本日2記事目






わたしがコロナにかかっても、


母にうつさないようにわざわざ閉めた襖の戸をあけ、

寝床のわたしにおはようと言う母。


わたしの顔を目を凝らして見て

元気か?

まだ喉は痛いのか?と確かめる。



わたしはジャスチャーで

1、とか2、と指を見せる。


それは喉の痛みの度数だけど

母は意味がわからないまま

うんうん。と返事してる笑




膝や腰が痛む母は

痛いとも言わずに

痛み止めを飲みながら


行ってきます。とよちよち歩きで出かける。

スーパーまで買い物に行き

野菜ジュースやプリン、

ゼリーや、青菜や果物を買ってきてくれる。


母は、わたしに何が欲しいかを聞かずに

青菜なら茹でておき、

野菜や果物ならあればわたしが安心するとわかっている。

母も冷蔵庫のストックが安心するタイプ。




買い物帰り、マンションのエントランスで

車で米を買いに行き帰宅した夫と母が一緒になったらしい。


二人は他人と思ってよそよそしく挨拶して気づかなかった。


母は大きな帽子とマスクに、

厚着をして下を向いて歩くもんだから

夫からも認識されなかった笑



玄関で二人の声がして

開けられたドアからは新鮮な空気と賑やかな声が入ってきた。



今日は、母が買ってきたホッケを焼いた。

母がすってくれた大根おろしで食べよう。



わたしが寝込んでも、

こうして母は、

外出して買い物したり

四六時中様子を見にリビングにきている。


わたしが昨夜風呂に入り、

髪を乾かしていたら

洗面所の戸を開け、隙間からおやすみ、と笑顔で手を振る。


夫は、


お母さんはあなたが本当に可愛くて仕方がないんだよねえ。

毎日めぐみは何を食べたか?俺に聞いてる。


と笑っている。


10代も20代も30代も

母はわたしに関心がなく、

母自身や父のことしか頭にない人だと思ってきた。

わたしは母が自分に関心がないと寂しくて拗ねていた。


どうしてわたしが可愛くないのか?心配ではないのか?と

他の人と比べたり

わたしはこうされたかったのに!と詰め寄り、

母を困らせていた。


毒親、という言葉で

批判して否定までしてきた。



うつるから開けないで、

という襖やドアをいつもあけ、

めぐ、おはよう

めぐー、おやすみ

めぐ、プリンあるよ。


という母に根負け。。笑



ああ、母からしたら51歳の可愛い可愛い大事なめごこなんである。


わたしは相変わらず母が好きすぎて、

大きな帽子を被り出かける母が可愛くて写真におさめたくなる。。


若い頃は地黒で筋肉がもりもりとしていた母は、いつでも父と戦っていて、表情がきつかった。


今はすっかり髪も肌や目の色素が薄くなり華奢で、

ふたつに髪をゆわえた母は

少女のように純粋で可愛らしい。



人は思い込みで

こんなにわたしを大好きな母を

まるで無関心な親にしてしまうし、

わたしは戦い、スネ散らかしてしまうのだ。


そんな勘違い込みの親子の歴史を互いに笑いながら、、

明日も明後日もこの母といる日々を大切に愛でて育みたい。



Meg.