気付きをもらう。
それでも苦しかったらほんまに俺のことをわかってる人に悩みを打ち明けて愚痴ることやろな。



7、好きなエンターテイメント


○本
・「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」/金子哲雄
最近読んで良かった本。

○映画
・「エンディング・ノート」

どっちも生と死に関係するテーマを扱ってるもので、俺はそういうものに惹かれる。
死を前にすると、ほんまにその人が大切にしたい人やものが明確になるんじゃないかな。



8、尊敬する人


・赤ちゃん
いらいらしてても赤ちゃんを見たらほっとするし、「いないいないばあ」みたいな意味わからんこともしたくなる。
何もせずとも、どんな人にも希望を持たせることができて、人の新しい一面を引き出せるすごい存在だから。

・母親
常に俺のことを認めて信じ続けてくれたし、主観を押し付けずに「あんたはどうしたいねん?」って聞いては寄り添ってくれる人。

・父親
元々経営者やってんけど、40歳を過ぎて会社の事業を変更したりと、すごい思い切った決断を重ねてる人。
今51歳やけど、見た目もめちゃめちゃ若々しくて、青春って年齢に関係なくできるんやなってことを背中で見せてくれてる。
馬力もあるし決めたことをやるし正義感の強い男らしい人。

・りょう
「大切な人を大切にする」ために、「大切な人の大切な人を大切にする」ことのできる人。だから、俺のおかんのことも大切に思ってくれてて、おかんの誕生日にメールを送ったり、「マミー、3人で一緒に飲みに行こうや」って誘ってくれたり、俺の誕生日に「真樹を産んでくれてありがとう」ってメールを送ってくれたり。
「大切な人を大切にする」ことを体現してくれるその姿勢を、すごく尊敬する。


9、今、多くの若者が迷ってる理由とは?


あまりにも色んな情報をキャッチしすぎて、自分の常識ではない常識に生きてるから迷うんちゃうかな。

自分っていう人間を受け止めたりとか、自分の常識を大事にしたりとか、自分って人間の人生を考える前に、「不景気」とか「就職難」って言葉に惑わされて、いろんな余計なことを考えちゃってるんちゃうかな。
これは、その子らが悪いんじゃなくて大人が植えつけるから。俺にも原因があるかもしれんし。その子らをそうさせてしまった世界に原因がある。


でもそんなん言うたってしょうもないから、俺が言えることは、「お前らをありのまんま受け止めたい」ってこと。「お前が何ができるか」なんてどうでもいい。「お前は今そこで生きてる」やろ。それでいい。
いいやん、自分の常識創ってったら。自分が大切にしてることをしてったら。
それを認めてくれへん人は多いかもしれんけど、それは絶対間違いじゃないし、やりたいこと否定されてるだけであって、自分の存在を否定されてるわけじゃないから。



10、やりたいことをやるって決めたときに出てくる壁とは?


「自分を信じれるかどうか」
信じるための鍵は、自分のことを信じてくれる人が一人でいいからおるかどうか。
そこが無いと折れてしまうと思う。
「そんな人なんていない」って言うのなら、まずは自分がそういう人になること。

自分を信じるには、人から信じてもらわなあかん。
でも、人から信じてもらうには、自分がその人を信じなあかん。
でも、自分がその人を信じるためには自分が自分を信じなあかん。
このループが延々と続いてて、この循環の中に入れたらきっと夢は叶えられる。

何も無い自分ができる唯一2つのことは、
自分に自信を持つか、人に自信を与えるかのどっちか。



11、SNSで弱さも含めて全部をさらけ出してることについて


これから先は余計にそうしていくと思う。
普通の大人はいいところしか見せへんけど、俺はそれはしたくない。

今の自分が感じてる感情を残しとくことはすごく大事なことである気がして。
当然否定される怖さとかはあるけど、絶対に俺のことを受け入れてくれるだろうって人が少なからず俺の中にはいてるからやっていける。
結局は大切な人が受け入れてくれるかどうか。
これが無くなったら俺はもう無理やわ 間違いなく。



12、松永真樹の哲学


○「幸せ」とは
生きるっていうことを味わうことそのものが幸せ。
松永真樹らしく生きてることが幸せ。

「幸せ」には、「ある幸せ」と「つかむ幸せ」があるって思ってて、これらはたぶんある幸せ。俺の中での「つかむ幸せ」は、「こんな俺のことを周りの人が認めてくれる状態」かなあ。まあ、でも幸せなことに今はそれさえも「ある幸せ」になってるけど。

○「優しさ」とは
受け入れる心とか器の広さ。
人の気持ちや立場をしっかりと思いやって、自分自身の目線や立場も理解した上で受け入れたり発言したりする心かなあ。

○「強さ」とは
自分の軸とか大切にしてる価値観に向かって一途な状態。



13、未来について


○人生でやりたいこと
・結婚
・子どもを授かる
・孫より子どもなジジイになる
・100歳の時に「俺よう生きてる意味分からんけど楽しかったー」って言って死ぬ
・家族で旅行をする


結婚したら変わると思う。勤めるかもしれんで(笑)。
俺の中心が嫁さんと子どもになるわけやからね。


<奥さんに望むこと>
超傲慢やけど、俺をほんまに信じて、認めて、受け入れて、応援してほしい。
それ以上に信じるし認めるし受け入れるし応援するから。


<子育てについて>
「子育て」というよりも、超純粋な心と思考と器を持ってる人間らしい天才から学ばさせていただきたいから、子どもとは超対等に接したいし、子どもから色んなことを聴きたいな。
「なんでおまえそんなに色んなことに疑問持てんの?」「おまえのその純粋な心でこの世界ってどう見える?」「おまえが思う22世紀はどんなんや?」「おまえにとって俺ってどんな存在?」とかとか。

あと、自由に生きてくれたらいいけど、唯一言いたいことは「俺らで寄ってたかって、おかん大切にしようぜ、幸せにしようぜ!」ってこと。


<理想の家庭>
でっかいリビングがあって、みんなが常にそこに集まってて、知らん間にみんながリビングで寝てる、そんな家庭にしたいなあ。

結婚したら、家族が俺の生きる意味になるんじゃないかな。



○理想の自分像


大切な人を信じ続けて、認め続けて、応援し続けて、受け入れ続けて、苦しい部分も楽しい部分も一緒に味わって、寄り添って歩んでいける人になりたい。
ここは変わりたくない。


俺は100歳で死ぬねんけど、そのときに孫とか家族とかがに囲まれた中で、「俺は『松永真樹ってなんで生きてんねやろ』とか『何をしたいんやろ』とか、使命とかずっと考え続けてきたけど、無かったわ(笑)!でもこうしてたくさんの大切な人に囲まれて生きてきた人生は俺にとってかけがえのない、むちゃくちゃ楽しい人生やった。みんなありがとう。」って言って死ぬのが理想。
夢が無くてもすごく楽しく生きていけるやんってことを、生き方を通して見せたいんかな。



○理想の人生



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俺はとにかく大切な人といたいから、まだ見てないもん見たいから、まだ食べてないもん食べたいから、そいつの愚痴とか聞きたいし、悩んでること知りたいから、生きてる。それだけやわ。

大切な人が死んだら俺死んでもいいって思えるし、大切な人が俺の生きてる理由そのものやから。


だから、大切な人とともに、人間を味わい尽くしたい。
「俺も、周りの人間も、絶対大丈夫。絶対ハッピーエンド!」って言い続けるし、思い続ける。

大丈夫、最後は絶対クッパ倒せるから(笑)。



14、10年後の自分にメッセージ


お前今でもちゃんと自分の価値観とか本間に大切なこと、大切な人を大切にしながら生きてるか?
でも結局、今の俺が積み重なってあなたが出来るわけやから、俺はこれから先も大切にしたいことを大切にしながら生き続けるよ。だから心配せんといて。




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■My note■


マサキさんと出会ったのはちょうど3年前の今頃。
「何かしたい!変わりたい!」と青々しい気持ちを抱いていた私は、憧れの先輩たちがこぞって告知をしていた「超」就活セミナーという何やら怪しげな名前のイベントに参加し、そこでマサキさんに出会った。
正直、そのセミナー自体が私にとってほんとに衝撃的だったので(異業種の社会人の方8人がすごく素敵なお話を聞かせてくださって、「こんなイキイキと働いている大人っているんだ!」とカルチャーショックを受けた。)、とりわけマサキさんに驚いたわけではないのだが、節分とバレンタインのはざまの時期ということで鬼の恰好をしてチョコレートか何かを配って回りながら登場してたことは鮮明に覚えている。


それから、私は去年2月まで1年9か月間∞のスタッフとして、そのうちの1年2か月間は関西支部の副代表として、マサキさんがきっかけを創った∞という場所に携わり、イベントの企画・運営、構想9か月間の全編オリジナルミュージカルの創作、一応組織の重要ポジションとして動くことなどをさせてもらう中で、貴重な経験と学びをもらい、たくさんの仲間に出会うことができた。
実際にマサキさんは支部のことは支部の人間に任せてくれてたのでがっつり一緒に何かを創り上げたことはないにしろ、マサキさんが創ったフィールドに飛び込んだことをきっかけに、何かに火が付き、水を得た魚のようにイキイキと輝き始めた学生は全国にたくさんいるし、彼と出会ったことを人生のターニングポイントに挙げる者も多い。
前置きが長くなったが、マサキさんはそんな灯台のような人なんだ。


彼の生き方は本当にオリジナル。誰にも真似できない。
出会った頃に比べるとどんどん生き方が洗練されてきてて、どんどん松永真樹らしさが全面に出てきてて、ときには私が想像もつかないくらいの彼方までいってしまうようになった(笑)。


そして、会った誰もが驚くのが彼の瞳。
マサキさんの瞳は驚くほど澄んでいて、その瞳を見開いて真剣に話を聞いてもらっていると、いろんなものが見透かされてるような気持ちになる。
きっと、相手の心の奥の奥、言葉の裏に秘めた感情などを見抜いているのかもしれない。
だからこそ、彼の言葉は多くの学生の心に突き刺さるのだろう。


目の前の人のありのままを受け入れ、ありのままの姿を認められるマサキさん。
悩んでいる人、迷っている人、痛みを抱えている人を癒すわけでも導くわけでもなく、ただただ受け入れる。
「癒す」ことは一時的な相手の痛みの緩和には貢献できても、また傷が疼くたびに手を貸す必要が出てくる。
「導く」とは一見いいことのようにも聞こえるが、悪く言えば現状否定と押し付けだとも言える。
しかし、マサキさんはそのどちらでもなくただ受け入れる。
受け入れられた人間は、「今の自分でもいいんだ」とまず自身を肯定することができる。
もちろんそれで止まってしまっては良くないが、一度等身大の自分を認められることによって、マイペースに自分らしく前進することができるようになると思うのだ。
これこそ、マサキさんにしか出来ない役割ではないだろうか。


私は∞時代に「マサキさんと実は不仲」ということをよくネタでしゃべっていた(笑)。
イベントの件や緊急の連絡で電話をしてもなんだかぎこちなく、会うともっとぎこちない、雑談が出来ない(笑)。
原因も理由も何もないのに、なかなか埋まらない溝があることを感じていた(笑)


けれど団体を引退する前後くらいからようやく、マサキさんと真正面で向き合ってしゃべることができるようになって、ようやく仲良くなれてきた(笑)。
少しずつ、本音をぶつけ合えるようにもなってきたし。
マサキさんとは、まだまだこれからだな、という感じがするな。まだまだぶつかれる。
また、飲みに行って語りましょう(笑)。


大切な人とともに命を生き尽くす男、松永真樹。
彼にぴったりの道なんてこの世にない。
誰も歩んだことの無い道を、彼自身の手で創り上げていく。
行先は不明。でもその先に幸せが待っていることだけは確信できる。